注文住宅の内装はどう考える?押さえておきたい7つの基本

注文住宅の内装はどう考える?押さえておきたい7つの基本

注文住宅の内装には、とことんこだわりたいもの。思い描いたデザインが形になった時には喜びもひとしおです。

デザインのテイストや壁の色など見た目に関することはもちろん、使い勝手が良く生活しやすいかどうかも重要なポイント。さらに予算の問題もありますから、時間をかけて考える必要があります。

今回はそんな注文住宅の内装について、知っておきたい知識をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事がおすすめできる人

  • これから注文住宅を建てる人
  • 内装にこだわりたいと考えている人
  • 内装で悩んでいる人
  • まずは注文住宅のデザインについて知りたい人
  • 内装計画で失敗しない方法を知りたい人

なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!
・ 外観も内装も一級品!ハイクラスの住む高級住宅とは
・ 出向く前に要チェック!住宅展示場の基本ガイド
・ 必見!注文住宅のおすすめ設備&オプション35選

まず知っておきたいデザインテイストの種類

リビング

色々な種類がある注文住宅のデザインテイスト。それぞれどんな特徴があるのかチェックしてみましょう。

モダン

都会的でおしゃれな印象のモダンデザイン。直線的でシャープなラインを活かしていることが特徴で、生活感の少ないスタイリッシュなデザインを好む方にぴったりです。

壁は白を基調として、アクセントカラーをプラスするのがおすすめ。モノトーンでまとめると、よりスタイリッシュな雰囲気が漂います。

ガラスやクロムなどの無機質な素材を使ったインテリアがよく合います。

和モダン

日本人なら誰しも馴染みのある、和のテイストを加えたデザイン。落ち着きのある居心地の良い空間をつくりだすことができます。

壁には珪藻土の塗り壁や和紙のクロスなどを使うのがおすすめ。障子や格子、畳などをアクセントにすると良いですね。

インテリアには、和風家具はもちろん、北欧風の家具との相性もばっちり。背の低いもので揃えれば、より和の雰囲気を楽しむことができます。

シンプルモダン

飾り気が少なく、現代的な印象のシンプルモダン。清潔感のあるすっきりとした印象が特徴です。

基調とするカラーは白。そのほか、グレーなどの淡い色でまとめられることが多く、全体的にクールな雰囲気になります。

インテリアも、内装に合わせてモノトーンなどのシンプルな色合いがおすすめ。ガラスや金属などの無機質な素材を使うと、洗練された部屋づくりができそうです。

ナチュラル

自然素材の心地よさが引き立つナチュラルテイスト。オークやメープルなどの無垢材や、漆喰などを使い、自然の温もりを感じることのできるデザインです。

また、柱や梁などの構造材を見せるつくりになっていることが多く、開放感を求める方にもおすすめ。優しい色合いのインテリアでまとめれば、明るく居心地の良い部屋づくりができるでしょう。

流行に左右されず、長く住み続けることができるデザインなので、年齢や男女を問わず人気があります。

北欧

最近特に人気が高まっている北欧スタイル。明るい色の木材がふんだんに使われるため、家全体に明るい雰囲気が漂うデザインです。

アクセントには、北欧らしい大胆な柄の壁紙を使うのもおすすめ。葉っぱや魚などの自然モチーフや幾何学模様など、可愛らしいデザインのものが多いのが特徴です。

南欧

北欧スタイルと同じく、女性から人気を集めている南欧スタイル。素朴さの中に、どこか可愛らしい雰囲気があるのが特徴です。

南欧スタイルの1番の特徴は、白い漆喰の壁。そのほか温もりを感じる木材がふんだんに使用され、居心地の良い雰囲気を作り出します。

白を基調とした家具を選ぶと、全体的にまとまりのある印象に。ドアや壁の一部には、アクセントになるよう特殊な木目が入った木材などを使うのもおすすめです。

アメリカン

レトロで懐かしさを感じるアメリカンテイスト。特に最近は「男前インテリア」などとも呼ばれるアメリカンヴィンテージスタイルの人気が高まっています。

全体的に濃い色の木材などが使われることが多いですが、ポップなアイテムのも相性も良く、遊び心を感じるデザインです。

また、アメリカンインテリアといえば、ヴィンテージスタイルをイメージした革張りのインテリアが特徴。革のソファなどを取り入れると一気におしゃれな空間になります。

アジアン

リゾートホテルのような雰囲気が漂うアジアンテイスト。全体的にブラウン系で統一され、リラックスできる空間が特徴的です。

アジアンテイストなら、使う木材の模様にこだわると一気におしゃれな雰囲気に。アクセントにもなるのでおすすめです。

また、オレンジがグリーンなどの温かみのある色がぴったり。大きな観葉植物を飾ったり、間接照明を設置したりと、インテリアにもこだわりたいですね。

注文住宅の内装をオシャレに見せるポイント

ナチュラルなリビング

内装をおしゃれに見せるための3つのポイントを解説しますので参考にしてみてください。

全体のコンセプトを統一する

最も手軽におしゃれに見せるポイントは、統一感を持たせるということ。床材や壁紙、インテリアなどそれぞれをこだわって選んでも、全体で見たときにバラバラな印象だと全てが台無しになってしまいます。

また見栄えが悪いだけでなく、統一感のない内装は居心地も悪くしてしまうため、どこか落ち着くことのできない家になってしまうでしょう。

そのため、まずはじめにデザインのテイストをしっかり決めることが大切です。悩んだ時には「全体のバランスが取れているかどうか」を考えてみてください。

素材のテクスチャにこだわる

部屋の内装を考えたとき、白い壁に、明るいブラウンの床など、色選びを重視する方が多いでしょう。

しかし意外と大切なのが、使用する素材の質感。例えば床材だけでも、木材、クッションフロア、タイル、大理石などたくさんの選択肢があります。

色のコーディネートも大切ですが、素材の質感によっても印象は大きく左右されるもの。可能であればショールームなどに足を運び、素材のサンプルなどをチェックしてみると良いでしょう。

無駄な装飾は極力絞る

せっかく自由に内装を選べるとなると、ついあれもこれもと好きなものを詰め込んでしまいがち。しかしいざ完成してみると、統一感のないごちゃごちゃとした雰囲気になってしまったという失敗も少なくありません。

装飾は、なるべくシンプルにしておくのがベター。シンプルに仕上げておけば、完成後に小物を置いたり、装飾を加えたりしてアレンジすることも可能です。

光を上手に使う

ホテルやカフェなど、おしゃれな空間は「光」を上手に利用しています。

ダウンライトや間接照明を組み合わせると高級感のある空間に。全体的な内装はもちろんですが、光の当て方によって部屋の雰囲気はガラリと変わります。

そのため、実際にライトをつけた時の雰囲気をイメージしながら、照明の位置や種類を選んでおくのがおすすめです。

また、日差しがたっぷり入る明るい部屋にしたい場合には、窓の位置や大きさにもこだわると良いですね。

内装の色を決めるコツ

色鉛筆

部屋の内装において、印象を大きく左右する床と壁の色。部屋の中でも大きな割合を占めるため、失敗しないよう慎重に選びましょう。

床の色

床の色は、ホワイトウォールナット、メープルなどの白系、ビターウォールナットなどの黒・焦げ茶色系、グレーウォールナット、オークなどの中間色の3つに分けられます。

白系は部屋が明るく感じられるメリットがある一方、髪の毛などの汚れや傷が目立ちにくいのがデメリット。

黒・焦げ茶色系は、白系とは逆に髪の毛や汚れは目立ちにくいですが、部屋が狭く・暗く感じてしまいます。

また、中間色は髪の毛や傷が目立ちにくい上、インテリアを問わず合わせやすいのがメリット。しかし選ぶ素材によっては、チープな印象に見えてしまうこともあります。

床の色を選ぶ時には、全体のイメージと合わせて選ぶのが良いですが、カタログだけで選ぶのは危険。

実際に見てみるとイメージが全く違うということもあるため、サンプルを取り寄せるなどして、実物をしっかりチェックしましょう。

壁の色

壁材を選ぶときには、床の色とのバランスを見るとイメージがしやすいでしょう。

一般的には、白系・ベージュ系・グレー系などが人気。白系はモダンな雰囲気に、ベージュ系はナチュラルな雰囲気に、グレー系やシックな雰囲気に仕上がります。

また、床・壁・天井の色は、上に行くほど明るい色を選ぶと、天井が高く、部屋が広く感じられるといわれています。

落ち着きのある空間にしたい場合には、反対に上から順に暗い色を選ぶと良いです。

一部の壁に異なる色や柄を取り入れるアクセントクロスもおすすめ。ワンランク上のインテリアに仕上がります。

壁の色を決めるときも、床と同じくカタログのみで選ぶのはNG。ぜひ実物のサンプルを使って確認してみてください。

種類別・使い勝手のいい動線とは

はてなの形の植物

見た目にこだわることは大切ですが、生活がしづらくなっては意味がありません。毎日の生活を快適に送れるようにする動線について解説します。

家事動線

炊事や洗濯、掃除など、家事をする時の人の動きを表す線を家事動線といいます。

食事を作る、片付ける、洗濯をする、干す、畳む、掃除をするなど、家事を行う際の動きはとても複雑。少しでも負担を軽くするためには、無駄なく動き回ることができなければいけません。

最も簡単な方法は、キッチンや洗面所、洗濯物を干すスペースなど、家事を行う場所を近い場所に配置すること。これによって移動にかかる時間を省くことができます。

また、家事で使用するものの収納スペースは、使う場所の近くに設置するのがおすすめ。余計な手間がかからず、スムーズに家事に取り掛かることができます。

生活動線

顔を洗う、食事をする、入浴するなど、日常生活を営む上で必要な動作をするための人の動きを表す線を生活動線といいます。

また、生活動線と家事動線が交わることが多いと、朝の忙しい時間などに影響が出てしまう恐れがあります。

そのため、家族の人数が多いお宅の場合は、それぞれがどんな動きをするかを考えて計画を立てるのがおすすめです。

来客動線

友人や家族など、来客の動きを表す線を来客動線といいます。

来客動線を考える際のポイントは、プライベートに配慮すること。例えば、玄関からリビングや客間に行くまでに、洗面所や浴室などのプライベートな空間が見えてしまうのは恥ずかしいですよね。

また、お客様がトイレを使用する際、キッチンが丸見えになってしまうなんてことも避けたいもの。

来客者と家族の動線が重ならないように工夫しておくと、急な来客時に慌てる心配がありません。

内装費用の主な節約方法

財布と家

理想通りの内装にしたいと思っても、予算には限りがあるもの。予算内で納得のいく家づくりをするために知っておきたい節約方法をご紹介します。

妥協できるところは既製品を使う

収納などの造り付け家具は、デザインもサイズも思い通りのものをつくることができるので、注文住宅を建てる際に希望する方が多いもの。

しかしオーダーメイドで作るため、既製品を買うよりも割高になってしまいます。また、メンテナンスや修理は職人に依頼する必要があり、手間も費用もかかります。

そのため、妥協できる箇所はできるだけ既製品を利用するのがおすすめ。最近は種類も豊富で、さまざまな価格帯のものが取り揃えられているため、まずは既製品で納得できるものがないか検討してみましょう。

壁を少なくする

内装は、壁の数が多ければ多いほどその分コストがかかります。つまり、部屋を細かく仕切ると費用がかさむということです。

壁が少ない家は、開放感があり、家族がお互いの様子を感じながら生活することができるというメリットもあります。

もちろんそれぞれのプライバシーを守る必要もあるため、必要最低限は必要。しかし壁が少ない状態にしておいて、必要な時にはパーテーションで仕切るなどの工夫をしておくと、将来的に部屋の自由度も高まります。

収納を1つに絞る

一般的には、各部屋ごとにクローゼットが設けられている家が多いですよね。しかし大きめのウォークインクローゼットや納戸などを設けて、家族の荷物を1ヶ所にまとめられるようにすることでコストダウンにつながります。

また、収納を広く取れば、そこで着替えをしたり、オフシーズンのものをまとめてしまったりできるというメリットもあります。

水回りを1箇所に集中する

キッチン、洗面所、浴室、トイレなどの水回りは、なるべく近い位置に集結させるのがおすすめ。

バラバラにすると、それぞれに給排水管などの設備や工事が必要になりますが、まとめておくことでそのコストを節約することができます。

また、給湯器からの距離が短くなると、ガス代が抑えられるというメリットも。もし1階と2階でそれぞれトイレを設置したいという場合でも、できるだけ上下で位置を揃えるのがおすすめです。

避けるべき失敗事例

バツ印をしている女性

最後に、内装に関するよくある失敗事例を5つご紹介します。

収納の使い勝手が悪い!

デザインや間取りにこだわり、おろそかになってしまいがちなのが収納。リビングを広くするために収納を狭くしたら、荷物が入りきらなかったという失敗はよくあります。

また、収納の位置が悪く、物の出し入れに余計な手間がかかるということも。

収納の大きさや位置を決める際には、収納したい物の量や、それをしまうためにはどこに設置すると使い勝手が良いかを考えるようにしましょう。

コンセントが足りない!

私たちが生活をする上で欠かせないコンセント。テレビ、冷蔵庫、エアコンなど、たくさんの家電に囲まれて生活をしていますよね。

持っている家電に対して数が少な過ぎたり、家具を置いたら使えない位置に設置してしまったりと、意外と失敗が多いようです。

失敗しないためには、実際の生活をイメージすることが大切。どこに家電を設置するのか、コンセントを挿しっぱなしにしていても邪魔にならないかなど、細かく分析することで失敗を防ぐことができます。

部屋が広すぎるor狭すぎる!

リビングが広過ぎて冷暖房が全く効かない、客間として用意した和室が狭すぎるため結局物置になっているなど、さまざまな失敗事例があります。

同じ広さの部屋でも、家具を設置したり、人がいたりすることでかなり印象が変わります。部屋の広さを決める時には、実際どんな家電や家具を置くのかを図面に書き込んでイメージすると良いですね。

また、小さなお子さんがいるご家庭では、お子さんが大きくなっでも生活しにくくないかどうかを考えておきましょう。

周囲の音がうるさい!

心地よく生活をするためには、音にも配慮したいもの。話声やテレビの音が外に漏れてしまう、通行人の話声や車の音がうるさいなど、悩まされている人は少なくありません。

音の問題に直面しないためには、間取りに気を遣うことが大切

人通りの多い道路側に寝室や子供部屋が面していないか、キッチンやトイレなど排水音がでる場所と寝室やリビングが面していないかなど、細かくチェックしてみてください。

家の中が外から丸見え!

家の内部のことばかり考えていると、見落としてしまいがちな外からの視線について。

換気をしようと窓を開けたら通行人から家の中が丸見えになってしまうなど、実際に住んでみてから外からの視線に気がつき困っている方も多いようです。

こんな失敗をしないためには、敷地周辺を歩いて、外からどのように見えるかをチェックしておくと安心。また、図面上でも、実際にドアや窓を開けたつもりになって、視界を想像してみるのがおすすめです。

まとめ

内装は注文住宅の仕上がりを大きく左右するポイント。満足できる家になったかどうかは、気に入るデザインかどうか、暮らしやすい間取りになっているかどうかにかかっています。

「もっとこうしておけばよかった…!」と後悔することがないよう、じっくり時間をかけて、納得できる家が完成することを願っています。

記事の内容まとめ

  • 内装で失敗しないためには、まず全体のコンセプトを明確にする。
  • 詰め込み過ぎず、シンプルに仕上げるのが成功のコツ。
  • 生活のしやすさを考えるなら、動線にもこだわる。
  • こだわるところはこだわり、妥協できるところは妥協して費用を抑える。

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