「注文住宅って値引きできるのかな?できるとしたら、相場はどれくらい?」
「注文住宅の値引きの交渉って、どうやったらいいの?」
あなたは今、そんなことが気になっていませんか?
夢のマイホームを建てるにしても、やっぱり予算は気になるところ。
高額な買い物である注文住宅を、もし値引きして購入できるとしたら、それはとても嬉しいことですよね!
そんなあなたに朗報です。
注文住宅は値引きできます。
この記事を読めば注文住宅の値引きのコツがわかります。
一般的によく「注文住宅はできない」「無理な値引き交渉をしても、家の出来が悪くなるだけ」と言われています。
確かに「無理な」交渉をしたら、そうなるでしょう。
しかし、ツボを心得た「無理ではない」交渉をすれば、実は注文住宅の値引きは可能なのです。
しかも、お金の値引きだけではありません。
この記事にあるような方法で交渉していけば、不動産業者と良い連携が取れ、より良いサービスも受けられることがあるのです。
今回は、注文住宅の値引きの相場から、交渉のタイミングの取り方、交渉の具体的な方法について説明します。
この記事を読んで注文住宅の値引き交渉について詳しくなり、お金をムダなく使って、理想の家を手に入れてくださいね。
目次
1.注文住宅の値引きはできる!
一般的に「注文住宅の値引きはできない」と言われますが、結論から言えば注文住宅も値引きはできます。
相場としては数十万円〜100万円前後、うまくいったらそれ以上の値引きも可能です。
ハウスメーカーなら、価格の1割近い額の値引きもありえます。
しかし、あまり無理な値引き交渉は禁物です。
なぜなら注文住宅の場合はこれから家を建てるので、もし予算に大きな値引きがあれば、その分、材料の質を落したり工期を短縮したりして調整されてしまうからです。
それでは家の出来に跳ね返ってきてしまうので、値切る意味がありません。
値引き相場の数十万円〜100万円でも違えばローンの返済の数ヶ月分になりますし、浮いたお金で家具や家電が買えます。
引いてもらえないよりは、引いてもらった方が絶対おトクです。
確実にできる値引きの数字をねらい、無理のない交渉でスムーズな値引きをねらいましょう。
2.割引率の相場は、工務店3%、ハウスメーカー3〜8%
まずは確実にできそうな値引率を知っておきましょう。
値引きの交渉をするときに最初から落しどころがわかっていると、こちらも無茶な要求をしなくて済むので空気が険悪にならず、良い取引ができます。
値引率の相場は、地域の工務店と大手ハウスメーカーでは違います。
それぞれみていきましょう。
【工務店の値引率は低め】
地域の工務店の値引き率の相場は「見積もり額の3%程度」と考えてください。
工務店は見積もりの数字は、客のオーダーに則した現実に近いものであることが多く、あまり大きな値引きは期待できません。
なぜなら地域の工務店の場合、大手ハウスメーカーのように広告費に大金をかけておらず、大きな利益は載せていないからです。(大手工務店の場合はその限りではありません。)
工務店は地域に密着して商売をしているので、あまり悪徳なことをすると噂が広がってお客が減ってしまいます。
「親が建てた家を、子どもが同じ会社で建て直す」といったつながりで工務店は商売しているので、地元に根付いている工務店というのは、ある程度誠実な仕事をしてきているところです。
見積もりの数字もかなり現実的なものと思っていいでしょう。
無理な値引き交渉をして工務店のヤル気を削ぐより、見積もりの端数を切る数十万円〜見積もりの3%程度できたら成功と考えていきましょう。
*「一条工務店」は大手ハウスメーカー
注文住宅で人気のある一条工務店は「工務店」といっても、値引きをしないことで有名なハウスメーカーです。紹介割引や提携法人割引、キャンペーン等に限ります。ご留意ください。
【ハウスメーカーの値引率は会社によって違う】
大手ハウスメーカーの値引率は、各社規定で決まっています。
相場はだいたい「見積もり額の3〜8%程度」、会社によっては「最大10%程度」になります。(株主や紹介等、特別な理由がある場合は10%以上になることもあります。)
「意外と手堅いな」と思われるかも知れませんが、ハウスメーカーの価格には広告費や展示場の維持費、研究費等が上乗せされているとはいえ、それらも必要なコストですし、家の材質などの規格も決まっているので、そこから大きく外れることができないのです。
無理な値引き交渉をすると、メーカー側はその分をどこかで穴埋めをしなければならなくなるので、同じ規格の材質の中でも良くないものを使うとか、工期を短くして人件費を浮かすなどの処理をすることになります。
それでは家の出来に跳ね返ってしまいますので、意味がありません。
値引き交渉は、適切な落しどころの数字を念頭に置いた上で、険悪な空気にならないように進めましょう。
*ハウスメーカーの大幅値引き
「ハウスメーカーに500万円引いてもらった」等の話がありますが、それは最初の価格に値引きする分を上乗せして提示されていた可能性があります。
値引きの額に惑わされずに、見積もりが現実的なものか、しっかり内容を確認していきましょう。
3.交渉の時期は「契約直前」が鉄則
値下げの交渉は、「契約直前」にするのが一番効果的です。
その理由は以下のことから言えます。
・営業マンもここまでに長い時間を費やして準備してきているので、早く判を押してもらいたい気持ちが強く、こちらの要求を飲みやすい姿勢になっています。
・早い時期に値引きのお願いをしてしまうと、その金額に見合ったグレードの低い規格の見積もりを出されてしまいます。
・この段階では建て主の希望を盛り込んだ細かいところの見積もりまでだいたい出ているので、値引きを交渉したからといって内容を大幅に変更することもあまりありません。
・「契約後」だと向こうが値引きに応じる必要が法的にありませんし、逆に契約違反でこちらが訴えられるかもしれません。
以上のことから、「契約直前」のタイミングでの値引き交渉がオススメです。
「2.割引率の相場は、工務店3%、ハウスメーカー3〜8%」でお伝えした無理のない範囲の数字で値引きをお願いすれば、成功する率が高いでしょう。
この記事で得た注文住宅の費用に関する知識を、実際のカタログを比較しながら活かしてみませんか?
持ち家計画の資料請求なら、住んでいる地域で自分のわがままな夢をかなえてくれるハウスメーカーを検索でき、一括で資料請求まで行うことができます。
一生に一度となる大きな買い物、妥協せずにたくさんの会社を検討するようにしましょう。
4.値引きの交渉術
ここでご紹介する値引き方法を行うことが鉄則です。
重要なポイントなのでしっかり読んで、やることの順番を頭においてください。
値引きには準備とタイミングが大切なのです。
それでは、具体的な値引き交渉の進め方をみていきましょう。
4-1.3〜4社の見積もりを取る
良い家をおトクに建てるには複数の会社の見積もり(「相見積もり」「相みつ」と言います)を取って、値段や内容を比較検討することが一番です。
相見積もりの取り方、絞り方を説明しましょう。
①資料を取り寄せたり見学会で話を聞いたりして、気になる会社を6〜8社ほどじっくり比較検討します。
↓
②その中から気に入った3〜4社に見積もりを頼みます。
3〜4社で見積もりを取ると、同じ希望を言っても最大で価格の1割くらいの差が出ることがあります。
まずここで大きな節約ができます。
↓
③その中から、本命1社と、次点に気に入った会社や本命のライバル社を選んでおきましょう。
③では、本命以外を当て馬に考えるのではなく「交渉次第で、こっちになってもいいな」と思えるところを選んでください。
「当て馬」が見え見えでは、百戦錬磨の営業マンに勝てません。
「どっちになってもいい」という心の余裕が値引き交渉で生きるのです。
4-2.ライバル社の見積もりが交渉の切り札になる
大詰めの交渉に、「ライバル社」の見積もりがあれば有利です。
なぜなら営業マンが「値引きしないとライバル社に行ってしまうかも」と不安に思い、値引きを検討する率が高まるからです。
契約直前なら、それまでに営業マンがあなたにかけた時間も労力もハンパありません。その努力もむなしく、しかもライバル社に行かれてしまうのは営業マンにとってあまりにつらいことです。
営業マンは社内で日頃から「ライバル社に負けるな!」と上司から強く言われているものです。できれば「何カ月もかけた客をライバル社に取られました」とは報告したくありません。
契約の判を押す頃に「そろそろ決めたいと思うんですが、もう1社迷っているところがあるんですよね」とあなたが引き合いに出した相手がライバル社なら、真剣にあなたの話に耳を傾けてくれるでしょう。
【ライバル社の見つけ方】
ここでポイントになるのが、「ライバル社」の定め方です。
検討外れな相手をちらつかせても効果がありません。本当に市場を競っている相手を見つけましょう。
着目ポイントは以下のとおりです。
・販売数や人気で順位を競っている会社
一番は販売数や人気でランキングを競っている相手です。
例えば、工務店なら地元で人気の会社同士、ハウスメーカーの戸建て着工数では積水ハウスが頭一つ抜けて、その他、ダイワハウス、セキスイハイム、タマホーム、一条工務店、ミサワホームなどが競い合っています。
いろいろなランキングがありますが、参考までに「不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’S」の「住宅メーカーランキング」を見てみましょう。
【全国住宅メーカーランキング 2018年11月28日版】
1位:セキスイハイム
2位:タマホーム株式会社
3位:ヘーベルハウス
4位:一条工務店
5位:ダイワハウス
6位:ヤマト住健 株式会社
7位:積水ハウス
8位:アエラホーム株式会社
9位:株式会社秀光ビルド
10位: 三菱地所ホーム株式会社
*さらに詳しく都道府県別ランキング、人気工務店等を知りたい方は下記サイトをご参照ください。
参考サイト1:住宅メーカーランキング(不動産・住宅情報サイトLIFULL HOME’S)
参考サイト2:全国の注文住宅アクセスランキング(不動産・住宅サイトSUUMOスーモ)
・価格帯が近い会社
価格帯が同じくらいの相手もライバルになります。
単価がまったく違うのでは、家のランクが別モノなのでライバルにはなりません。
例えば、坪単価が30万〜50万円の会社には同じように坪単価30〜50万円の会社、坪単価50万〜70万円の会社には同じように50万〜70万円の会社をライバルに選びましょう。
・同じ工法・構造や性能・テーマの会社
工法・構造、性能・テーマなどが同じ会社同士もライバルになります。
例えば、工法・構造には「木造」「2×4」「鉄構造」「鉄筋コンクリート(RC)」等があるので、同じ工法・構造同士を選んでください。
性能やテーマなら、「省エネ」「耐震」「狭小」「平屋」「3階」「二世帯」「外観デザイン重視」等で、同じジャンルで選びましょう。
ライバルの選定は大事なポイントです。
個性的な家がウリの地元の工務店と規格が決まっている大手ハウスメーカーをぶつけても、内容が違いすぎるので「お好きにどうぞ」と言われてしまう可能性があります。
必ずどこか同じ市場で競っている相手をぶつけていきましょう。
4-3.最後は「サービス」も上乗せしてもらう
値引き交渉が上手くいったら、最後に思い切ってちょっとした「サービス」をおまけにお願いしてみましょう。
なぜなら、値引き交渉の後は営業マンもホッとして気が良くなっているので、小さなお願いが通りやすくなっているからです。
例えば、設備やドアのグレードを1つあげるとか、棚を造り付けてもらうとか、カーテンをサービスしてもらうなどなら、大きな負担にならず希望が通りやすいものです。
チリ積も総額に響きますから、せっかくのチャンスはどんどん活かしていきましょう。
金額ではないところでもサービスしてもらったら、気分よく判を押して終了です。
あなたの心から満足した笑顔が、相手も嬉しいものです。
判を押した後は、工事が円滑に進むように明るい雰囲気で締めましょう。
*交渉に満足できなかったときは・・・
交渉に満足できなかった場合は、その場で決めずにいったん持ち帰るのも手です。ケースバイケースで進めてください。
5.その他の値引き方法
その他、注文住宅の値引き方法には、以下のようなものもあります。
・キャンペーンの時期をねらう
決算前等にキャンペーンを行うことがあり、この時期は割引価格で購入することができます。
・モニターになる
建築中の写真を資料に提供したり、家を見学会に利用させてあげたりすることで、割引価格になることがあります。
・紹介制度
その会社で建てた知人から紹介してもらうと、割引があることがあります。
これらも上手に利用すれば、数十万から最大価格の1割以上の値引きがあることもあります。
割引は1つ1つが少額でも積み重なると大きな差になるので、細かくチェックして使える手はどんどん使ってトクをしていきましょう。
【施工会社は多角的に検討しよう】
家は一生のお買い物。値引きだけを見て施工会社を選んでしまうのは危険です。
いざ建ててみたら出来が良くなかったとか、アフタフォローがまったくなかったとか、悲しいオチがよくあるからです。
長年続く日々の暮らしがかかっているので、注文住宅をどこにお願いするかは多角的に検討しましょう。
6.まとめ
注文住宅の値引きについて、いかがでしたでしょうか。
ポイントをまとめてみましょう。
・割引率の相場は、工務店3%、ハウスメーカー3〜8%
・ハウスメーカーは各社で値引率が決まっている
・値引き交渉は「契約直前」にする
・ライバル社の見積もりも取る
・無理な交渉は家の出来に関わるのでNG
・サービスのおまけもつけてもらう
「注文住宅の値引き交渉はしないほうがいい」と一般的に言われながらも、実際は誰もがしているものです。
ここに書かれているポイントを押さえて、ぜひ理想のマイホームをおトクに気持ちよく手に入れてください!
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