「注文住宅を検討しているけど価格相場はどれくらいになるだろう?」「予算内で購入できるだろうか?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
注文住宅の購入は家族にとって一大イベント。どれくらいの資金が必要なのか、しっかり理解しておきたいところですね。
そこでこの記事では、40坪の注文住宅の建物価格の相場を、データや実際の建築事例を交えて解説していきます。その他にも、費用を抑えて注文住宅を建てるための考え方についても一挙にご紹介していきます。
また、以下の坪数別に別の記事にも情報を掲載中です。ご希望に応じて見比べてみてください。
- 住まいのイメージが湧く!30坪の注文住宅の価格相場と建築事例6選
- 〈1500万円の注文住宅〉20~30坪の施工実例と、予算内で建てるための5つコツ
- 10坪の狭小住宅ってどんな家?相場や間取りのポイントを大調査
目次
1.40坪の注文住宅の平均価格は約3,353万円
40坪の注文住宅の価格相場は3,353万円です。
これは、住宅金融支援機構が発表したフラット35の利用者データからわかります。このデータによると、フラット35利用者約15,000件の注文住宅平均面積は128.2㎡(約40坪)に対して、価格相場が3,353万円となっています。
参考:2017年度住宅金融政支援機構フラット35利用者データ
ただし、地域別に平均相場に差が出るため、あなたが注文住宅の購入を検討している地域はどれくらいの水準なのか、以下のデータを参考にしてください。
2.40坪の注文住宅の建築事例5選
ここでは40坪(132㎡)前後の注文住宅の事例を解説していきます。実際の建築実例を見てもらえれば、幾らでどのような家が建つのかイメージしやすいうえ、「自分だったらこうしたいな」といった、自身がこだわりたい部分にも気付くことができるからです。
坪数は同じでも、設計を手掛けるメーカーや施主の希望によって、様々なスタイル、価格帯の注文住宅に仕上がることはイメージいただけるでしょう。
「価格相場を聞いただけではどんな家ができるのかピンとこない…」という方は、完成像を具体的にイメージするためにもこの章を見逃さないでください。
2-1.約38坪1,255万円の注文住宅
出展:【本体価格1255万円】総額2000万円以内で建てた、やさしい木の風合いが生きたナチュラルモダンな家族の城
坪単価30万円台のモダンなデザインの注文住宅です。エクステリアのデザイン建物の外観と馴染み、ナチュラルな雰囲気が印象的。キッチンからリビングを見渡せる設計で、家事をしながらでも子供の様子を見ることができる安心の間取りです。
採光性も豊かなリビング空間の南面に設けた腰高の窓は、外からの視界を遮り、床暖房の入った暖かいリビングでの家族団欒の時間をやさしく演出してくれる作りとなっています。
<概要>
- 本体価格:1,255万円
- 坪単価:33万円
- 延床面積:127.73㎡
- 敷地面積:178.50㎡
- 工法:木造軸組
2-2.約40坪1,473万円の注文住宅
出展:【1473万円】同居型二世帯住宅でもあきらめない、プライバシーを守りながら家族の繋がりを感じる住まい
本体価格1,473万円ながら、二世帯型の注文住宅の事例です。1階はLDKと親世帯の寝室、2階は子世帯の寝室と子供部屋を設けられています。対面式のキッチンは、料理をしながら子供を見守ることができるほか、リビング階段を設けるなど家族の顔が見やすい設計になっています。また、1階に住親世帯がリビングを通らずに洗面所に行ける動線など、プライバシーに配慮した設計となっています。
<概要>
- 本体価格:1,473万円
- 坪単価:38万円
- 延床面積:131.38㎡
- 敷地面積:135.02㎡
- 工法:木造軸組
2-3.約43坪1,920万円の注文住宅
出展: 【滋賀県彦根市×1500万円~2000万円】カフェスタイルで暮らす、自然素材の家
自然素材が豊富に使われているカフェのような雰囲気のこの住宅は、坪単価が50万円ほど。
使い勝手の良いオリジナルの造作カウンターや、床材には高い耐久性と重厚感のある見た目のブラックウォールナットの無垢材を使用するなど、使う頻度の高い場所にはこだわり、優先順位の低いところはコストと抑えた設計になっていることが分かります。
<概要>
- 本体価格:1,920万円
- 坪単価:48万円
- 延床面積:132.48㎡
- 敷地面積:211.19㎡
- 工法:2×4、2×6
2-4.約38坪2,867万円の注文住宅
出展:【2000万円台/5LDK/ウッドデッキ】自由にデザインできる子どもに優しい自然素材の家
坪単価約70万円台のこちらの注文住宅は、天然無垢ヒノキの木造軸組工法とパネル工法を組み合わせ、高断熱・高気密・耐震性・耐火性・耐風性に優れています。
他にも湿度を調整するセルロースファイバーの断熱材や、大容量の土間収納など、快適に暮らすための素材や工法などにこだわりを感じられます。
<概要>
- 本体価格:2,867万円
- 坪単価:74万円
- 延床面積:128.35㎡
- 敷地面積:400.88㎡
- 工法:木造軸組
2-5.約42坪2,890万円の注文住宅
出展:【2890万円】薪ストーブのある吹抜けリビング。洗練された南欧スタイルに二世帯が暮らす家【間取図有】
坪単価70万円ほどの二世帯住宅の事例です。総タイル貼りの外壁や、アイアンをあしらった玄関ドアなどデザインへのこだわりが随所に見えます。
一方で、耐震等級3相当の構造や、オール電化に太陽光発電パネルなど、機能面も充実した注文住宅に仕上がっています。水回りや玄関を共有するスタイルの二世帯住宅なら、空間をゆったりと活用でき、のびのびとした空間を確保できます。
<概要>
- 本体価格:2,890万円
- 坪単価:69万円
- 延床面積:139.31㎡
- 敷地面積:214.48㎡
- 工法:木造軸組
3.本体価格を抑えて注文住宅を建てる3つのポイント
これから注文住宅の購入を本格検討される方のために、費用を抑えて住宅を建てるポイントを3つご紹介していきます。
この章を読めば、予算内で住宅を建てるためのポイントや注文住宅の価格の仕組みを具体的にご理解いただけるため、住宅メーカーの選定や商談もスムーズに進められるようになるでしょう。これから注文住宅を購入する方は、必ず目を通しておきましょう。
3-1.設計をシンプルにする
建物を四角形に近い形にすることで、住宅本体の価格を抑えることができます。建物の形が複雑な場合、壁の面積や必要な柱の数が増え、材料費が増えてしまうからです。
例えば、同じ床面積の四角形の家とコの字型の家を比べてみましょう。
家の外壁の表面積が異なることがお分かりいただけるのではないでしょうか。つまり外壁の表面積が少なくなれば、材料費や施工コストもそれに応じて安くなります。
以上の理由から、新築する際の建築費用を抑えたい場合は、シンプルな設計をメーカーに依頼してください。メーカーからの見積もりを見て「もう少し費用を抑えたい」と感じたら、壁の数や、そもそもの形を見直してみましょう。
3-2.複数の業者を比較する
価格重視で業者選びをする場合は、土地に関する情報やデザイン、間取りの要望を伝えた上で、複数の業者に相談してみることが重要です。
業者によって力を入れている部分や、得意な分野も微妙に異なってきます。予算の希望と、実現したい住宅のバランスが取れるかどうかを確かめた上で話を進めることにより、予算オーバーを防ぐことができるでしょう。
また、注文住宅は建てた後のアフターサポートも含めると長い付き合いとなります。人と人との相性という面でも、比較検討は重要なポイントとなります。
以下の記事でも業者(ハウスメーカー)選びについて詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
3-3.設備や素材のクオリティを見直す
価格を抑える方法の1つとして、設備や使用する素材の質を見直すことです。注文住宅の価格は、設備や素材のグレードによって大きく左右されるからです。
例えば、キッチン1つとってみても、機能やデザインによって40万円台~120万円超のものまで、様々なラインナップを選択可能なことが分かります。
また、外壁材にしても価格相場約3,000円/㎡の「窒業系サイディング」と約5,500円/㎡の「ALC(軽量気泡コンクリート)」では、外壁の面積が大きくなればなるほど、総額で考えたときの価格差も大きくなります。
例えば、40坪の住宅の外壁は、平均的に140~149㎡と算出することができ、仮に150㎡と仮定すると、 - 窯業系サイディング:3,000(円)×150(㎡)=450,000円 - ALC:5,500(円)×150(㎡)=825,000円 と40万円近くの差が出ます。
もし材質や設備に強いこだわりが無く、費用を抑えることを優先したい場合は、設備や素材のクオリティを見直してみることをおすすめします。注文住宅の外壁については、以下の記事でも詳しく解説しています。
設備には関しては、有名どころから珍しいものまで以下の記事でまとめていますので、検討漏れが無いようぜひチェックしてみてくださいね。
4.まとめ
ここまで40坪の注文住宅の価格相場や実際の注文住宅の事例や統計データをもとにご紹介してきました。また、これから注文住宅を本格検討していく方に向けて、費用を抑えて住宅を建てるためのポイントも3つほどご紹介してきました。
ご紹介したポイントを以下に要約します。
・40坪の注文住宅の価格相場:3,353万円
→首都圏に建築する場合は相場より高めの傾向がある。
・費用を抑えて注文住宅を建てるためのポイント
①設計をシンプルにする
②地域密着型のハウスメーカーや工務店に依頼する
③設備や素材のクオリティを見直す
後悔しない住まいを購入するためにも、まずはこの記事でご紹介した価格相場を頭に入れておきましょう。
その後に複数の住宅メーカーにコンタクトを取り、実際に住宅展示場などに足を運んで、理想の住まいをより具体的なものにしていってください。理想の住まいの購入のためにお役立ていただけると幸いです。
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