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トラブルを回避!気兼ねなく音楽を楽しむための防音室の基礎知識

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トラブルを回避!気兼ねなく音楽を楽しむための防音室の基礎知識

注文住宅を建てる際、防音室を検討する方は少なくありません。

防音室があることで、自宅で気兼ねなく楽器を練習したり、大音量で映画やスポーツを楽しんだりすることができます。

しかし、実際効果はどれくらいあるのか、どれくらいの費用がかかるのかなど、気になることは多いはず。そこで今回は、防音室についての基本的な知識をまとめました。

防音室の設置を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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この記事がおすすめできる人

  • 防音室に興味がある人
  • 防音室を作りたいと考えている人
  • これから家を建てる人
  • いつかは防音室のある家に住みたいと思っている人
  • 自宅で思いっきり音楽を楽しみたいと思っている人

なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!
・ 必見!注文住宅のおすすめ設備&オプション35選
・ 【決定版】マイホームの間取りで120%満足できるプラン作成のコツ!
・ 週末に家族で訪れたい東京でおすすめの住宅展示場一覧まとめ

防音室とは

ピアノ

楽器演奏やオーディオ鑑賞などのために設置する部屋を防音室と言います。音が外に漏れないようにすることはもちろん、楽器の音や人の声がより美しく聞こえるよう、音の反響や吸音にも配慮して設計されます。

まずはその効果や種類、価格相場について見ていきましょう。

防音室の効果

防音室は、楽器などの室内から出る音が外に漏れるのを防ぐものと思っている方が多いと思いますが、実は外からの騒音を防いだり、室内の音響を良くしたりするという効果もあります。

楽器の演奏をする人にとって、音の鮮明さはとても重要。また最近は演奏を動画配信する人も増えており、より綺麗な音質で録音したいという人の需要も増加しているようです。

防音室というと、楽器を置いたスタジオを想像する方が多いと思いますが、リビングやホームシアター、オーディオルームに防音室を取り入れる方もたくさんいます。

防音工事の種類

防音工事には大きく分けて4つの種類があり、それぞれ目的や予算などによって選ぶべきものが変わってきます。

ユニットタイプ

既存の部屋の中に設置することができる、ボックス型の防音室です。メーカーにより、大きさや遮音性能は様々。部屋の形や使用する楽器によってサイズや性能を選ぶと良いでしょう。

家族や近隣住人に気を使わずに楽器を演奏したい方、防音室を設置できるスペースが限られている方はこちらのタイプがおすすめ。

小さいものだと1畳未満のものもあるため、マンションなどにも設置しやすいところが魅力的です。

また、4つのタイプの防音室の中でも、最も費用が抑えられるのがこのタイプ。安いものなら60万円程度で購入することができます。

大掛かりな工事も必要ないため、納品されたその日のうちに利用することできます。

フリータイプ

既存の部屋に合わせて、メーカーごとに開発している遮音パネルを組み立てていく方法。部屋の大きさや形に合わせて防音壁を作ることができるので、ユニットタイプに比べると無駄なスペースを省くことができます。

また、長方形や三角形など変わった形の部屋にも対応できるという点も魅力のひとつです。

元の部屋の大きさを生かして、部屋いっぱいに防音室を作りたいという方におすすめです。

メーカーによっては、エアコンや窓の取り付け、サッシの追加などのオプションもあるため、ユニットタイプよりも柔軟に希望を叶えることができそうです。

防音工事施工

部屋自体を防音仕様にリフォームする方法です。和室や客間などの部屋を、天井や壁を防音効果のあるものに変えて防音室へとリフォームします。

防音仕様に改造するだけでなく、楽譜用の棚を作ったり、スポットライトを設置するなど、必要な設備を取り入れることも可能

また、フローリングの色や壁紙などもたくさんの種類の中から選択できるため、用途や好みに合わせて最適な空間を作ることができます。

この方法は、一般的な住宅で使われている在来工法が使われるため、在来防音工事とも呼ばれています。

音響工事施工

これまでご紹介した3つのタイプと異なるのが、この音響工事。上記3タイプは、音を部屋の外に漏らさないようにするための防音工事ですが、音響工事はその名の通り、部屋の中の音を調整するための工事です。

この音響工事も、防音工事のひとつとして考えられています。

防音室を設けても、音響の調整がうまくできていないと、楽器の音が響きすぎてしまったり、偏って聞こえてしまったりというトラブルの原因になります。

防音室の価格相場

防音室を設置するには3つの方法があります。

1つ目は、ユニットタイプ(定型タイプ)の防音室を購入する方法。この方法であれば、60万円程度から設置することが可能です。

2つ目は、既存の部屋をリフォームする方法。工事が必要となるため、費用は100万円以上がかかると考えておいた方が良いでしょう。

リフォームの場合でも、求める遮音のレベルによっては700万円ほどかかることも。また、木造住宅か鉄骨・鉄筋コンクリートかによっても金額が異なります。

3つ目は、住宅を新築する際に防音室を設置する方法。新築の場合も費用は100万円〜ということが多いようですが、遮音レベルや部屋の広さによってかかる費用は大幅に変わります。

こちらでご紹介した費用相場はあくまで目安となるため、実際に自宅に防音室を設置したらいくらになるのかは、メーカーに相談し見積もりを出してもらうのが確実です。

押さえておきたい防音に関する基礎知識

チェックリスト

防音室を設置する前に、防音の基本的な知識を学んでおきましょう。

そもそも「防音」って何?

厳密に言うと、防音には吸音、遮音、防振、制振という4つの意味が含まれています。しっかり防音をするためには、この4つがしっかり機能していなければいけません。

  • 吸音…音を吸収して反射させないようにすること。部屋の響きを抑えたいときに使う防音方法です。

  • 遮音…音を反射させて遮ること。楽器やステレオの音を外に出さないための方法です。

  • 防振…振動による音の伝達を防ぐこと。足音や音楽の低音を伝えないための方法です。

  • 制振…振動を短時間にとどめて音の発生を防ぐこと。冷蔵庫やエアコンの振動が壁や天井に反射して伝わるのを防ぎます。

Dr値とは

遮音性能を表す数値をDr値と言います。「Dr-30」や「Dr-40」などのように数字とセットで表記され、この数字が低いほど遮音性能が低く、高いほど遮音性能も高いことを表しています。

Dr値の目安は以下の表を参考にしてみてください。ピアノなどの楽器を演奏する場合には、Dr-50〜55程度あると安心です。

遮音等級 ピアノ、ステレオなどの大きい音
Dr-65 通常では聞こえない
Dr-60 ほとんど聞こえない
Dr-55 かすかに聞こえる
Dr-50 小さく聞こえる
Dr-45 かなり聞こえる
Dr-40 曲がはっきりわかる
Dr-35 よく聞こえる
Dr-30 大変よく聞こえる
Dr-25 うるさい
Dr-20 かなりうるさい
Dr-15 大変うるさい

※音源から1mで90dB前後を想定

参照: 建築物の遮音性能基準と設計指針[第二版]日本建築学会編

dBとは

音の大きさを表すのがdB(デシベル)です。楽器や生活音がどれくらいの大きさで、dBではどのように表されるのかは以下の表を参考にしてみてください。

音の大きさ 音の対象(距離)
130dB 生ドラム、ロックバンド
120dB ライブハウス
110dB サックス、金管楽器
100dB ボーカル、ファゴット、オーボエ、ハープ
90dB ピアノ、クラリネット、VOCAL、フルート
80dB ステレオ中音量、生ギター、ヴァイオリン、電話
70dB 掃除機・声が大きい・テレビ中音
60dB 一般的な家庭の朝・普通の声、トイレ洗浄音・テレビ小音
50dB とても静かな環境のライン、換気扇エアコンの音・小さな声
40dB ささやき声・鼻息・小雨の音、すやすや居眠り

参照:音の大きさと防音室 | 防音工事の事ならリブテック 日本全国対応可能

防音工事を行う際には、現在発生している音の大きさからどれくらい音を下げることができるかが重要となります。

例えばドラムの演奏をするための部屋の場合に、80dB音を下げるための工事を行ったとします。

生ドラムの音の大きさは130dBですから、そこから80dB音を下げることができると、聞こえる音の大きさは50dBに。

つまり、生ドラムの音が、換気扇や住宅のエアコン程度の音と同じくらいの大きさに聞こえるようになるというわけです。

トラブルを未然に防ぐ!生活音にも要注意

リビング

楽器やオーディオなど、通常よりも大きい音を出す際はもちろんですが、近隣住民とのトラブルを防ぐためには生活音にも注意しなければいけません。

トラブルになりやすい生活音

まずはトラブルになりやすい生活音を見てみましょう。普段何気なくやっていることが、近隣住人の迷惑になっていることもあります。

足音

やはり一番気になるのは足音でしょう。生活をする上で、何らかの対策をしても足音を完全に消すことは難しいものです。

特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は要注意。不思議なことに、大人の足音よりも子供の足音の方が響いてしまうことが多いのです。

また足音は階下だけでなく、両隣の部屋まで響いてしまうことも。最もトラブルの元となりやすい生活音だと言えます。

ドアの開け閉め

意外と気になるのがドアを開け閉めする音。重い金属製のドアはもちろん、木製のドアでも音が響いてしまうことがあります。

特に勢いよくしまってしまうドアには要注意。本人はそんなつもりがなくても、思ったより大きな音が出てしまい、近隣住人の迷惑になってしまっていることがあります。

特に早朝や深夜に活動することが多い方は注意が必要です。

洗濯機や掃除機などの家電の音

ベランダなど室外に置いている場合はもちろん、室内に置いてある場合でも洗濯機の音は意外と気になるものです。

洗濯機は稼働している間振動しているため、それが床や壁に伝わって近隣の迷惑になってしまうことがあります。特に洗濯槽を高速で回転させる脱水時は大きな音がしてしまいます。

また、洗濯機のほかに音が気になる家電と言えば掃除機。最近は静かなものも増えてきていますが、これもトラブルになりやすい原因のひとつです。

話声やテレビの音

家族で普通に会話をしている分には問題ないことがほとんどですが、人が集まる機会が多いお宅は要注意。会話が弾むにつれて声のボリュームは大きくなりがちです。

特に小さなお子様や女性の高い声は耳につきやすいので注意しましょう。

また、笑い声が多いバラエティ番組や、爆発シーンなどがある映画を鑑賞する際も要注意。テレビは壁際に置いていることが多いと思いますので、思っている以上に他の部屋に音が漏れてしまっています。

トイレやお風呂の音

最後に、落とし穴とも言えるトラブルの原因がトイレやお風呂などの水音。アパートやマンションの場合、配管が壁を通っています。

そのため夜寝静まっている時にトイレやお風呂などを使用すると、水が配管を流れ、その音がトラブルに発展してしまうということもあります。

すぐにできる音対策

音が周囲の迷惑になっていないか気になったら、まずは以下のような対策から始めてみましょう。

防音マットを敷く

足音などの生活音に効果的なのが防音マットの設置。厚手のカーペットやラグでも足音を緩和することができます。

特に子供部屋などお子さんが遊ぶスペースには敷いておいた方が良いでしょう。ホームセンターなどでも手軽に購入することが可能です。

ドアの開け閉めに注意する

基本的なことですが、ドアの開け閉めは静かに行わなければいけません。ドアを閉める際には、ドアの勢いに任せるのではなく、最後まで手を添えながら閉めることで音を緩和することができます。

はじめは少し面倒かもしれませんが、慣れれば自然とできるようになるので、家族みんなで実践できると良いですね。

また、老朽化などによってドアの開閉時に音が出てしまうという場合は、油を差すなどの対処をすると良いでしょう。

家事や入浴の時間に配慮する

職業柄、早朝や深夜に活動しなければいけないという方もいらっしゃるでしょう。しかし、一般的には深夜から早朝にかけては就寝中の方が多く、静かにしなければいけない時間帯です。

できることなら、その時間帯にお風呂に入ったり、洗濯機を回すのは避けた方が良いでしょう。そうせざるを得ない場合は、なるべく音を出さないよう注意が必要です。

洗濯の場合、日中に洗濯が終わるように予約機能などを活用するのがおすすめです。

隣家の住人に挨拶をする

様々な対策を行っていても、生活音を全くなくすというのは不可能なこと。多少のことは、お互い様と思って生活していくほかありません。

その際、事前にお隣や階上、階下の方に挨拶をしておくことで、トラブルを防ぐことができる可能性もあります。

どんな人が住んでいるのかわからないよりも、挨拶をして家族構成などを理解してもらっていることで、多少の生活音は多めに見てもらえるということも期待できます。

万が一トラブルに発展した場合の対処法

もし、周囲の住人とトラブルになってしまった場合は、さらに大事になってしまうことがないよう落ち着いて対処しましょう。

すぐに謝罪をし、対策をする

直接注意される場合や、管理会社を通して連絡がくる場合など様々ですが、クレームを受けてしまった場合は、まず素直に謝罪をしましょう。

つい反論してしまいたくなってしまう気持ちもあるかもしれませんが、そこはグッと堪えることが大切です。

ひとまず謝罪をした後、上記でご紹介したような対策をできる限り行うと良いですね。もし可能であれば、どのような対策を行うかを相手側に伝えることができると印象が良いと思います。

管理会社に相談する

謝罪や対策をしてもなかなか解決できず揉めてしまっている場合は、管理会社に相談すると良いでしょう。

第三者に間に入ってもらうことで、感情的にならず冷静に話し合いを進めることができます。

住人同士の直接のやり取りは大きなトラブルに発展してしまう可能性もあるため、十分注意してください。

部屋探しではここに注意

物件探しのイメージ

賃貸や購入するマンションを探す際にチェックしたいポイントをご紹介します。

内見の際には、窓や壁、床をよくチェックしましょう。壁に耳を当ててみて隣の部屋の生活音が聞こえないかどうかを確認しておくと良いです。

また、床のきしみもトラブルの原因となるため、部屋の中を歩き回って床の状態を確認しておくことも大切です。

特に購入の場合は、一度住み始めたらなかなか引っ越すことは難しいでしょう。そのため、周りの入居者はどんな人が多いのか、住人同士のトラブルなどはないかを不動産会社に聞いておくと安心です。

記事の内容まとめ

  • 防音室には、外に音を漏らさないだけでなく、室内の音が美しく聞こえる効果がある
  • 防音室には4つの種類がある
  • 価格相場は60万円〜(ユニットタイプ)
  • 防音には、吸音、遮音、防振、制振という4つの意味が含まれている

近隣の人とトラブルにならないための防音対策。特に楽器を演奏したい方や大音量で音楽や映画を楽しみたい方は、ぜひ防音室の設置を検討してみてください。

防音室があることで、余計な心配をせずに趣味を思いっきり楽しむことができますよ。

最後に、あなたにぴったりのハウスメーカーを探しませんか?
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