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狭小住宅の価格相場は◯◯円?費用に関するアレコレまとめ

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狭小住宅の価格相場は◯◯円?費用に関するアレコレまとめ

土地が価格が高い都心部に家を持ちたいと思った時、選択肢として上がるのが狭小住宅です。

狭小地でありながら様々な工夫をして、理想のマイホームを手に入れるという方が増えてきました。

そんな狭小住宅で気になるのが、費用の問題。小さな家だから安く建てられると考えている方も多いと思いますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。

狭小住宅の価格について解説していきます。

この記事がおすすめできる人

  • 狭小住宅の費用について知りたい人
  • 費用の内訳について詳しく知りたい人
  • 狭小住宅を建てようと考えている人
  • 狭小住宅に興味がある人
  • 都心に家を建てたいと思っている人

なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!

・ 【決定版】マイホームの間取りで120%満足できるプラン作成のコツ!
・ 比較チェック!民間ローンとフラット35の6つの違い
・ ブログから読み解く!みんなが注文住宅づくりで悩む5つのポイント

狭小住宅の価格相場とは

住宅ローンのイメージ画像

そもそもどれくらいの大きさの家のことを、狭小住宅と呼ぶのでしょうか。

明確な定義はありませんが、一般的には約50平米、つまり約15坪以下の家のことを狭小住宅と呼ぶことが多いようです。

国土交通省の調査によると、延床面積50平米の注文住宅の平均建築費用は、1,200〜1,300万円とのこと。

一般的な注文住宅の価格相場は2,000〜3,000万円と言われていますから、やはり狭小住宅の建築費用は少し安くなることが多いようです。

しかしこれは建築する場所によっても異なります。建築費を安く抑えることができたとしても、土地の価格がトータルコストを左右するということは頭に入れておきましょう。

また、間取りや設備などにこだわればこだわるほど、建築費用は高くなります。

狭小住宅を建てるために必要な費用

頭金のイメージ画像

狭小住宅にかかる費用の内訳について解説します。

費用の内訳

家づくりにかかる費用は、大まかに分けて、本体工事費用・別途工事費用・諸費用の3つです。それぞれ何に使われる費用なのかを説明します。

本体工事費用

名前からわかる通り、建物本体の工事にかかる費用のことを本体工事費用と言います。

具体的には、家の土台となる基礎工事、家の骨組み、屋根、内装・外装など家を建てるのに必要な工事費用が含まれます。

あくまでも建物自体にかかる費用なので、それ以外の庭や駐車場、外構などの費用は含まれないので注意が必要です。

この費用は、家づくりにおいて最も大きな割合を占めるもの。一般的には、総費用の7〜8割が本体工事費用にかかると言われています。

家の広さや使用する部材、そのほか設備などによって価格が大幅に変動するため、細部にこだわるほどこの費用の割合は大きくなります。

付帯工事費用

建物本体以外にかかる費用のことを付帯工事費用と言います。

フェンス、門扉、庭、外構などの工事のほか、建て替えの際の解体工事費用、地盤改良費用、水道管やガス管などの引き込み工事、屋外の電気工事などがこれに含まれます。

意外なところでは、リビングやダイニング、寝室など室内の照明器具の工事費用も、照明器具工事費として、付帯工事費用に該当します。

特に注意したいのが、地盤改良費用とガスや水道の引き込み工事にかかる費用。

例えば、道路から建物までの距離が離れていたり、特殊な地形に家を建てたりする場合には、ガスや水道の引き込み費用は高くなります。

また、安く購入できた土地だとしても、地盤が軟弱な場合は、地盤改良工事が必要となり、追加料金を支払わなければいけません。

諸費用

本体工事費用、付帯工事費用以外にかかる費用が諸費用となります。

内容は、印紙税、登録免許税、不動産取得税、登記手数料、融資手数料、火災保険、固定資産税、地盤調査費、仲介手数料など。

また、引っ越しの運送費や建築中に住む家の家賃、新しい家具の購入費用などもこれに含まれます。

一般的に諸費用は、総費用のうち5〜10%。余裕を持って10%程度の金額を用意しておくと安心です。

また、これらの諸費用は基本的に現金で支払わなければいけないということを覚えておきましょう。

用意しておくべき自己資金

家を建てる際、全ての金額を自己資金で賄うことができれば良いですが、数千万円という高い買い物ですから、全額用意できるという人は少ないでしょう。

そのため多くの場合は、自分で用意した自己資金に加えて、住宅ローンを利用します。

一般的には、自己資金の割合が2〜3割、住宅ローンの割合が7〜8割というケースが多いようです。

つまり2,000万円の家を建てるなら、自己資金は400〜600万円程度用意する人が多いということです。

最近は頭金0円で家が建てられるという謳い文句もよく見受けられますが、その分住宅ローンの借入額は多くなり、返済の負担が増えてしまいます。

また、実際に頭金なしで家を建てたとしても、諸費用や融資にかかる手数料は基本的に現金払い。その分のお金は用意しておかなければいけません。

状況にもよりますが、やはり総費用の2〜3割程度は、頭金を用意しておくことをおすすめします。

狭小住宅の価格に関する意外な落とし穴

赤ペンの画像

先にご紹介したように、一般的な住宅と比べると狭小住宅は費用が抑えられるように見えますよね。

しかし、そこには意外な落とし穴が。

実は狭小住宅の場合、面積が狭い分、建築費の総額は一般的な住宅よりも安くなることがほとんどですが、面積比でみると狭小住宅の方が数倍割高になってしまっているということがあるのです。

なぜそんなことになってしまうのか、3つの理由を解説します。

縦にスペースを取らなければいけない

都心の狭小住宅は、3階建てなどの細長い家が多く見られます。

狭い土地に家を建て、十分な居住スペースを確保するには、縦方向に高くするしか方法がないからです。

特に家族の人数が多くある程度部屋数が必要な場合は、3階建てにするという方も多いでしょう。中には、中2階や地下室を作ったりする方も多いようです。

しかし、2階、3階と階数が増えるごとに、設計や建築には時間と手間がかかってしまうため、費用は割高になってしまいます。

また階数が増えることで、建物自体の重量も重くなるため、さらに地盤改良費用が追加される可能性も考えなければいけません。

防音対策にもお金がかかる

隣家との距離が近いと、その分お互いの生活音が気になってしまうことがあります。特に生活リズムが異なる場合には、注意しなければいけません。

一般的な住宅でも防音対策は行われますが、狭小住宅の場合、より防音・遮音性の高い素材を使うことがあります。

また、エアコンの室外機などは静音性の高いものに、排水管などの位置は開口部の位置にも配慮が必要です。

ひとつひとつは細かいことですが、隣家とのトラブルを防ぐための対策ですから、一般的な住宅よりも費用がかさむ可能性があることは頭に入れておきましょう。

作業にかかる費用が上乗せされる場合がある

狭小地に家を建てると、隣家との距離は近くなってしまいがち。そのため、基礎工事や外壁工事の際に必要な足場を組むスペースを十分に取ることができず、別途作業費用が発生する場合があります。

また、資材などを置いておくスペースがない場合には、近所に資材置き場を用意したり、そこから資材を運ぶ手間暇がかかるため、その分の費用が上乗せされる可能性があることも頭に入れておきましょう。

駐車スペースの確保が必要

車を所有している方が覚えておきたいのが、駐車スペースの確保について。一般的に、車一台につき2.5×5m程度(約4坪)のスペースを1階部分に確保しなければいけません。

ただスペースを確保すれば良いというだけでなく、スムーズに出入りができるかを考えて設計しておかないと、周りの住人にも迷惑をかけてしまう可能性もあります。

最近は家の1階部分にガレージを入れ込む、ビルドインガレージを採用する方も増えていますが、一般的な駐車場よりも費用は高くなります。

狭小住宅をローコストで建てるなら鉄筋コンクリートがおすすめ

鉄筋コンクリートのイメージ画像

狭小住宅を建てる際、気になるのが家の広さ。狭い敷地にどれだけ居住スペースを確保できるかが大きな問題となります。

そこでおすすめしたいのが、鉄筋コンクリート住宅。実は鉄筋コンクリートは、少しでも広い家にしたいという希望に最適な建築方法なのです。

鉄筋コンクリートとは

鉄筋コンクリートとは、鉄筋によって補強されたコンクリートのことを指します。

それに伴って、柱や梁など建物の骨格となる部分に鉄筋を使い、そこにコンクリートを打ち込んで作る住宅のことを鉄筋コンクリート住宅と言います。

鉄筋コンクリート造を意味する「Reinforced Concrete Construction」を略して、「RC造」と呼ばれることもあります。

この工法は、鉄筋の錆びやすく耐火性が低いという欠点と、コンクリートの引張力に弱いという欠点を補い合うための工法です。

それぞれの欠点を補い合うことで、変形に強く、耐久性の高い家づくりを実現します。

狭小住宅におすすめの理由

それではなぜ鉄筋コンクリート造が狭小住宅におすすめなのか、その理由を解説していきます。

敷地いっぱいに建てることができる

木造住宅を建てる場合、必ず足場を組む必要があります。

敷地の建築規制などによっても変わってきますが、足場を組むことによって建築可能面積のいっぱいまで活用することができず、足場の分だけ建坪が小さくなってしまうことが多いようです。

一方鉄筋コンクリート住宅の場合、方法によっては足場なしで施工可能。足場を組むスペースがいらないため、限られた土地を最大限有効活用することが可能です。

間取りの自由度が高い

鉄筋コンクリート住宅は、木造住宅と比べると躯体と呼ばれる床や壁、梁など建物の構造を支える骨組みに強度があるのが特徴です。

木造住宅の場合、強度を確保するために柱の数がある程度必要となりますが、RC造はその強度が強いため柱の数を減らすことができ、その分間取りの自由度も高まります。

また、ビルドインガレージや、大きな窓などを設置することも可能。制約にとらわれることなく、より理想に近い家を造ることができます。

耐火、耐震性能が優れている

狭小住宅は、住宅密集地に建てられるケースが多いでしょう。

その際に気になるのが、住宅の耐火性。万が一隣家が火事になってしまった場合、火が燃えうつり大きな損害を受けることにもなりかねないため、しっかり防火対策をしておかなければいけません。

みなさんご存知の通り、鉄筋コンクリートは不燃物です。そのため言うまでもなく、木造住宅よりも耐火性に優れています。

また鉄筋コンクリート住宅は、「モノコック構造」と呼ばれる構造で家を支えています。

「モノコック構造」とは、柱や梁、家の土台をパネルで一体化して、6面の箱型にすることで家の頑丈さを高める構造。

地震の揺れなどを点ではなく面で受け止めるため、上手く力を分散し変形しにくい仕組みとなっており、耐震性・耐久性にも優れています。

遮音性が高い

住宅密集地に家を建てると、気になるのが音の問題。隣家の生活音や話声、通行人の話声・交通音が気になってしまうことも多いと思います。

また、自分たちの生活音や話声が漏れているのではないかと気になってしまい、自由に過ごすことができないのがとてもストレスですよね。

鉄筋コンクリート住宅は、コンクリートが音をしっかり遮断してくれるため、遮音性が高いのが特徴。他の工法と比べても断トツです。

狭小住宅でも、周りの音を気にせずにリラックスして過ごすことができます。

実はローコストな鉄筋コンクリート住宅

一般的に、木造住宅などと比べると、鉄筋コンクリート住宅は費用が高くなります。

費用が抑えられることを理由に狭小住宅を検討している方には、あまり向いていない工法だと思われてしまいがち。しかし実は、費用面で最もお得なのが鉄筋コンクリート住宅なのです。

というのも鉄筋コンクリート住宅は、木造や鉄骨造と比べると耐久年数が長いのが特徴。法定耐用年数は、木造住宅が22年、鉄骨住宅が34年、鉄筋コンクリート住宅が47年と断トツです。

地震や火災などにも強く、耐久性も高いため、長く住み続けることができる鉄筋コンクリート住宅。

子供や孫など、次の世代に引き継ぐこともできるため、長い目で見ると鉄筋コンクリート住宅が最もお得な工法だと言えます。

まとめ

記事の内容まとめ

  • 狭小住宅の平均建築費用は1,200〜1,300万円
  • 家を建てるには、本体工事費用・付帯工事費用・諸費用が必要
  • 頭金は、総費用の2〜3割程度用意しておくと安心
  • 狭小住宅は一般的な住宅と比べて割高になってしまう場合もある
  • 狭小住宅には鉄筋コンクリートがおすすめ

狭小住宅は一般的な住宅よりもコンパクトなため、その分費用が安く建てられると考えている方も多いでしょう。

しかし、狭小住宅には狭小住宅ならではの問題があり、想定していたよりも費用がかさんでしまったということも少なくありません。

余裕を持って家づくりができるよう、事前に狭小住宅についての知識を深めておくことが成功の鍵となります。

ぜひ本サイトの別ページも参考にしてみてください。

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