注文住宅を建てる〈手順&流れ〉が丸わかり!重要ポイントも徹底解説

注文住宅を建てる〈手順&流れ〉が丸わかり!重要ポイントも徹底解説

「注文住宅を建てたいと思っているけれど、何から手をつけたらよいか手順がよくわからない」
あなたは今、そんなふうに思っていませんか?

はじめての家づくりであれば、どこから手をつけたらいいのかわからないのは当然のこと。
まずはどんな手順で進めたらよいか全体の流れを把握してから、家づくりのスタートを切りたいですよね。

今回の記事では、注文住宅を建てるまでの手順を1〜10のステップに分けてわかりやすく紹介します。

さらに、各ステップで注意したい点についても解説していきます。

以下の記事を参考にしていただくことで、注文住宅を建てるために「いつ」「何をしたらよいか」がよくわかり、注意点を踏まえ安心してファーストステップを歩みだしていただけるかと思います。

あなたの素敵なマイホームを実現させるために、この記事がお役に立てたら幸いです。

1. 注文住宅を建てる手順&流れ

注文住宅を建てるには、大きく分けて以下の10のステップがあります。

これから家づくりをスタートさせるなら、下記の一連の流れから「いつ頃どんなことをすればよいか」その手順をチェックして、スケジュールが立ててみましょう。

※期間はあくまでも目安です。建築会社の依頼先によって期間がかなり変わってきます。スケジュールを立てる場合は、はじめは期間を長くとって余裕のある計画を立てていただくことをおすすめします。

注文住宅を建てる流れ
1ヵ月~3ヵ月 ①情報収集イメージを決める ■やることリスト
  • 家の要望をリストアップ
  • 支払い計画を立てる
  • 土地の現地確認
  • モデルハウス見学
  • 候補地の調査を行う
  • 土地条件と要望をベースにプラン依頼
  • 間取りの決定
  • 住宅の申込金を払う
  • 土地の手付金を払う
  • 間取りの調整〜確定
  • 設備の確定
  • 仕様の確定
  • 役所へ建築確認申請
  • 工事の進捗確認
  • 完成検査施主検査
  • 建物費用の最終支払い
②予算決定資金計画
3ヵ月~6ヵ月 ③ 土地探し建築会社探し
④土地の仮決定敷地調査
⑤建物プラン決定仮契約
(住宅ローン事前審査)
3ヵ月~4ヵ月 ⑥土地の売買契約を締結
⑦建物プラン最終確定
(住宅ローン本審査)
⑧建物の工事請負契約
4ヵ月(木造)~7ヵ月(鉄筋) ⑨地鎮祭工事着工
⑩建物の完成引き渡し

注文住宅を建てるための一連の流れは、どれもおろそかにできない大事な事柄ですが、特に上図の⑤、⑥、⑧は土地の売買や住宅工事の請負に関する契約を行うタイミングなので、心に留めておきましょう。

①〜⑩の項目の右側に記載している「やることリスト」の内容と照らし合わせて、「いつ」「どのタイミングで」「何をするのか」、ぜひ把握して行動してください。

(上図の「■やることリスト」は、行うタイミングに個人差がある内容が含まれおり、多少前後する場合もあります。一般的に行われる手順として参照してください)

2. 各ステップで押さえるべき重要ポイント

上図で紹介した①〜⑩の各ステップでは、必ず押さえておきたい重要なポイントがあります。

ここでは、その内容について具体的に解説していきます。

ぜひ参照していただき、家づくりの過程で役立ててください。

2-1. ステップ①情報収集・イメージを固める

家づくりのまず最初は、情報収集をしっかり行うことが重要です。

なぜなら、この期間に自分たちの家づくりに役立つ情報がどれだけ集められるかによって、その後の家づくり進め方に影響が出てくるからです。

具体的には、注文住宅の家づくりでは間取りから部屋の仕様、外壁に至るまで施主の希望に沿って決めていくので、「建てたい家」のイメージが固まってはじめて、家の各項目を決めることができます。

逆に、イメージが固まらなければ次に進めないので、時間がかかるということ。 このため、検討初期の段階からWEBだけでなく本や雑誌、カタログなどあらゆる情報源から情報を集め、建てたい家のイメージを明確に固めましょう。

このステップで大事なことは、ただやみくもに情報を集めるのではなく、外壁、リビング、キッチン、寝室など、各項目ごとに要望をリストアップしておくこと。 その内容が、後で住宅会社を探す際に非常に役に立ちます。

要望をリスト化し、希望に近い写真があれば項目ごとにデータや切り抜きをまとめておきましょう。

2-2. ステップ②予算決定・資金計画

次に、希望の家がどれぐらいの予算で叶えられるのかをリサーチし予算を決めますが、このとき大切なのは、お金の借り入れや返済期間なども含め資金計画をきちんと練っておくことです。

なぜかというと、この後に続く土地探し・建築会社探しでは、「建てたい家のイメージ」と合わせて「予算の上限」を明確に提示しなければならないからです。家族で話し合って、住宅ローンのことなども必要があれば調べるようにします。

また、予算を考える際には、土地代や家を建てるお金だけをベースに考えるのではなく、今後の家族計画や、子どもがいる場合は将来の学費なども踏まえて、支払い計画を考えていきましょう。一般的に、家を建てるときの総予算は「年収の5倍以内が望ましい」と言われています。

2-3. ステップ③土地探し・建築会社探し

土地がまだ決まっていない場合は、土地探しと建築会社探しを同時並行して行っていきますが、このとき大事なポイントが3つあります。

【1. どんな家を建てたいか具体的に伝える】

まず、土地の販売業者へ①で固めた希望する間取り、庭や車庫の有無など、建てたい家のイメージを具体的に伝えます。

その理由は、建てたい家の詳細な内容を正しく伝え、それが叶う土地を見つけてきてもらう必要があるからです。

土地の条件に合わせて家を建てるのではなく、「希望の家」が建てるための土地を探すことが、成功する家づくりの土台となる大事な部分です。

【2. 家を建てる土地の選定に気をつける】

土地を探す際には、候補となるエリアをある程度絞ることになりますが、エリア選びが実はかなり重要です。

なぜかと言うと、家を建てるエリアによって子供の通学区域が変わったり、治安や住む人たちの雰囲気も異なり、ご近所との付き合い方などもエリアによって変わってくるからです。

単にアクセスの面だけ見るのではなく、実際に家族が暮らすことをイメージしてエリアを選ぶ必要があります。

【3. 建築会社へは同条件でプランを依頼】

土地の候補が決まってきたら建築会社の候補を数社選んで、各社へ同じ条件で建築プラン作成の依頼をします。

なぜなら、同条件で依頼をしておかないと、後で各社の比較検討が難しくなってしまうからです。

たとえば床暖房やビルトイン食洗機など、必ず取り入れたい設備や仕様のグレードに関する希望があれば、プラン依頼時に各社へ伝えておくようにしましょう。

この段階で要望をできるだけ詳しく伝えておくことで、実際に建築する際の金額に近い見積り額を確認することができます。

2-4. ステップ④土地の仮決定・土地の敷地調査

土地の候補が決まったら、土地の売買契約の前に、土地の敷地調査を行うようにしましょう。

契約後に調査が行われるケースもあるのですが、その場合、希望どおりの家が建てられない可能性も出てくるからです。

敷地調査とは、その土地の条件(大きさや形状、高低差、道路との接地面等)をもとに、どのような家が建てられるか法的制限の範囲を確認することを言います。

もしも契約後に調査して何か問題が見つかった場合は、土地の改良費用が多額にかかることもありますので、 必ず土地の契約前に敷地調査を行うように、ダンドリに気をつけてください。

敷地調査は、土地の売主側の費用負担で行われる場合と買主側が負担するケースとあり、土地により変わってくるので、仮決定の前に必ず確認をするようにしましょう。

2-5. ステップ⑤建物プラン決定・仮契約

建築会社と仮契約を結ぶ前に、提案された建物プラン内容が大雑把で納得がいかなければ再プラン作成を依頼するようにします。

なぜなら、仮契約の「仮」とは名ばかりで、実際には契約行為となるからです。 建築を正式に依頼する意思表明であり、仮契約時に「手付金」として申込み金を支払うことになります。

再プラン作成には別途費用がかかるケースもありますが、希望の家が予算内で建てられる会社なのかを見極めるためには、より詳細なプランを確認したほうがよい場合もあります。

また、仮契約の際には、その後万一キャンセルになった場合の返金ルールなど、契約時にきちんと確認し、仮契約の書面に明記してもらうようにしましょう。

2-6. ステップ⑥土地の売買契約を締結

土地の売買契約時は、契約日より前に「重要事項説明書」のコピーをもらうようにし、契約締結前にじっくり読み込んでおくようにしてください。

なぜかと言うと、契約当日は「重要事項説明書」に基づき土地の説明を受けることになるのですが、この説明には専門用語が多く、大事なことを見落としてしまう可能性があるからです。

書面に記載されている内容は、登記簿へ記載されている項目から法令上の制限、土地と道路の関係、水道・電気・ガスの供給や、排水のことなど多岐に渡ります。

「契約前に確認していた内容と違った」といったことがないよう、事前にきちんと確認するようにしましょう。

2-7. ステップ⑦建物プラン最終確定

建築会社と本契約の前に、建物プランを最終確定させるようにします。

理由は、本契約までに決めた内容が「契約の見積りに含まれていた内容」であり、本契約時に決まっていない設備や仕様が契約後に加わった場合は、基本的に追加予算になるからです。

「詳細は契約後にじっくり詰めましょう」などと言われることがあるかもしれませんが、本契約後はプランの調整期間とするのが理想です。

この時点で決めきれない設備や仕様は、せめてどのグレードの設備や仕様を組み込む予定かを決めて、契約時の見積りに入れてもらうようにしましょう。

2-8. ステップ⑧建築会社との工事請負契約(本契約)

建築会社と本契約を結ぶ際は、工事の着工日と工事完了日、建物の引き渡し日を契約書に明記し、遅延時の違約金ルールについても契約書内に必ず記載してもらうようにしましょう。

この記載がなかった場合、工事に遅れが出て入居日が大幅にずれたとしても、違約金の支払いが受けられない場合があるからです。

また、契約時には申込金(手付金)として土地代の10%程度を支払うことが一般的です。契約後の支払いのルール(返済日)についても同様に契約書に明記されているか必ず確認するようにしましょう。

2-9. ステップ⑨地鎮祭・工事着工

工事着工前には、できれば地鎮祭を行ったほうが良いです。

理由は、この地鎮祭で設計者や監督など、関係各位と顔を合わせることができ、これから家の完成に向けてコミュニケーションをとれる重要な機会となるからです。

また、地鎮祭の際に行われるもう一つ大事なことは、敷地の中で「家がどう配置されるか」を確認する「地縄張り」です。

これは、建物が建つ敷地の外周に目立つ色の糸や木杭を張って行われるもので、地縄が張られた外側の敷地を確認し、隣の敷地との境界に問題がないかなどを確認するために行います。

このときご近所へのあいさつまわりも同時に行い、特に隣家に対してはトラブルを防ぐために「地縄張り」後の敷地や境界に問題がないか了解を得ておくようにしましょう。

工事が始まったら、工程表に基づいて工事が順調に進んでいるか、定期的に確認するようにします。

2-10. ステップ⑩建物の完成・引き渡し

建物が完成し、引き渡しを受ける際に気をつけたいことは、最終的に施主が検査し、手直しする箇所があればそれがすべて完了した時点で引き渡しを受けるという点です。

なぜなら、引き渡しの際に最終の支払いを行われる手順になっているので、手直しがすべて完了してから支払いを行うべきだからです。

家の完成の最終確認をきっちりと行って、気持ちよく仕事が完了し、支払いを終えるようにしましょう。

3. まとめ

いかがでしたか?

今回は、注文住宅を建てるための一般的な流れ10のステップと、

各ステップで押さえておくべき重要ポイントについてまとめました。

注文住宅を建てる際には「いつ何をして、どんなことに気をつけたらよいか」を念頭に置いて、

素敵なマイホームを叶えるファーストステップを歩みだしていきましょう!

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