家を建てようと思った時に、まず始めなければいけないのが土地探し。
もうすでに土地をお持ちの方は良いですが、土地から探すという方は、これから永く住む場所を選ばなければいけないわけですから慎重に進めたいと考えている方も多いでしょう。
ここでは土地探しを始める前に知っておきたい、土地探しの手順と選び方についてまとめています。
目次
この記事がおすすめできる人
- これから土地を探そうとしている方
- 現在土地を探している最中の方
- 家の新築を計画している方
- いつかは土地を購入し、家を建てたいと考えている方
- なかなか良い土地に巡り会えず悩んでいる方
なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!
・ リアルな声が満載!注文住宅を建てたい人が読むべきブログ21選
・ 理想的な注文住宅を建てるために必要なスケジュールとポイント
・ 【予算・土地・建物別】注文住宅のよくある失敗ポイントと対策
土地探しから引き渡しまでの大まかな流れ
まずは、土地を探し始めてから購入し、引き渡しが完了するまでの大まかな流れをご紹介します。
1.事前準備
何事もまずは準備が大切です。闇雲に土地を探し始めても、良い物件にはなかなか巡り会うことができません。
手始めに、自分が欲しい土地はどんな土地なのかを具体的に洗い出してみましょう。予算、土地の広さ、立地条件、生活環境などとにかく希望の条件を挙げていくことで、どんな土地を探せば良いかがはっきりと明確になります。
また家を建てるということは、そこに永く住み続けるということですから、今現在のライフスタイルはもちろん、5年後、10年後の暮らしについても考えておかなければいけません。
そのほか、土地探しを始める前に最低限理解しておきたいのが用途地域・建ぺい率・容積率などの規定について。こちらについては「土地探しの前に知っておきたい法的規制について」の項目で詳しくご紹介しているので参考にしてみてください。
2.土地を探す、選ぶ
次に実際に土地を探し、選択していきます。土地を選ぶ際には事前準備で挙げた希望を基準に探すことになるため、できるだけ明確に細かく希望を出し、優先順位をつけておくと良いですね。
土地探しの方法
土地探しの方法は、インターネットで探す、売り土地の看板をチェックする、地域の不動産屋に相談する、建築業者に相談するという4つの方法が主流です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
インターネットで探す
土地を探そうと思った際、まずはインターネットを利用する方が多いのではないでしょうか。
「目星をつけているエリア名 土地」などのキーワードで検索すると、現在売りに出ている土地の情報が検索結果に表示されます。
また、不動産会社の公式サイトなどから条件を入力して土地を探す方法も一般的です。
この方法なら、自宅はもちろん、通勤中や昼休み中などいつでもどこでも手軽に土地を探すことが可能です。
ただしエリアによっては掲載されている土地情報に限りがある場合もあるということを覚えておきましょう。
売り土地の看板をチェックする
もし時間があるようでしたら、実際に目星をつけているエリア周辺を歩いてみるのもおすすめです。
中にはネットには掲載されていない土地が看板などを出して買い手を募集していることもあるため、意外と掘り出し物が見つかるかもしれません。
また看板などが出ていなくても、使われていないような空き地が見つかる場合もあります。
その際には、最寄りの不動産会社や建築を依頼する施工会社などに相談して、その土地を購入することができるかどうか調べてもらうことができます。
周辺の環境をチェックするためにも、自分の足を使って探してみるのもひとつの手ですね。
地域の不動産屋に相談する
自分で探してもなかなか良い土地が見つからないという場合は、やはり不動産業者の営業店舗に直接相談するのがおすすめです。
希望を伝えればそれにあった物件を複数紹介してくれるため、自分であれこれと悩む手間も省けます。
しかし、不動産業者はあくまでも土地の売買を専門としている業者です。そのため、中にはその土地にどれくらいの家が建てられるのか、日当たりはどうかなど、売却した土地に家を建てること想定してくれない業者もいます。
不動産業者に紹介された土地を購入する際には、土地を購入する前に家の施工会社に相談し、その土地の地盤や建ぺい率などをチェックしてもらうと安心です。
建築業者に相談する
家を新築する際には、土地を探すのと同時に家の施工会社も探しておかなければいけません。
その際、土地探しからサポートしてくれる施工会社を選べば、土地は不動産会社に、家は施工会社に、と別々に相談をして話を進めるという手間を省くことができます。
施工会社に土地探しも相談することができると、土地・建築費・その他諸費用の見積もりをトータルで出してくれるため、資金計画が立てやすくなります。
また、施工会社ならその土地にどんな家を建てられるか、希望を叶えることができるかどうかを検討し、間取りのプランを出してくれます。
交渉は全て施工会社が行ってくれるため、土地を持つ不動産会社と直接やりとりしなくて済むというところも魅力でしょう。
3.土地の売買契約
購入する土地が決まったら、いよいよ契約です。
まず購入する土地の重要事項の説明を受けます。これは宅地建物取引業法で定められていることで、重要事項が記載された書面について口頭で説明が行われます。何か気になる点があれば、積極的に質問するようにしましょう。
契約時には、一般的に手付金を支払うことになります。契約によって異なりますが、多くの場合土地代金の1割程度を支払います。また、手付金以外にも、諸費用が別途必要となる場合があるので注意が必要です。
4.土地の引き渡し
土地の引き渡しは、所有権移転登記の申請をすることで完了となります。
引き渡しの当日は、残金の支払いや登記手続きに必要となる書類に署名・押印を行います。これらの手続きが完了したら、引き渡しが無事に完了したことを示す、引き渡し確認書を受け取ります。
土地の権利証は、引き渡し後登記所に申請した後発行されるため、受け取るのは後日となります。
土地探しの際にチェックするべき5つのポイント
土地を探す時には、以下の5つのチェックポイントを参考に選んでみてください。
街並みや住環境
実際そこで生活をすることを考えると、最も重要なのは住環境でしょう。通勤や通学をする方は、駅やバス停からの距離、街並みなどを確認しておく必要があります。
また、学校、スーパー・コンビニ、金融機関・郵便局、病院などの距離も重要。生活する上で不便はないかどうかを最初に見極めておくことが大切です。
さらに小さいお子さんがいる方は、公園や近隣の交通量なども要チェック。安心して子育てができる環境かどうかは重要なポイントです。
地域の雰囲気
街並みや住環境と少し重なる部分はありますが、近隣住人やその土地の雰囲気などもチェックしておくと良いでしょう。
もしそこに土地を購入したら、ご近所付き合いが必要となります。もし可能であれば実際に足を運んだ際に、周辺で暮らしている方に住み心地などを聞いてみるのも良いですね。
また、街の雰囲気を理解するためには、曜日や時間帯を変えて訪れるのがおすすめ。日中は静かな住宅街なのに、朝晩は交通量がとても多く危険など、時間帯によっては街の雰囲気がガラリと変わる土地もあります。
日当たり、風通し
快適な暮らしに欠かせないのが日当たりと風通しです。
日当たりは、周辺環境に大きく左右されます。購入する土地の周りにすでに建物が建っていれば、ある程度の日当たりは予測することができます。
しかし周辺が空き地の場合、将来建物が建った場合どれくらい日当たりが悪くなる可能性があるのかを考えておかなければいけません。その点は、不動産会社や施工会社に相談してみると良いでしょう。
また、風通しも周辺の建物の影響を受けます。周りにどのような建物が建っているかを確認するとともに、この土地で室内にうまく風を取り込むための設計ができるかどうか、施工会社に相談してみるのがおすすめです。
水はけ、地盤
実は最も重要とも言えるのがその土地の地盤。万が一軟弱地盤だと知らずに購入してしまった場合、それを強化するために余分な費用がかさんでしまうことも考えられます。
水はけに関しては、周辺の道路よりも低くなっている土地だと、水が溜まりやすく、雨が多い時期には地盤が緩くなってしまうことがあります。
また一概には言えませんが、「水」に関係する地名がつけられている土地は要注意。もともと田んぼや沼だったという可能性があるためです。
隣地の状況
隣地との境界がはっきりしているか、適正な杭が打たれているかどうかがチェックのポイント。また、隣家の屋根や庇、植栽などが境界を越えてしまっていないかどうかをしっかり確認しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
土地探しの前に知っておきたい法的規制について
土地に関する法的規制について、最低限理解しておきたい4つの項目をご紹介します。
用途地域
用途地域とは、最も基本となる建築物の制限のこと。用途地域によってその土地に建てられるものが異なります。
用途地域は、以下の12種類に定められています。
- 第1種低層住居専用地域
- 第2種低層住居専用地域
- 第1種中高層住居専用地域
- 第2種中高層住居専用地域
- 第1種住居地域
- 第2種住居地域
- 準住居地域
- 近隣商業地域
- 商業地域
- 準工業地域
- 工業地域
- 工業専用地域
この中で、工業専用地域以外には住宅を建てることができますが、商業系・工業系の用途地域は住環境として適している地域とは言い難いでしょう。
最も住環境にふさわしいとされているのは第1種低層住居専用地域。しかしこの地域でも住宅以外の建物が建てられる場合があるため、周辺の状況をしっかり確認しておく必要があります。
建ぺい率と容積率
建ぺい率と容積率については、なんとなく耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。この2つは、その土地にどれくらいの大きさの家が建てられるかを左右するものです。
まず建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積(建坪)の割合。建物を真上から見た水平投影面積で算出します。
敷地に対して、この建築面積がどれくらいの割合を占めるのかを表すのが建ぺい率で、地域によってその割合が定められています。
例えば、建ぺい率70%と決められている地域にある100平方メートルの土地の場合、建てられる建物の建築面積は70平方メートルまでということになります。
一方容積率は、敷地面積に対する延床面積の割合。容積率80%の100平方メートルの土地の場合、延床面積の合計が80平方メートルの建物を建てることが可能です。
ちなみに、玄関やバルコニー、ロフト、地下室などは延床面積に含まれません。
接道義務
接道義務とは、都市計画区域内の敷地において、建築基準法で認められた幅員4m以上の道路に2m以上接していなければ建物を建てることができないという決まりです。
道路に全く接していない敷地や、道路に接している部分が2mに満たない敷地には、原則として家を建てることができないのです。
また対象となる道路は、建築基準法で認められた道路のみ。見た目が道路のようであっても、建築基準法で認められたものでなければこの条件を満たしていることにはならないため、注意が必要です。
道路が対象となるものかそうでないかは、不動産会社に問い合わせてみると良いでしょう。
納得いく土地が見つからない…その理由とは?
長い間土地探しをしているけど、なかなか希望に合うものが見つからないと悩んでいませんか?
家づくりの第一歩と言える土地探しは、絶対に妥協してはいけないポイント。しかし、なかなか前に進むことができずもどかしい思いをしている方も多いでしょう。
実は土地探しがうまくいかないのには理由があります。
まず挙げられるのが、希望条件が多すぎるということ。納得いく土地を探すためには希望条件を出すことはとても重要ですが、それを全て叶えるのは難しいもの。思い描いている理想通りの土地は、まず見つからないと考えておきましょう。
そのため、希望条件にはある程度優先順位をつけておくと、ハードルがぐんと下がり、候補となる土地を見つけやすくなります。
また、住宅会社を決めるよりも先に土地を探している人も要注意。先にも解説してきたように、土地には様々な制限があるため、自分で見つけた土地が実は家を建てられない土地だったなんてことも少なくありません。
成功の鍵は、家を建てるプロである住宅会社を頼ること。土地の希望はもちろん、建てたい家のイメージと合わせて希望にあった土地を探してくれます。
なかなか良い土地が見つからないと一人で悩むのは時間の無駄。土地探しについても頼りになる住宅会社を選ぶのが、よりスムーズに理想のマイホームを手に入れるためのコツです。
まとめ
記事の内容まとめ
- 土地探しは事前準備が大切
- 土地探しには、インターネットで探す、売り土地の看板をチェックする、地域の不動産屋に相談する、建築業者に相談するという4つの方法がある
- 実際に訪れて確認することが土地選びで失敗しないためのこつ
- 土地には様々な制限がある
- 土地探しはプロの頼るのがおすすめ
土地探しは、夢のマイホームを手に入れるための第一歩。満足いく家を建てるためにも、妥協せず慎重に探してみてください。希望にあった土地と出会うための参考になれば幸いです。
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