【最新2020年】リフォームの相場と施工費用の目安!建替より得ってホント?

【最新2020年】リフォームの相場と施工費用の目安!建替より得ってホント?

テレビを見ていると、「リフォーム」のメリットを紹介するCMをよく目にします。

また、某ハウスメーカーの「新築そっくりの建替サービス」など、リフォームで(リフォームで)新築同様の仕上がりの工法を取り入れたもの、補助金制度を活用し、エコ住宅へのリフォームを促すCMや広告も多く見かけます。

実は、リフォーム vs 建て替えでは「どちらが得するのか」プロでも判断が難しいところです。小規模リフォームであれば(建て替えよりも)リフォームの方が、費用は少なく済むでしょう。

しかし、リフォームの箇所が多い場合やリフォームの規模が大きい場合は、思い切って「建て替え」た方が費用が安く済むこともあります。

本記事では、リフォームの相場と「建て替え」た場合の施工費用について「金額の目安」を紹介します。

外回りリフォームの施工費用相場

外回りリフォームとは、外壁や屋根に関わるリフォームの事です。外壁や屋根はこまめなメンテナンスが必要です。定期的に補修をしなければ、ひび割れた箇所などから雨漏りし、家の土台をも傷付けてしまいます。

外壁のリフォーム費用ですが、一般的な2階建て住宅で塗装面積が200㎡の場合、相場は「80〜150万円」となっています。

もちろん、外壁塗装の業者や塗装をする範囲によっても変わってきますが、外壁塗装で200万円を越えることはありません。

なお、各社で価格差が大きくなるのには、使用塗料の価格が反映されています。参考として「塗料別」に1㎡当たりの施工価格を見てみましょう。

【塗料別に見た|外壁塗装の工事費用】

  • アクリル塗料…約1,000〜2,000円
  • ウレタン塗料…約1,500〜2,500円
  • シリコン塗料…約2,000〜3,500円
  • フッ素塗料…約3,000〜5,000円
  • 無機塗料…約3,500〜5,000円
  • 光触媒塗料…約4,000〜5,000円

上の結果からも分かりますが、塗料の種類によっては「約5倍」も施工費用に開きがあります。

しかし耐久年数が高く、長持ちする塗料を使用すれば、経年劣化による再塗装の必要がなく、長期的に考えると「コストが安く」抑えられる計算です。

なお、塗料代のほかにも、価格に含まれるものとして、足場代や施工費用(人件費)があります。

「足場代」の相場ですが、塗装面積1㎡当たりの価格をまとめてみました。

【塗装面積1㎡当たりの工事費用】

  • 足場…600〜800円
  • 飛散防止ネット…100〜200円

実際の足場代ですが、上記の価格と、実際に足場をかける面積などから「施工費用」を算出します。

また、足場を立てる場所が隣家と近すぎたり、極端に傾斜していたりすると価格が上積みされる事もあるので注意しましょう。

施工費(人件費)とは、塗装職人に対する工賃を指しています。以下1㎡当たりの施工費(人件費)工事価格をまとめてみました。

【1㎡当たりの工事価格】

  • 高圧洗浄…100〜200円
  • 養生作業…150〜400円
  • 飛散防止ネット…100〜200円

【その他諸経費】

  • 現場管理費…30,000〜50,000円/一式
  • 廃材処理費…10,000〜30,000円/一式

これらに加え、建物の状態によっては別の工事が発生することもあり、追加工事をプラスした場合は、費用の内訳も変わってきます。予算がオーバーしないためには、できるだけこまめに工事内容をチェックすることです。

また、契約に無い工事や施工内容については、きちんと業者や契約をした工務店に問い合わせを行い「疑問や契約上の矛盾がない」状態で工事が進められるようにしましょう。

屋根リフォームの施工費用相場

次に屋根工事(リフォーム)の相場を見てみましょう。

【葺き替え工事で面積を80㎡として計算した場合】

  • 日本瓦から日本瓦へ…165万円〜
  • 日本瓦からスレート瓦へ…128万円〜
  • スレート瓦からスレート瓦へ…130万円〜
  • スレート瓦からガルバリウム…160万円〜
  • トタンからガルバリウム…155万円〜

日本瓦とは、粘土を焼成して作った瓦で和風建築に多く見られます。日本瓦のなかには釉薬が塗布されたものもあり、鬼瓦をはじめ、地域ごとの特色も多く見られます。

この瓦のメリットは、耐久性が高いことです。特に釉薬瓦は100年近い耐久性があると言われており、伝統的な日本の住宅にもマッチし、高い人気を誇ります。

ただし、本瓦は葺き替え費用が高額であること、重量が重いので耐震性に欠ける点にデメリットがあります。

スレート瓦とは、別名をカラーベストやコロニアルとも呼ばれており、薄い板状でデザイン性に優れ、洋風建築によく用いられる瓦です。

スレート瓦のメリットは、葺き替え費用が安く、カラーバリエーションも豊富なこと。このほか日本瓦に比べ、非常に軽いため耐震性にも優れています。

なお、スレート瓦のデメリットは7〜10年ごとの定期的なメンテナンスが必要なこと。

瓦自体の厚さが薄いので耐久性が低く、軽さゆえに、突風に弱い点が上げられます。また古いスレート瓦にはアスベストを含んでいるものもあり、葺き替え時には、特別な工法が必要なことから、是対の「工費費用」は高額になりがちです。

ガルバリウム金属板とは、特殊なメッキ加工をした建材です。ここ数年、ガルバリウム金属板を使ったリフォームや工事を見かける機会が増えており、新しい住まいにも多くに取り入れられています。

ガルバリウム金属板のメリットは、特殊なメッキのためサビに強く劣化しにくいこと。またガルバリウム金属板は軽量で、高い耐久性・耐震性があり、カラーデザインも豊富にあるので(リフォームの)選択肢が広がります。

ガルバリウム金属板のデメリットは、建材が薄いため衝撃に弱くヘコみやすいことです。ガルバリウム自体には断熱性や防音性がないので、葺き替え時には断熱材や防音工事も必要となり、場合によっては追加費用が発生します。  

部屋(屋内)リフォームの施工費用相場

部屋(屋内)のリフォーム費用相場を「場所別」に見てみましょう。

【内壁のリフォームの相場】

  • 6畳の内壁の塗装…5〜10万円
  • 6畳の壁紙の張替え…4〜6万円

先程は屋内の施工費用でしたが、屋内の施工費用は全体的に価格が安く設定されています。下は砂壁やクロス、珪藻土、漆喰を使ったリフォームの施工費用です。

【砂壁の工事】

  • 砂壁の塗装…10万円以下
  • 砂壁からクロス…10万円前後
  • 砂壁から珪藻土…12〜20万円
  • 砂壁から漆喰…12〜20万円

続いて、床のリフォーム費用相場をまとめてみました。

【6畳間の敷き替え】

  • 畳から畳…7〜10万円
  • 畳からフローリング…15万円〜
  • フローリングから畳…13万円〜
  • フローリングからフローリングv6万円〜
  • フローリングの上に畳を敷く…7万円〜
  • 畳の裏返し…1〜3万円
  • 畳の表替えv3〜15万円

以上は、床工事のみの場合の相場となります。他のリフォームと組み合わせた場合には、割引価格が適用される場合もあるので、より詳しいリフォーム費用については、業者に問い合わせてみてください。

水回りリフォームの施工費用相場

水回りリフォームとは、キッチン、浴室、トイレなどの場所を指します。キッチンのリフォームは、システムキッチンの交換が多いですが、浴室やトイレを最新型(節水型)にリフォームするケースも非常に多いです。

【水回りリフォームの相場1】

  • シンクとコンロが同じ面にある「I型」キッチンの施工…20〜70万円

同工事のメリットは、狭いスペースでもリフォームがしやすく、施工できる建材屋デザイン、バリエーション(種類)も豊富です。

なお、水回りリフォームのデメリットは、工事中は水回りが使えないこと。キッチンの場合、施工範囲が横に長くなり作業効率が良くないことが上げられます。

【水回りリフォームの相場2】

  • シンクとコンロが向かい合う「Ⅱ型」キッチンの施工…50〜100万円

シンクとコンロが向き合うタイプの工事では、足元にゴミ箱などを置いてもリビングやダイニングからは見えにくく、職人がペア(二人一緒)でも作業がしやすい点にあります。

なお、同工事のデメリットですが、施工の幅を広げ過ぎると、かえって作業効率が悪くなることです。

【水回りリフォームの相場3】

  • 直角に曲がった「L字型」キッチンの施工…40〜100万円

「L字型」キッチンのメリットはⅠ型よりも調理スペースが広く取れること。デメリットは、キッチンコーナーがデッドスペースになりがちなことです。

【水回りリフォームの相場4】

  • カタカナのコの字型の「U字型」キッチンの施工…100〜150万円

「U字型」キッチンのメリットは調理スペースが広く、小さな動線でも色々な作業に対応でき、収納も充分に確保できることです。

一方、「U字型」キッチンののデメリットは2箇所のコーナーがデッドスペースになることです。

このほかにも、対面キッチンやアイランドキッチンの施工費用は、20万円〜最高300万円程度の費用が掛かります。

  • 対面キッチン…20〜100万円
  • アイランドキッチン…150〜300万円

価格差ですが、使用する材質やデザイン、キッチンの大きさによっても変わってきます。

なお「失敗の少ないキッチンリフォーム」については、キッチンの主が希望するデザイン、使い勝手の良さを反映することです。

色味を合わせた冷蔵庫やシステムキッチンをハイグレードなものを選べば(住まいの中でも)こだわりが現れる、リフォーム箇所になるでしょう。  

収納リフォームの施工費用相場

収納リフォームの施工費用相場ですが、押し入れをクローゼットに施工した場合には10万円〜20万円程度の費用が掛かります。

【クローゼットのリフォーム1】

  • 押し入れをクローゼットに変更…10〜20万円

クローゼットのリフォームは、部屋全体の印象も変わります

【クローゼットのリフォーム2】

  • 折り戸から引き戸…2〜5万円

折り戸から引き戸にリフォームした場合のメリットは、開閉の際に扉が前に出っ張らない点にあります。

【クローゼットのリフォーム3】

  • 開き戸から引き戸…2〜5万円

開き戸の場合、開け閉めに力が必要ですが、引き戸の場合は、高齢者や体の不自由な人にも『使いやすい扉』としておすすめできます。

【クローゼットのリフォーム4】 * 壁面にクローゼットを増設…20〜30万円

クローゼットの増設で、増えすぎた衣類をスッキリスマートに整理しましょう。

【クローゼットのリフォーム5】

  • クローゼット内に棚を設置…3〜5万円

子供が独立した後、子供部屋を効率良く活用するのに、クローゼットのリフォームが役立ちます。

【クローゼットのリフォーム6】

  • 押し入れの中をクローゼット風に…3〜6万円

布団からベッドに切り替えたタイミングで、クローゼットを増設する方も多いです。

床下収納のリフォーム

デットスペースが出やすい「床下」を有効活用するため、床下収納スペースを作ってみましょう。

【床下収納のリフォーム】

  • 床下収納の設置…3〜12万円
  • 床下収納の交換…3〜4万円

壁面収納のリフォーム

大きな壁面があれば、壁面収納できる箇所を(リフォームで)つくり、スペースを有効活用しましょう。

【壁面収納のリフォーム】

  • 扉のない壁面収納の設置…10〜30万円
  • 扉のある壁面収納の設置…30〜145万円

省エネリフォームの施工費用相場

省エネリフォームとは、エネルギー効率を上げて「節電」に役立つリフォームの形を意味します。

本項では、断熱改修と太陽光発電について見て行きましょう。

【断熱改修のリフォーム】

  • 外壁・屋根に断熱塗料を塗布(塗り面積200㎡)…100〜180万円
  • 天井の断熱改修リフォーム(60〜100㎡) …15〜35万円

【太陽光発電のリフォーム】

  • 太陽光発電の導入…100〜180万円

【発電機のメンテナンス費用】

  • 定期点検…1〜2万円
  • パワーコンディショナーの交換…5〜20万円
  • 売電メーターの交換…0〜10万円

【窓の断熱改修リフォーム】

  • 窓ガラスを複層ガラスへ交換…2〜5万円
  • 内窓の設置…5〜8万円

以上は「省エネに関わる」代表的なリフォームの相場ですが、省エネリフォームには国や自治体から様々な補助金が受け取れるほか、税金の控除もあるので充分な検討が必要です。

なお補助金や助成金制度、税金の優遇制度については、お住まいの自治体窓口、もしくは施工をお願いするリフォーム会社や工務店に相談されると良いでしょう。

耐震リフォームの施工費用相場

耐震リフォームでは、屋根の軽量化、補強工事、基礎の補修を行い「建物の耐震性能」を高めます。実際に、どのようなリフォーム工事があるのか見て行きましょう。

【屋根を軽量化する】

  • 屋根の軽量化のリフォーム…100〜150万円

重量が非常に重い日本瓦から軽い建材にすることで重心が下がることで耐震性が上がり屋根瓦の落下もなくなります。

【耐震補強工事】

  • 補強材の取り付けによる外壁の補強…10〜20万円
  • 内壁の補強…30万円から
  • 柱の補強v50万円から

【基礎の補修】

  • 基礎のコンクリートに出来たひび割れ1箇所当たり…1〜2万円

これらの耐震リフォームについても、国や自治体から補助金や税制上の優遇を受けられる可能性が高いです。実際の「優遇措置」については、リフォーム業者に相談してみてください。

まとめ

本記事で撮り上げたのは、あくまで「相場」であり、実際のリフォームでは価格が異なるはずです。

予算に合うリフォームを実現するには、複数の業者と相談をして相見積もりを取り、施工内容や工事計画書をよく見て検討をしてください。

なお、高齢化社会にむけた福祉住宅やバリアフリー化、国が推進する省エネ住宅等様々な制度をうまく活用すれば、施工内容だけで無く、価格の面でも納得のいくリフォームが実現できるのでオススメです!

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