はじめての家づくりガイド

注文住宅で家を建てる流れ|事前準備から契約、完成後の入居まで

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注文住宅で家を建てる流れ|事前準備から契約、完成後の入居まで

「注文住宅が完成するまでの流れをくわしく教えて欲しい」

新築で家を建てたいと思ったときに、どんな流れで進めていけばいいんだろう?と不安になることがありますよね。確かに、注文住宅で家を建てる場合にはやることがたくさんあるので、次に何をすればいいのか、流れがよくわからないと心配です。

注文住宅で家を作る流れが具体的にわかっていれば、次にやることがなにか迷うことも減りますし、スムーズに家づくりを進めることができるようになります。時間的なロスを減らすことができるので、可能な限り家づくりにかかる時間を短縮し、早く新居に住むことが可能になります。

そこで本記事では、注文住宅を建てる全体の流れをわかりやすいように大きく4つのフェーズ(段階)にわけてご紹介します。

① 準備スタートから契約締結まで(平均3〜12ヵ月)
② 契約締結から工事着工まで(平均3〜6ヵ月)
③ 建築工事スタート(平均3〜6ヵ月)
④ 家の完成から入居まで(1〜2週間)
トータルでかかる期間の平均は10ヶ月〜1年です。

この記事を読めば、自分が今どのフェーズにいるのか、次になにをすればいいのかが具体的にわかります。また平均的な期間もわかるので、そこから自分たちの家づくりの進み具合が順調なのか、遅れ気味なのかもわかります。
ぜひ、この記事を参考にしてスムーズな家づくりを目指してください。

1.注文住宅で新築の家を建てる流れの全体像

最初に注文住宅で家を建てる流れの全体像を図で把握しておきましょう。期間は平均的にかかる期間です。

注文住宅で家を建てる流れ

準備期間は、家づくりにこだわりを持つ方ほど長くなる傾向があります。また、土地を持っていない方は、土地探しをする時間が必要になりますので、準備期間も長くなる傾向があります。

2章より、それぞれの段階の流れをくわしく紹介し、何をしたらいいのかも具体的にご紹介していきます。  

2.【第1段階】事前準備から契約までの流れ

事前準備から契約までの流れです。自分の理想の家を建てたいという思いを、実際に形にしていくための行動をしていく期間になります。この準備期間にしっかり準備しておくと、次のフェーズに行われる間取りや内装・外装の打ち合わせにかかる時間が短縮できるので、準備をおろそかにしないようにしましょう。

ここに挙げた(1)〜(3)の流れは、(1)から順に行うものではなく、ほぼ同時進行で行っていくものです。流れの最終的な到達点は(4)の「施工してもらう会社を決定すること」です。

(1)どんな家を建てたいか理想像を明確にする

注文住宅は、自由に設計できるものですから、どんな家が理想なのか、建てたい家を明確にしておきましょう。

「家族全員が集まれる広いリビングが欲しい」「家族が多いからトイレは絶対2つ欲しい」「祖父母が安全に暮らせるバリアフリーの家にしたい」「床暖房のある家がいい」というような機能の面から、「タイル壁の洋館がいいな」「落ち着いた和風の家がいい」など外観についてまで、家族で具体的に話し合っておきます。

ネットの画像や雑誌の切り抜きなどを家族で持ち寄って「こんな感じの部屋、間取り、家」というイメージを固めておくと、次のフェーズで施工会社の担当と打ち合わせる際にも、感覚的な部分で大きくズレるような失敗が防げます。

(2)資金計画を立てて費用の準備を始める

資金計画を立てて建築に当てる費用の準備を始めます。家を建てる時に、一括払いで払う人は稀で、ほとんどの方は住宅ローンを利用します。新居で新しい生活がスタートすると同時に住宅ローンの返済もスタートするのです。

家づくりには大きなお金が動きますから、楽観的に「なんとかなるさ」と考えるのは非常に危険です。

◎家を建てる前に明確にしておきたいお金のこと
  • 理想の家を建てるのに必要なお金の総額は?(自己負担する金額は?)
  • 自分の年収で住宅ローンで借り入れできる額はどれくらいなのか?
  • 借りたお金を返済していく計画は?(毎月の返済額は?何年で完済予定?)
  • 子供たちの教育資金はどうする?
  • 老後のための資金はどうする?
  • 補助金制度や税金の控除について(利用はできそうか?)

その他、将来的に必要になると想定できる費用も含めて十分に検討を行い、堅実な資金計画を立ててください。

資金計画がいい加減なまま家づくりを進めてしまうと、予算オーバーを招いたり、新居で暮らし始めてからの将来的なマネープランにも大きく影響し、最悪、生活の破綻を招くこともありえます。

未来は何が起こるかわかりませんから、いざという時のための費用のことも忘れずに、綿密な資金計画を立てるようにしてください。

(3)住宅展示場やモデルルームを見学する

住宅展示場やモデルルームの見学も始めましょう。理想の家を考えたり資金計画をしながら、どの会社に施工をお願いするかを決める判断材料となるパンフレットや資料を集め始めます。

資料やパンフレットなどではわからない部分は、実際の設備を触ったり、営業担当者に話を聞くことができるモデルルームやモデルハウスを見学して確かめます。住宅展示場をめぐり、自分たちの家づくりを任せることができる施工会社はどの会社かをじっくり検討しましょう。

(4)どの会社に施工をお願いするかを決める

最終的に施工をお願いする会社を決める段階です。できれば、この会社に家を作ってもらいたいと思える3社程度の候補を挙げて、同じ間取りで見積もりを出してもらい最後の検討をしましょう。

◎土地を持っていない人の流れ
  • 土地を探し始める
  • 購入予定土地の敷地調査を行う

土地を持っていない人は、上記の(1)(2)(3)と同時進行で土地探しを行います。もしかすると、すでに土地探しをスタートしている方もいるかもしれませんね。土地がなければ家が建てられませんので、いつまでに土地購入を完了させるかを決めて、効率よく土地探しを進行させてください。

◆土地探しを短期間で成功させるコツ

  • 理想の土地の条件を明確にする
  • 条件に優先順位をつけておき、妥協するラインも決めておく
  • 土地探しのデッドライン(締め切り日)を設けておく
  • 施工会社を先に決めてから担当者と土地を探すと失敗を防げる

購入したい候補地が見つかったら、建築基準法などを元に、建てたい家が建てられる土地なのか敷地調査を行います。ただし、地盤調査は土地購入後でないとできません。

◆調査すること

  • 土地に接している道路の状況(接道義務の確認)
  • 土地の面積に対して建てられる建物の大きさ・高さ
  • 地域で定められた建築に対する規制の有無
  • 水道や電気の引き込みが済んでいるか など

ところで、理想の注文住宅を建てるための情報収集は充分にできていますか?
持ち家計画の資料請求なら、住んでいる地域で自分のわがままな夢をかなえてくれるハウスメーカーを検索でき、一括で資料請求まで行うことができます。
一生に一度となる大きな買い物、妥協せずにたくさんの会社を検討するようにしましょう。

3.【第2段階】契約から工事着工までの間の流れ

施工会社と工事請負契約を結んでから工事がスタートするまでの流れです。この段階の流れは、各施工会社によって大きく違いが出るので、必ず契約の前に工事がスタートするまでの流れを、各自で確認するようにしてください。

ここでは、一般的なハウスメーカーに施工を依頼をした場合の流れをご紹介します。

(1)施工を依頼する会社と契約をする

建築工事請負契約のタイミングは各建築会社によってさまざまです。設計プランや間取りを詳細に詰めてから契約締結を行う流れの会社もあります。つまり(2)(3)が(1)より先になるケースもあります。

早く契約締結をしたいために、「今契約すれば◯%の値引きをしますよ」とか「◯月末までに契約するとオプションの値引きをします」といったセールストークで契約を急がせる会社もあります。

基本的に契約を結んでしまった後の間取りなどの変更には別途費用がかかることが多いので、あいまいな口約束をしたまま契約を結ぶと、あとあとトラブルが発生する原因になります。

必ず書面の内容を隅々まで確認して慎重に契約を結ぶようにしましょう。

(2)設計プランを決める

工事請負契約を結んだあとは、いよいよ設計プランを詰めていきます。契約前に見積もりを出してもらうために作ったプランをもっと詳細にしていきます。施工する会社によっては、設計プランの詳細と間取り決めを契約前に済ませてしまい、契約後は(3)の内装・外装の打ち合わせを行うパターンもあります。

(3)間取り、内装、外装の打ち合わせを行う

間取りを決めたり、内装・外装の設備や資材を選ぶ打ち合わせが始まります。打ち合わせの回数や頻度・期間は、各施工会社によって違います。大手のハウスメーカーの場合は回数が決まっており、平均3回程度で終わらせるフローになっています。

施工会社によっては、この段階では主要な部分の資材・設備を決めるだけで、工事がスタートした次の段階で、内装・外装の詳細を詰めていくパターンもあります。

(4)住宅ローンの申請・審査・契約等を行う

設計プランと建築費用が決定したタイミングで住宅ローンの申請を行います。住宅ローンには本審査の前に事前審査があります。万が一、本審査に落ちてしまうと大変ですから、家づくりのスタートと同時に住宅ローンについての情報収集もスタートして、早めに事前審査を済ませておくようにしましょう。

住宅ローンの融資は住宅が完成後、引き渡しのタイミングで実行されることにも注意してください。つまり、家が完成して引き渡しが完了するまでは、借り入れができません。

注文住宅の建築費用は一般的に4回程度に分割して支払います。
◎建築費用の支払い 4つのタイミングと割合
①建築請負契約時(契約金・手付金)……工事費用の10%
②着工時(着工金)…………………………工事費用の30%
③上棟時(中間金)…………………………工事費用の30%
④引き渡し時(残金)………………………工事費用の30%

つまり、住宅ローンの融資がスタートする前に支払うタイミングがきます。そのため、自己資金が用意できない場合は「つなぎ融資」を利用することになります。つなぎ融資は金融機関によっては扱いがない場合もありますので、利用したい場合は必ず確認をしておくようにしましょう。

◎土地を持っていない人の流れ
  • 土地を購入し売買契約を行う

土地のない方は土地の購入と売買契約を行います。土地の購入には住宅ローンが使えません。自己資金のない方は、「つなぎ融資」や「分割融資(土地先行融資などと呼ばれる住宅ローンの前払い)」を利用することになります。また、土地の代金とは別に以下のような費用がかかりますので、忘れずに準備をしておきましょう。

◆土地購入時に必要となる諸費用

  • 手付金(土地代金の一部を先に支払う)
  • 不動産会社に支払う仲介手数料(土地の売買価格の3%+6万円。プラス消費税)
  • 印紙代
  • 登録免許税
  • 司法書士への報酬(登記手続代行業務)

*土地を購入した後の対応は、その土地の性質によって変わりますが、地盤調査の結果、地盤の改良工事が必要になる場合もあります。

4.【第3段階】工事着工後の流れ

工事着工後の流れです。ここからは、施主がやることはガクンと減りますが、全くなくなるわけではありません。施工会社によっては、ここから内装や外装を詳細に決める打ち合わせを行う場合もありますので、施工会社に流れの確認をしておくようにしましょう。ここでは、一般的な工事スタート後の流れをご紹介します。

(1)地鎮祭(必要な方のみ)

基礎工事が始まる前に地鎮祭を行います。宗教的な儀式なので最近はこの行事を省く方も多いですが、地域性もあるので、おすまいの地域の風習に従ってください。

地鎮祭とは、その土地の神様に土地を利用させていただく許可をいただき、工事の安全を祈願する儀式です。式を行う場合には、工事が始まる1ヶ月前には地鎮祭を行ってもらう近所の神社を探しておき、儀式の1週間前に打ち合わせを行うような段取りになります。

大安、友引など、吉日と言われる日取りに30分から1時間程度かけて行います。地鎮祭には、お米やお酒などのお供え物や2〜5万円程度の初穂料(玉串料)が必要になります。

(2)近隣への挨拶まわり

近隣のお宅へ挨拶まわりをします。工事中は騒音や埃など、ご近所の方に迷惑がかかることが考えられますから、できれば工事が始まる前に回った方がいいですね。特に引っ越しと同時に家を建てるような場合には、これから長くおつきあいの始まるご近所の方に、顔を覚えてもらうためにも必ず行うようにしましょう。

近所といっても範囲が難しいところですが、最低限挨拶まわりにいく家は、両隣と向かい3軒、そして真裏の家です。施工を担当する会社の営業担当と一緒にまわるのが一般的で、手土産(粗品)なども会社側が用意してくれるケースがほとんどです。

(3)上棟式(必要な方のみ)

基礎工事が終わり、建物の骨組み工事が始まって棟木(屋根の一番高い位置に取り付けられる部材)が取り付けられたタイミングで行われるのが上棟式です。棟木が無事に上がったことを喜び、家が完成するまでの工事の安全を祈願します。

地鎮祭と同様、上棟式も最近は行われないことが多く、行ったとしても簡略化されたものを行うことが多いようです。地域性があるので、おすまいの地域に合わせて行ってください。

地鎮祭と同じく吉日を選んで行います。地域によって行程が違い、柱にお酒や塩を撒いたりする儀式のみの場合や、餅を撒いたり、大工さんたちにお弁当や飲み物などをお出ししたりする場合もあります。

費用は10万〜30万円程度かかります。

(4)工事の進捗状況の確認

図面通りに作られているか、計画通りに工事が進んでいるかの確認を定期的に行ってください。基礎工事の部分や骨組みの時点のミス、間取りなどのミスは、仕上げの作業まで進んでしまってから気づいたのでは遅く、修正するのが非常にむずかしくなります。

後からミスが発覚して、工事が滞るようなトラブルが起きないよう、定期的に現場に足を運ぶようにしてください。

(5)壁紙やカーテンなどを決める打ち合わせを行う(施工を行う会社によって異なる)

施工する会社によって違いますが、壁紙やスイッチ、カーテンなどを決める打ち合わせを行う場合もあります。この段階での打ち合わせは一切行わない会社もあります。

5.【第4段階】完成してから入居までの流れ

家が完成してから入居までの流れです。家が完成したからといって、次の日に即入居ができるわけではありません。各種検査が行われ、そこで合格しなければ住むことはできません。新居への入居日が待ち遠しいですが、最後まで気を抜かずに進めていきましょう。

(1)完成立ち会い(最終的なチェック)

施工会社が独自に検査をする社内検査が終わった後に完成立会い(施主検査とも呼ぶ)を行います。ハウスメーカーによっては内覧会とも呼ばれます。

打ち合わせ通りに家が仕上がっているかを施主であるあなたが実際に目で見てチェックをしていきます。キズがないか、指定通りの資材が使われているかなどを細かく見てまわります。ここでミスや不具合が発覚した場合は修繕が行われます。

この立会いの場は最終的なチェックの場です。ここでしっかりとチェックをしておかないと、万が一入居後に不具合が見つかっても、修繕を行うのが非常にむずかしくなりますので、気を抜かずに行いましょう。

(2)第三者機関による完了検査

次に第三者機関による完了検査が行われます。完了検査とは、新たに建てられた建物に義務付けられている検査のことで建築基準法に定められています。

都道府県や市区町村または指定確認検査機関によって工事完了から4日以内に行われ、法令を遵守しているか、図面に基づいた建築が行われたのかがチェックされます。

もし検査に不合格となった場合は、修繕や補修を行います。検査合格後、検査済証が交付されます。

(3)不具合が見つかれば修繕

検査で不具合等が見つかった場合、修繕や補修工事が行われます。完了検査で不合格だった場合、再検査が必要です。検査済証が交付されないと、その家に住むことはできないことになっています。

(4)家の引き渡し

検査で問題がなければ、鍵や書類などを受け取って家の引き渡しとなります。引っ越し等を済ませれば、念願のマイホーム生活が始まります。

(5)住宅ローン返済開始

引き渡しまでが終わったタイミングから、住宅ローンの返済がスタートします。

アフターフォローの契約などがある場合は、内容説明などもしっかり受けるようにしましょう。

家の引き渡しが終わり、引越し作業や荷物・家具の搬入も終われば、長かった家づくりの工程もここで終了です。

まとめ

準備から入居まで、注文住宅で家を建てる流れを4つのフェーズにわけてご紹介しました。

一番時間かかるのは、やはり準備の段階です。ここをおろそかにせず、資金計画を綿密に立ててしっかりと準備をしておけば、あとあとの工程で悩んだりまごつくことが減りますので、事前準備は焦ることなくじっくりと、時間をかけてしておきましょう。

その後の流れは、施工を行う会社との二人三脚となります。やること、決めることが膨大にありますので、担当者とコミュニケーションをしっかり取りながら、ひとつひとつの工程を着実にこなしていき、スムーズに家の完成を目指しましょう。

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