ぴったりのメーカーがわかる!ハウスメーカーの選び方5つのポイント

ぴったりのメーカーがわかる!ハウスメーカーの選び方5つのポイント

「多くのハウスメーカーの中からどのように1社を選ぼう?」 「せっかく戸建て住宅を建てるなら自分にピッタリの住宅メーカーを選びたい」 このようにお考えではないでしょうか。

理想の一戸建て住宅を手に入れて快適な毎日を送るためにも、自分にぴったりのハウスメーカーに建設を依頼したいものです。

ただ、住宅メーカーを選ぶといっても、1社だけを決めるのは簡単なことではありませんよね。なぜなら、数多くのメーカーが存在しますし、建て主のこだわりや準備できる予算などの優先度によって、メーカーの選び方は変わってくるからです。

そこでこの記事では、多くのメーカーの中からあなたにぴったりの住宅メーカーの選び方について解説していきます。さらに、選ぶ際にやってはいけない注意点についてもご紹介していきます。

ここでご紹介する内容をしっかり理解することで、あなたに合った住宅メーカーを迷いなく選んで、理想の住まいづくりの第一歩を踏み出すことができます。ぜひ最後まで読んでみてください。

1.ハウスメーカー選びは人生のパートナーを選ぶようなもの

ハウスメーカー選び

住宅を購入数する際にはハウスメーカーを1社選ぶ必要があります。

どのハウスメーカーを選ぶかは、人生における住まいのパートナーを決めるものと言っても過言ではありません。なぜなら、住まいは購入して終わりではなく、アフターサポートも含めた長期に渡る付き合いとなるからです。

例として、ハウスメーカー各社のアフターサポート初期設定期間は10年~30年、大手のハウスメーカーになるとそれ以上のサポート期間が用意されています。

そのためハウスメーカー選びは、快適な住生活を永続的に送っていくためには重要な要素の一つと言えるでしょう。ぴったりのハウスメーカーを選ぶためのポイントは2章以降で詳しく解説していきます。

2.自分にぴったりのハウスメーカー1社を選ぶための5つのポイント

ハウスメーカー契約

この章では、数多くのハウスメーカーの中から、あなたにぴったりのハウスメーカーを選ぶためのポイントを5つに絞って解説していきます。すべての人にとってベストなハウスメーカーはありません。建て主の考え方や、重要視するものによっておすすめ住宅メーカーは変わるからです。

5つの要素に絞ることで、どのような判断基準で1社を選べばいいのかご理解いただけます。「1社を判断する方法が分からない」「たくさんのハウスメーカーに目移りしてしまう」という方は、ぜひ目を通してください。

2-1.希望の工法で選ぶ

最初にご紹介するのは、希望の工法によって住宅メーカーを絞り込む方法です。戸建て住宅には様々な工法がありますが、住宅メーカーによって得意不得意や、対応可能、不可能があるからです。

主な工法には、木造軸組、2×4(ツーバイフォー)、プレハブ工法、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造、ログハウスなどがあります。例として有名ハウスメーカー8社を比較してみると、各社で建築可能な工法は以下の通りとなっています。

〇鉄骨系
  • 大和ハウス
  • 積水ハウス
  • セキスイハイム
  • パナソニック ホームズ
〇木造在来
  • 一条工務店
〇2×4
  • 三井ホーム
  • ミサワホーム

このように、ハウスメーカーによって得意としている工法が異なります。

そのため、工法について「これは絶対」というこだわりがある場合は、住宅メーカーが対応可能かどうか、商談前に資料請求や問い合わせをして確認してみましょう。打ち合わせにかかる余計な時間をカットすることができます。

2-2.確保できる予算で選ぶ

住宅を購入するときには、準備できる予算によって住宅メーカーを絞り込むことをおすすめします。住宅メーカーの種類によって価格帯が変わってくるからです。

予算の目安と候補の住宅メーカーは以下の通りです。

  • 1,000万円台…ローコストハウスメーカー・工務店
  • 2,000万円台…ローコストハウスメーカー・工務店・大手ハウスメーカー
  • 3,000万円以上…工務店・大手ハウスメーカー

理由を詳しく解説していきます。

【ローコストハウスメーカー】

例えば、確保できる予算が少なく、デザインや素材にそこまでこだわりが無い、とにかく本体価格を抑えて住宅を建てたいという場合は、ローコストハウスメーカーに絞って1社を選びましょう。

ローコストハウスメーカーは、材料の加工を自社工場で大量生産しすることで、販売原価を抑えているためです。なかには1,000万円以内で建築可能なメーカーもあります。

【工務店】

工務店は標準仕様の商品ラインナップを持っておらず、建て主の希望を聞きながら設計していきます。

そのため、予算内で家を建てるための交渉が可能ですし、予算に余裕がある場合はオプションを追加して理想の住まいに近づけていくことができます。

【大手ハウスメーカー】

大手のハウスメーカーで家を建てようとすると、2,000万円台後半から3,000万円以上の費用は見積もっておくべきです。まるわかり注文住宅のデータによると、大手ハウスメーカーで建築した住宅の平均坪単価は約80万円以上というデータがあるからです。

このデータを基準にすると、30坪の住宅を建てようとすると2,400万円、40坪では3,200万円以上の予算は必要となります。

出典:「ハウスメーカーの坪単価一覧(まるわかり注文住宅)」

まずは準備できる予算に沿って、業態を基準に住宅メーカーを絞り込んでいくことで、住宅メーカー選びのための時間を節約することができます。

話を聞いたり、資料を請求する必要のない業者が決まってくるためです。必ず頭に入れておくようにしましょう。

2-3.間取りやデザインのこだわりで選ぶ

間取りや内外装のデザインを柔軟に決めたい場合は、工務店に絞り込んで依頼する業者を探してください。工務店の場合、規定の商品ラインナップが無く、建て主の希望をヒアリングしながら設計に落とし込んでいくためアレンジの自由度が高いからです。

具体的な完成イメージがある場合は、「こんな家を建てたい」という希望を工務店に伝えてみて実現可能かどうか確認してみてください。また、具体的なイメージはまだ持っていないという場合、実際の住宅を見学できる見学会に足を運ぶことでイメージが湧きやすくなります。

また、「木の温かみを最大限に感じられる家が得意」「可愛らしいデザインが得意」など、工務店にも特徴があるため、工法や完成イメージにこだわりを持っている場合は、自身が実現したい完成イメージに近い住宅を建てた実績を持っている工務店を選ぶことで、理想を実現できる可能性が高くなります。複数の工務店に資料請求すれば、各会社がどのような特色を持っているのか比較できるのでおすすめです。

一方で、大手ハウスメーカー・ローコストハウスメーカーに依頼すると、「思ったよりも制約が多く、素材や設備の希望が叶わなかった」という意見も聞こえてきます。理由としては、一定水準以上の品質を保つために商品が規格化されているためです。

大手ハウスメーカーのなかにも、建て主の希望を最大限に実現してくれるオーダーメイド型の商品も存在します。ただ、坪単価は100万円以上など、本体価格は高額になります。こうなると30坪の住宅の場合の本体価格は3,000万円、40坪の場合4,000万円はかかる計算のため、デザインや自由度を重視する場合は大手ハウスメーカーは候補から外しておきましょう。

2-4.保証・アフターサポートの内容で選ぶ

住宅建築後のアフターサポートを重視するなら、大手ハウスメーカーのなかから1社を選ぶことをおすすめします。工務店・ローコストハウスメーカーと比較すると保証の期間・質ともに充実しているからです。

保証の期間については、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で、基礎や柱などの構造部分や雨漏りに関しては、すべてのハウスメーカーと工務店で10年の保証が定められています。

住宅メーカーによっては、法律で定められた10年に追加で20年や30年を初期保証としているメーカーが多くあります。大手ハウスメーカーは、20年や30年の初期保証期間が過ぎた後も、点検や工事を継続的に行うことを条件に60年まで保証を伸ばせるメーカーもあります。

トヨタホームは60年長期保証

出典:トヨタホームは60年長期保証-トヨタホーム

期間だけではなく保証の内容も確認してください。保証期間を延長するための条件を挙げてみても、メーカーによってバラつきがあるからです。メーカーごとに以下のように様々なパターンがあります。

  • 「5年毎の無償点検・有償補修」
  • 「10年目の定期点検・有償補修」
  • 「30年目に400万程度の有償補修」

こまめに点検して安心を得たい方は、点検のサイクルが短く設定されている会社を選びましょう。修繕箇所が小さなうちにケアすることができるからです。

また、補修が発生する前提で、本体価格とは別に補修費用を確保しておくといった考え方をする人もいるはずです。その場合は、点検サイクルが長めの会社を選ぶのもいいでしょう。1社を選ぶ過程で、保証期間とその内容については必ず一括比較してみることをおすすめします。

2-5.担当者の対応の質で選ぶ

候補となる住宅メーカーが絞れたら、実際に住宅メーカーの担当者に会って話を聞いてみましょう。資料やインターネットの情報だけでは、会社の対応力が分からないからです。

例えば、資料や口コミでは好印象なメーカーだったとしても、営業担当がこちらの要望を十分にヒアリングしてくれなかったり、契約を迫るように説得してくるような営業スタイルの会社は避けるようにしましょう。

担当者がたまたま頼りないだけかもしれませんが、住宅メーカーの教育自体が不適切で、別の営業担当も顧客の要望を満たせないコミュニケーションをしている可能性があります。

また、御用聞きタイプの営業も信用に値しません。快適な住まいを実現するためには、難しいことは難しいと教えてくれたり、代替案をしっかりと提案してもらえるなど、建設的なコミュニケーションを取ってもらう必要があるからです。

希望をしっかりとヒアリングして、実現に向けて努力してくれそうな営業担当がいる住宅メーカーを、最終的な1社として検討するようにしてください。

3.ハウスメーカー選びでやってはいけない3つの注意点

ハウスメーカー選びの注意点

ここまでハウスメーカーを選ぶ基準について解説してきましたが、選ぶ際に避けたほうがいい注意点について解説していきます。やるべきことと同時に、やらない方がいいことも知っておかなければ、結果的にメーカー選びに失敗してしまう可能性があるからです。

ここでご紹介する内容を抑えておけば、メーカー選びの落とし穴を避けて住宅メーカーの選定ができます。ぜひ最後まで読んでみてください。

3-1.メーカーの知名度で選んでしまう

有名な住宅メーカーがあなたにピッタリのハウスメーカーとは限りません。大手ハウスメーカーは多額の広告費をかけて全国的に宣伝を行っているため、知名度が高いのは事実です。ですが、予算やデザインの自由度などの優先順位によっては、他の住宅メーカーのほうがあなたに合っている可能性があるからです。

例として、デザインの自由度や、本体価格の安さを優先したいときは、大手ハウスメーカー以外の工務店やローコストハウスメーカーが最適な選択肢と言えます。一方で、アフターサポートの手厚さや確実さを優先したい場合は、大手のハウスメーカーからの購入がベターな選択と言えます。

予算やデザイン、性能などの各要素を比較した結果、知名度の高い大手の住宅メーカーがベストだと判断できるなら問題ありません。ただ、くれぐれも「聞いたことがあったから」「大きな会社だから」という理由で、1社を選ばないように注意してください。全国的な知名度は高くない中小規模のメーカーでも、あなたの希望を叶えてくれる会社は必ず存在するからです。

パートナーとなる1社を決めるために必ず複数メーカーから資料を請求し、実際の見学会に足を運んでから比較するようにしましょう。

3-2.相見積を取らずに1社に決めてしまう

候補の会社を数社に絞って最終的に1社を選ぶ段階では、すべての住宅メーカーから必ず見積もりを取るようにしてください。1社の見積もりだけでは、高額なのかお手頃価格なのか判断できないからです。

見積りの依頼の仕方のコツは、「これは外せない」という条件をいくつか決めておき、あとは候補の住宅メーカーにお任せで提案してもらうのがおすすめです。理由としては、住宅メーカーが工夫して、自分で考えるだけでは思いつかなかったプランを提案してくれる可能性があるからです。

例として、「木造軸組み工法・二階建て・木の温かみが感じられる家で予算は3,000万円以内」という条件を伝えれば、実現可能なプランと価格を提案してくれます。もし気に入らない内容があれば、カットすれば問題ありません。

またプランや価格そのものだけではなく、明朗な見積もりになっているか、こちらの希望に対して妥当な見積もりかどうかを比較すれば、カスタマー想いの親切な業者かどうか見極めることも可能です。

以上のように、候補のメーカー全てから見積もりを取ることで、価格の妥当性はもちろん、パートナーとして継続的に付き合っていくのにふさわしい業者かどうか判断することができるのです。ぜひ相見積をとって冷静に比較検討してみてください。

3-3.知人に紹介された1社に決めてしまう

「知人が家を建ててうまくいったみたいなので、知人に紹介してもらおう」という選び方は、住宅メーカーの選び方としては安易といえるので避けるべきです。

そもそも住宅選びのこだわりが知人と異なることが考えられるからです。また、取引が始まってから不満なことがあった場合に、知人との関係性が気になり「言いたいことを言えない」というケースも起こりえるからです。

住まいの購入は高額な買い物です。理想の住環境を手に入れるために、人間関係のしがらみを気にせずに、遠慮なく交渉できることを前提にあなた自身の基準で住宅メーカーを選定するようにしてください。

4.まとめ

ここまで、住宅を購入するときのハウスメーカーの選び方について解説してきました。加えて、選ぶ際にやってはいけない注意点についてもご紹介させていただきました。

メーカーの選び方として、ご紹介したポイントを以下にまとめておきます。

【ハウスメーカーを選ぶための5つのポイント】

  • 実現可能な構造
  • 確保できる予算
  • 間取りやデザインのこだわり
  • 保証・アフターサポートの内容
  • 営業マンの対応の質

【ハウスメーカーを選ぶ時にやってはいけないこと】

  • メーカーの知名度で選ぶ
  • 相見積を取らずに1社に決める
  • インターネットの口コミを鵜呑みにする

多くの住宅メーカーから1社を選ぶのは根気のいる作業です。しかし、「何となくここがいいかも」や「よくわからないから聞いたことのある会社にしよう」という形で決めてしまうことは絶対に避けてください。納得しない状態でハウスメーカーを決めてしまい、購入後に妥協しながら住み続けるというのはもったいないことです。

せっかくこの記事を読んでいただいたのなら、メーカー選びには焦らずにじっくり腰を据え、多くの住宅メーカーと接触したうえで1社を見極めていただくことをおすすめします。理想の住まい購入のパートナーとしての1社を選んでいただくために、この記事がお役に立てることを祈っています。

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