「マイホームは絶対おしゃれな外観がいい!」
「でも、通常の住宅と比べてやっぱり高いのかな?」
あなたは今、そんなことを考えていませんか?
マイホームはほとんどの人にとって一生に一度の買い物です。だからこそ、せっかくなら外観にも徹底的にこだわりたいですよね。出来上がったマイホームには友人を招いて、充実した休日生活を過ごしたいと思っていることでしょう。
本記事では、マイホームの外観を考えるうえで参考になる昨今のトレンドや建築の実例デザインについて解説します。また、外観を決める3つのポイントについても説明しますので、それらをきちんと押さえればこだわりの外観を実現しつつ、コストをセーブするということも現実的になってきます。
この記事を最後まで読み込んで、まずはマイホーム外観の種類に関して知っていきながら、少しでも安く実現させる術を身につけていきましょう。
目次
マイホームの外観、今のトレンドは?
リフォーム産業新聞(※1)によると、建材トレンド・外壁デザインのトレンドとして、以下の特徴が見られるそうです。
- 黒や白といったベーシックな単色の外装材に無垢材と組み合わせて柔らかな印象の外装
- 黒や白などモノトーンの単色などの落ち着いたトーンの石積柄が人気
マイホームは長く住み続けるので、飽きの来ない落ち着いたデザインを好む人が増えたのかもしれません。トレンドの傾向がよく出ている住宅について、以降の章で順番に見ていきましょう。
※1:リフォーム産業新聞「【建材トレンド・外壁デザイン】黒や白のサイディングと無垢をミックス、シックな石積柄も人気」より
おしゃれな外観デザイン集
ここからは、ハウスメーカーが公式サイトで紹介している事例の中から、マイホームの外観デザインについて、おしゃれでトレンドにも合っていそうな外観デザインの住宅写真を集めました。今のトレンドがはっきりと表れている家ばかりなので、マイホームの外観について方向性を決めるためにも、ぜひご覧ください。
デザインその1:ツートンカラーと小さな正方形の窓が印象的
引用:住友不動産「エッジの効いたスタイリッシュな外観と白・黒・青が美しい上品なインテリア」より
白い外壁に、一部を黒くして縦のラインを強調している家です。白い壁には縦長の窓を、黒い壁には、正方形の窓が規則的に並べられていて、とてもスタイリッシュです。
デザインその2:ベーシックな形状でシンプルモダン
引用:ミサワホーム「「白」の美が薫るシンプルモダンな家 煌めくタイルや折上げ天井で表情豊かに」より
シンプルモダンなイメージの家です。外装は白いタイルと木のドアで、屋根は濃いグレーで落ち着きや安定を感じる外観です。2階にある引違い窓はベランダで隠れているため、おしゃれなファサードの雰囲気を壊さない工夫もポイントです。
デザインその3:フラワーボックスがポイント!南欧風のモダンでかわいいデザイン
おしゃれな一軒家のカフェ、といった雰囲気にも見えるモダンでかわいい家です。縦長の窓と、窓の下に取り付けられた南欧風のフラワーボックスがポイント。ブラウンの壁は高級感もあり、窓の形がファッショナブルです。
デザインその4:明るく華やかな洋風の家
クリームカラーの外壁に、バルコニーの明るいブラウンがよくなじみ、温もりを感じるデザインです。L字型で窓が多く、特に縦長の縦すべり窓が、この家のデザイン性をさらに高めています。
デザインその5:個性的なアメリカンテイストの家
引用:住友不動産「無垢材や化粧梁を採用したこだわりの内装。趣味を楽しむアメリカンスタイルの家」より
ブラックのパイン材で外装をラップした外観は、アメリカのカリフォルニアスタイル。窓の白い部分が映えるデザインです。屋根の形や玄関も個性的で、センスあるカッコよさが感じられます。
デザインその6:ビルトインガレージのある家
モノトーンで統一した外観は、シンプルでスタイリッシュです。窓は少なめで、横のラインが印象的です。ビルトインガレージも広々として、大人のおしゃれな家という雰囲気。
デザインその7:四角をベースにしつつおしゃれな外観
基本形の四角い2階建ての形をベースにしていますが、いくつかコーナー部分を増やし、2階部分を小さくすることで、高いデザイン性を感じさせる外観に仕上がっています。外構や庭の緑とも調和して、ホワイトの爽やかさがより際立っている印象です。
デザインその8:白い壁とレンガのコントラスト
真っ白い壁の部分とレンガのコントラストがおしゃれな外観です。異なる外装材を組み合わせるときは、このように境目で切り替えるとまとまりがあり、すっきりします。ホワイトにブラウンの組み合わせは、ナチュラルテイストも出て庭の緑ともマッチしています。
デザインその9:和モダンでシックな外観の家
シンプルで和モダンなつくりの家です。1階の良く見える外観は温かみのあるホワイトで、1階はブラックを基調にしています。引き戸の格子が和のテイストを強調していますね。窓は横長で落ち着いた印象ですが、左右非対称に配置されている点に遊び心を感じます。
マイホームの外観を決める3つの鉄則!
マイホームの外観を決めるポイントは、以下の3つが大きく影響します。
- 家の形状
- 窓の形
- 外壁の色と素材
これらのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
家の形状
家の形状は、マイホームの外観を決定づける重要なポイントです。大まかな傾向として、シンプルな形状の家はすっきりとしてスタイリッシュな印象が強くなり、複雑な形状の家は豪華なイメージを受けます。家のデザインを洋風にするか和風にするか、バランスを取るかでも印象はずいぶん違うものです。
ここではデザインの違いではなく、形状そのものの違いに着目して、その特徴について詳しく掘り下げていきます。
形状の種類と特徴
家の形状の種類として、何階建てか、角が多いかどうかで大きく分けられます。ここでは、3パターンに分けて見ていきましょう。
注文住宅の形状については、以下の記事でも詳しく解説しています。
四角く総2階建て
引用:ミサワホーム「ゴルフ練習を楽しみ、大空間で憩う 家族との時間を楽しむ邸宅」より
総2階建ての四角い家は、経済性・機能性に優れている点が大きな特徴で、注意したい点は土地を選ぶということと、デザイン性を工夫しないと少し安っぽく見えてしまう点です。
四角いシンプルな形状で総二階建ての家は、日本でも一般的な形状です。シンプルな形状は、建物の表面積が狭くなるためコストがかからず、ほかにお金が回せるメリットがあります。それに表面積が少ないと熱が逃げていく面が少ないので断熱性にも優れます。
また、家の角にあたる建材は壁面とは違う建材を使うのですが、壁面に比べて割高なので、角が必要最低限に抑えられている四角い家は、建材費を抑えることができます。
さらに、四角の家は、その形状から耐震性能が高く、屋根が広いために太陽光発電システムを備える場合にも有利に働きます。
四角い家はデザイン性の面で面白みがないと思われるかもしれませんが、窓の配置や外装の素材や色などの要素をうまく組み合わせることで、とてもおしゃれなマイホームに仕上げることもできます。デザインの幅という点では多少劣るかもしれませんが、工夫次第で解決できる部分です。
メリットの多い四角の総2階建てですが、土地の形状によっては建築が難しい場合がある点はデメリットです。また間取りを考えていると家全体の形状がなかなか真四角にならない場合もあります。
L字型やコの字型など角が多い家
引用:住友不動産「玄関ポーチを中心とした二世帯住宅。雑貨や花を変えて四季を楽しむ暮らし」より
L字型やコの字型で角が多い家は、個性的な形で印象に残りやすく、豪華な印象を受けます。家全体の壁面積が広く、窓の設置を行いやすいので家の中に光を取り込みやすく、風の通り道もできやすい点が大きな特徴です。家の中に中庭を設けることもできるため、プライベートでありながら開放的な空間を作れる点は大きな魅力と言えます。
デザイン性は総じて高く、おしゃれな家、かわいい家などデザインそのものを楽しめます。また、この形状は狭小地や少し変形した土地にも対応させやすい点も大きなメリットです。
角が多い家の魅力はこのように多くあるのですが、デメリットもあります。割高な角の建材や壁面積が多くなる分、建築費用は高くつきます。また、表面積が多いということは、断熱性能がどうしても真四角の家よりは劣るため、光熱費も余分にかかってしまいがちです。
総平屋建ての家
1階しかない家の形状のことを総平屋建てと呼びます。総平屋建ての家は隣家との距離がある程度空いている広い土地がある場合に、メリットを最大限に生かせる形状です。
総平屋建ての家は、何といっても階段の上り下りがなく、生活動線がとてもシンプルな点が大きな特徴であり、魅力でもあります。歳を取ってからも暮らしやすく、家族の気配を感じられる点もメリットです。
とても魅力的な総平屋建てですが、2階、3階がない分床面積は狭くなります。都会の狭小地では、なかなか思ったように部屋が取れません。また、床が広いために基礎工事の面積も広くなるために、建築費は高額になります。さらに、周囲に高い建物があると日当たりが悪くなるため、この点でも都会の住宅密集地では不便が生じかねません。
2階が1階よりせり出ている家
下の階よりも上の階の方が面積が広く作られている形状の家も、都会ではよく見かけます。この形状のことを「オーバーハング」と呼びますが、特に都会の狭小地を有効活用するのに適した形状です。都会の狭小地を活用して街中に暮らしたいと考える人にとっては、選択肢の一つとして覚えておくとよいでしょう。
少々形状に難ありの土地でも、オーバーハングすることで希望の間取りが実現できる可能性があります。また、基礎工事の必要な1階部分の面積が狭いため、その分基礎工事の費用が安く済む点も魅力です。
また、オーバーハングはデザイン性の面でも個性的な外観にしやすく、せっかくマイホームを注文住宅にするならオリジナリティを出したい、とお考えの方にもおすすめします。
オーバーハングの家のデメリットは、形状的にどうしても不安定になりがちなため、地震などの耐震性を考えた補強が必要な点です。極端なオーバーハングにすると、その部分を支えるための基礎工事も、通常よりしっかり行う必要があり、その分コストがかかります。
窓の形
窓は外との風通しや採光などの機能的な面と同時に、デザインによって家の印象を大きく左右します。窓の形は大きく分けて4種類ありますので、それぞれの特徴とイメージについて解説します。
窓の形とイメージ
窓の形には、主に以下の4種類あります。
- 縦すべり窓
- 横すべり窓
- FIX窓
- 引違い窓
日本で一般的に使用されている窓は引違い窓ですが、最近は他の窓を設置している家も増えてきました。それぞれ、特徴がありますのでその違いについて確認してみましょう。
縦すべり窓(縦すべり出し窓)
縦すべり窓は、両開きのドアと同じように左右に押し開いて開けるタイプの窓です。ホテルやビルなどに多い形状の窓です。縦すべり窓の大きな特徴は、日本で一般的にみられる引違い窓よりも開口部が大きいため、風を取り入れる能力が高いという点です。開いた窓が風を家の中に取り込むという効果もあって、風通しがとてもよくなります。風通しのよさは快適な住まいにとって大きなメリットです。
縦すべり窓はデザイン的にも魅力があり、家の外観が若々しくなります。縦長の窓の方が外から家の中が見えづらく、プライバシーも守りやすい点も魅力です。また、引違い窓に比べて気密性にも優れています。
縦すべり窓の注意点は、構造上網戸を窓の外側につけられない点です。網戸をつける場合は内側になり、引違い窓より割高になる場合があります。
また、開口部が大きくなるということは、人が忍び込みやすいために防犯面でマイナスになる点にも気を付けなくてはなりません。縦すべり窓を設置する場合、設置場所によっては幅をあまり広くし過ぎないようにすることが重要です。
さらに、縦すべり窓を閉め忘れると突然の雨が降った場合大量に雨が室内に吹き込み、内装を傷めてしまう可能性もあります。
横すべり窓(横すべり出し窓)
横すべり窓は、窓の下部を押し上げて開くタイプの窓で、好きな角度で開けられる点がメリットです。浴室やお手洗いなど、換気はしたいけれど中は見られないようにしたい場合にとても都合が良い窓です。
換気をしつつ、突然の雨でもひさし代わりになるために雨風が吹き込みにくい点もメリットです。縦すべり窓と同じように、横すべり窓も気密性は優れています。また、開口部が大きく開かないため、防犯面でも優れている形状です。
横すべり窓は開口部が大きくないという点が最大の特徴です。この特徴はメリットであると同時に、デメリットでもあります。横すべり窓は風がなかなか入らず、縦すべり窓のような風を取り込む目的にはあまり適していません。
家の窓すべてを横すべり窓にすることはあまりなく、部屋の用途に合わせてピンポイントに配置するケースが多い傾向にあります。家の外観デザインとして考える場合は、アクセントとして生かしてみるのも1つの方法です。
FIX窓
FIX窓とは「はめ殺し」とも呼ばれ、開閉できない窓のことを指します。FIX窓の役割は、採光と気密性、防犯にあります。光を取り入れた明るい家にするには、FIX窓を上手に使っていくことがポイントです。FIX窓は小さな子どもが間違って開けてしまうこともなく安心です。さらに、空き家にサッと忍び込んで数分で盗みを行う空き巣に対する防犯性も高くなります。
デザイン的には、開閉する部分が不要ななために窓枠がすっきりしていて、スマートな印象を与える点がポイントです。北欧スタイルなど、ミニマリストが好む無駄のないシンプルな美しさが楽しめるます。
FIX窓の注意点は、設置場所によってはプライバシーの確保に気を遣う点です。ガラスを半透明にするなどプライバシーを適切に確保するような工夫が必要になります。また、FIX窓は気密性が高い点は大きな魅力ですが、換気性が悪くなるために、換気扇やFIX窓以外で換気しなくてはいけません。天窓など、設置場所に注意すれば、プライバシーを気にせず採光もできます。
引違い窓
引違い窓は日本の一般家庭で最もよく用いられている形状の窓です。半分だけ開くことができ、窓からの出入りがしやすいので、これまで多くの家で利用されていました。網戸も室外側に設置できるので、窓を開けて風を取り込む際も、虫が入り込まず快適です。大量生産されている引違い窓は、コスト面でも優れていて、ローコストの家に多く使われている傾向があります。
ただし、引違い窓はポピュラー過ぎるせいもあり、デザイン性ではあまり魅力がない、と言わざるを得ません。引違い窓が多用されていると、少々安っぽい印象を与えてしまいます。先ほど紹介したおしゃれなデザインの家を見ても、引違い窓を多用している家はありません。引違い窓はあまり目立たない場所にさりげなくとりいれ、FIX窓や縦すべり窓を上手に組み合わせることで、おしゃれな外観にできます。
また、引違い窓はここまで紹介した4種類の中でも、特に気密性が低い点もデメリットです。家の基本性能として断熱性能をいくら上げても、引違い窓が多いとその性能は目減りします。気密性の高さを求めるのなら、引違い窓は必要最低限にして、その他の窓を上手につかうことが重要です。
窓の配置も外観の重要ポイント
窓の形状だけではなく、窓の配置も重要なポイントです。窓をバランスよく配置してセンス良く見せるコツは、窓の配置を上下左右でそろえることにあります。サイズが違っていても、全体のバランス的には同じ幅、同じ高さに揃っていると統一感が出ておしゃれなイメージになります。
また、縦長の窓は、家全体のイメージが若々しくなり、小さく四角い横すべり窓を等間隔で配置するとモダンな印象になります。横長の窓は落ち着きが表現できるため、和風の外観を持つ家にマッチします。窓の形状と配置の両方を意識することで、マイホームの外観はさらにセンスアップします。風通しや採光などの機能面とデザイン面をうまく合わせて窓の配置を決めましょう。
外壁の色と素材
マイホームの外観デザインを決める最後のポイントは、外壁の色と素材です。外壁の面積は広いため、外壁の色の印象は家全体のイメージを左右します。また、素材の質感によって、無機質でクールなイメージを演出したり、ぬくもりが感じられるナチュラルテイストにしたりすることも可能です。
この章では、外壁の色と素材によって、どのようなイメージになるのかについて説明します。
外壁の色とイメージ
最近のトレンドとして、外壁の色はモノトーンを基調に、よりシンプルになる傾向があります。単色またはツートンカラーでシンプルにセンス良くまとめている注文住宅が増えてきている状態です。
まずは外壁の色別に、外観に与えるイメージについて見ていきましょう。
ホワイトは明るく爽やかなイメージ
外壁の色をホワイトにすると、明るく爽やかなイメージになります。清潔感もあり、洋風デザインを始め、和洋を問わずさまざまなデザインによく合います。ホワイトとブラックのツートンカラーも、モノトーンなのでシックにまとまりやすく、デザイン性の高い家ではよく見かける組み合わせです。
外壁をホワイトにする場合は、ドアや窓などとのコントラストをうまく生かしてデザインのポイントにすると、非常におしゃれ感が出ます。どのような色を持ってきても相性が良いため、外観デザインを無難にまとめられる点も喜ばれる特徴です。
ホワイトに近いベージュも外壁の色としては人気があります。洋風のタイル張りなどとも相性が良く、手軽に高級感を出せる点も魅力です。
かわいらしい家を作りたい場合も、外壁の色をホワイトやベージュにするとイメージ通りになりやすいです。特徴的な形の窓や門扉は、ホワイトとは逆に黒など濃い色で統一し、白い外壁に絵を描くようなイメージで配置すると素敵です。白い壁に木材を組み合わせ、ログハウス風にするのもかわいく見える外観です。
このように魅力的なホワイトですが、大きな弱点もあります。それは、汚れが目立つため定期的なメンテナンスが必要な点です。
グレーはシックで上品なイメージ
外観をモノトーン系のグレーにすると、シックで上品にまとまります。純度の高いホワイトやブラックは、汚れが目立ってしまう弱点があります。グレーは、その弱点を補い、落ち着いた雰囲気でスタイリッシュな印象も演出できる色です。
グレーを外壁の色にする場合は、その他の部分もモノトーンでまとめるととてもおしゃれです。コンクリート打ちっぱなしでデザイン性の高い家の場合は、すべてグレーで統一した方がおしゃれ度は高くなります。
グレーの難点は、モノトーン以外の色と合わせにくい点です。あえてモノトーン以外の色を合わせるとすれば、ブルー系で彩度の低い色をおすすめします。
ブラックは高級感のあるイメージ
ブラックの家は、高級感とセンスの高さを同時に感じさせる色合いです。先ほども少し触れましたが、純度の高い真っ黒な家は、ほこりなどの汚れが目立ちやすくなります。純度の高いブラックではなく、ほんのり色を加えておいた方が汚れが目立ちません。
スタイリッシュで品格の高そうな雰囲気をマイホームに求める人は、ブラックを上手に使いこなすことで望み通りのイメージに近いマイホームが手に入るでしょう。
ブラウンはモダンなイメージ
ブラウンの外壁は、若々しくてモダンなイメージが強調されます。洋風ならレンガの色や木材の色もブラウンで、洋風モダンテイストのマイホームが出来上がるでしょう。ログハウスのような家や、ヨーロッパでよく見かける石造りをイメージした家に仕上がりそうです。
ネイビーはおしゃれ感あり
ネイビー色の外壁は、洋風の住宅にイメージがピッタリの色です。あまり使う人がいないため個性的で印象に残ります。相性のいい色としてホワイトやベージュ、淡いグレーなどとも相性が良い色です。外壁の色を個性的にしたいけれどあまり派手なのは好まないという人は、ネイビーも選択肢1つとして頭の片隅に入れておいてください。
外壁の色として避けたい色は彩度の高い色
ここまで取り上げてきた外壁のカラーは、どれも派手さはありませんが、落ち着きと高級感が魅力のカラーばかりでした。逆に、外壁のカラーとして最もふさわしくない色は、派手な色全般です。特に彩度の高い原色カラーになると、単体では非常に派手になって目立ちすぎて、落ち着かない外観になってしまいます。
景観を重んじる地域では特に敬遠されますので、おしゃれな外観を求めるあまり派手な色にならないよう注意しましょう。
外壁の素材とイメージ
外壁のカラーと同時に、マイホームの外観を左右するモノは外壁の素材です。同じブラウン系の色でも、木材のブラウンなのかレンガのブラウンなのかで受ける印象はかなり変わります。
ここでは、外壁の素材について、その特徴とイメージを見ていきましょう。
窒業(ようぎょう)系サイディング
窒業系サイディングは、セメントをベースに繊維などを混ぜ込み焼成し、石積み風やタイル状などに加工して外壁に使用される素材です。機能性とコストのバランスがとれているため、日本の家屋でも主流の外壁素材になっています。数千種類とバリエーションも豊富なので、デザインに合わせていろいろ選べる点が魅力です。
金属サイディング
薄いアルミの板を加工したものが金属サイディングです。ほかの素材に比べてとても軽く、スタイリッシュな外観を演出できます。さびにくく加工をしてありますが、どうしても経年劣化でさびは生じますので、定期的なメンテナンスは必要です。軽さを生かしてリフォームなどで外壁に取り付けられることの多い素材です。
タイル
サイディングのようなパネルではなく、一定の大きさで焼成されていて、高級感がある外壁材です。さまざまなデザインのものがあり、魅力のある外壁を演出できます。重量があるため、地震が起こると剥がれ落ちやすい点は欠点です。
セメントモルタル塗り
セメントモルタル塗りは、現場でセメントやモルタルを塗り重ねて作られる外壁材です。左官屋の技術で出来が大きく左右されますが、人間味を感じられる点がほかにはない魅力です。和風の家には、セメントモルタル塗りがよく似合います。
羽目板
壁に貼り付ける木材を「羽目板」と言います。主に、スギやヒノキなど、乾燥や雨風に比較的強く安定した種類の木材を用いています。木の質感が独特の温もりを感じられて、ほかの素材には出せない味があります。外壁の一部に別の素材として取り入れることが多いですが、全体を羽目板にしている家もあります。高級そうに見えますが、工事費まで含めるとサイディングとあまり変わらない価格です。
外観が決まる3要素!選ぶポイントは?
ここまでで、外観を決める3要素について解説してきました。素材や形、種類などが大まかに把握できたところで、外観を決める3要素を決めていくときのポイントについて説明します。
家の形状を選ぶポイント
家の形状を選ぶときのポイントは2つありますので、順番に見ていきましょう。
単純な形をベースにこだわりたい形状を決める
家の形状は、単純な「四角で総2階建て」をベースにして、こだわりたい形を模索するようにしましょう。基本の形状は、コスト的にも一番安くなるばかりでなく、耐震性能、断熱性能など基本的な性能も優れています。できる限りこれらの性能を残しながらも、欲しい設備や間取りを考えていく中で、基本形から少しずつ外れて、自分に合った形を見定めるようにしましょう。
間取りを決めてから形状のデザインを考える
夢にまで見たマイホームの建設・購入を考える段になると、多くの人はまず間取りを考えようとするでしょう。間取りを最初に考えることは重要です。というのも、間取りが明確になって初めて具体的な設計が進み、その結果外観にも影響が出る可能性があるためです。
間取りの要望を踏まえて決めていくと、四角の総2階建てでは難しいことも出てきます。例えば、ビルトインガレージを作りたいなら、居住空間を確保するために3階建てにする必要が生じるでしょう。
窓を選ぶポイントと配置
窓を選ぶポイントと配置についても2点説明する必要があります。
コストとデザイン性をよく考えて
コストとデザイン性は反比例するものです。安価な引違い窓は、デザイン的には少し野暮ったい印象になってしまいます。縦すべり窓や横すべり窓は、本体のコストはもちろん、網戸のコストも引違い窓よりかかってしまうでしょう。かと言って、引違い窓ばかりでは、せっかく注文したのに安っぽく見られてしまいます。
表から見える場所にはおしゃれな窓を配置
引違い窓以外の窓をデザインのポイントとして配置して、引違い窓はあまり目立たない場所で使うと、かなり洗練された印象になります。予算という縛りはありますが、じっくり考えて上手に縦すべり窓などを使いこなし、自分の理想に近い住宅を目指しましょう。
外壁を選ぶポイント
外壁を選ぶポイントは、素材となる外壁材についてはもちろんのこと、色のイメージも同時に理解しておきましょう。ここでは、外壁を選ぶ時のポイントについて説明します。
自分のイメージをもとに周辺の景観とのバランスをとろう
外壁を選ぶときは、自分のイメージとともに、周囲の景観とバランスをとることも重要です。地方によっては景観に対して条例を設け、街並みの眺めを守ろうとしているところもあります。
一例として、京都市では、屋根の色や外壁の色と素材について厳しい制限を設けて古都の景観を守ろうとしています。外壁の色や屋根の色では、具体的な色の指定や彩度までも指定しており、かなり厳しい条例です。条例に従うと、自分の希望している外壁ではダメだったという事態も生じるでしょう。
地域の気候に合わせた選択も重要
寒冷地など、地域の気候によっては外壁の素材や色を変えた方がいい場合もあります。地域の工務店なら、地元の気候に向いている外壁の素材を知っている場合もありますので、相談しながら間違いのない素材を選択するようにしましょう。
マイホームを望み通りの外観に!コストを抑えるコツ
マイホームの外観を望み通りのおしゃれなイメージにまとめつつ、コストを抑えるコツについても知っておきましょう。いろいろな方法でコストを抑えて、本当にお金をかけたい部分にしっかりお金をかけるようにしてください。
単純な形にすることでコストは安くなる
マイホームの形状は、単純にすることでコストは安くなります。形状はシンプルな四角い総2階建てをベースにして、窓の形や配置、外壁の素材などでデザイン性を高める工夫をしましょう。
きめ細やかな対応ができる工務店への依頼がおすすめ
地元密着型の工務店は、きめ細やかな対応が可能です。一級建築士と連携を取っている工務店に、外装について相談に乗ってもらいながら作り上げていくようにすることで、デザイン性の高い仕上がりを期待できます。自分のイメージする外観へのこだわりが強い方には、特におすすめです。
既製品を上手に利用
例えば窓を選ぶ時や外壁の素材を決めるときは、デザイン性にあまり魅力のない商品を候補から消してしまう人もいるかもしれません。コストを削減するためには、目立たないところに既製品を使うなど、上手な利用の仕方を検討するとコストカットが可能です。例えば、引違い窓は安価な既製品ですが、目立たない場所の窓を引違い窓にすることで、その分コストを低く抑えられます。
こだわりポイントを絞って高級素材を使う
こだわりポイントは絞り、ここぞというポイントで高級素材を使いましょう。道路に面している玄関の左右に出窓を設置してみたり、外壁の一部を高級感のあるタイルを取り入れたりすることによって、高級感を出しながら、よりコストを安く抑えることができます。
まとめ
マイホームの外観を決める要素は、家の形状、窓の形と配置、外壁の色と素材の3点です。多くのモデルルームや見学会に参加して実物を数多く見たり、インターネットで建築事例を確認しましょう。注文住宅の数多くの写真や実物の外観を見ていくことで、自分の好みの傾向を把握して、より納得感のあるマイホームの計画が立てられるようになります。
インターネットで気に入った外観の家が見つかり、その家が住宅展示場で公開されているようなら、ぜひ見学に行ってみましょう。実物を見に行くと、写真では気が付かなかった発見があるなど、勉強になるのでおすすめです。
新しくマイホームを建てるとなると、勉強することややらなければいけないことが多く大変かもしれません。それでも素敵な我が家を手に入れるために、さまざまな情報を集めて検討していってくださいね。
以上、「おしゃれ!マイホームデザイン集-外観を決める3つの鉄則とは?」でした。
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