新築住宅を豊かに!シアタールームのススメ

新築住宅を豊かに!シアタールームのススメ

多くの人は、住宅に対して何かしらの夢を持っています。アイランドキッチンや吹き抜けのリビング、広い庭など、夢の形は人それぞれでしょう。

今回は、そんな家づくりに無数に存在するロマンの1つ、シアタールームについて取り上げたいと思います。

一昔前は、シアタールームを造るには相応の予算がないと難しいものがありました。しかし技術の進歩は目覚ましく、コストを押さえつつ充実した設備を整えることも、今では不可能ではありません。

その魅力や、施工のポイント、費用についてなど、基本的な知識を見ていきましょう。

この記事がおすすめできる人

  • 新築住宅にシアタールームを設置したい人
  • シアタールームを造るのにいくら掛かるか知りたい人
  • シアタールームの施工例が見たい人
  • シアタールームを造るときのポイントが知りたい人

なお以下の記事でも、新築の戸建て住宅を建てるときに知っておきたい情報を紹介しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!

・ マイホーム計画を立て始めた方へ!流れ・資金・失敗しないためのポイントを解説
・ 【決定版】マイホームの間取りで120%満足できるプラン作成のコツ!
・ 建築業者の選び方がわかる!ハウスメーカーと工務店の違いを徹底解説

シアタールームの魅力とは

映画館

まずは、自宅にシアタールームがあることで得られるメリットを知って、気分を高めてみましょう。

シアタールーム のもっとも大きな魅力は、やはり自宅をプチ映画館にできるという点です。

時間に縛られることなく迫力のある映像・音響が楽しめ、しかも音量も再生もスキップも思いのまま。映画のお供に飲食する場合も、周囲に気を使う必要はありません。

意外と簡単に設置できる

こだわりにもよりますが、プロジェクタや音響の技術が進歩した昨今では、シアタールームを造るのはさほど難しいことではありません。

近隣の迷惑にならないように配慮できるなら、新築時に普通の部屋だったところをシアタールームに変更することもできてしまいます。

実際、シアタールーム用の設備の設置・施工を専門的に行っている業者もいるくらいです。

もちろん、防音を施して本格的なシアタールームを造るには相応の手間が掛かりますが、安ければ100万円以内でも十分迫力を感じられる環境を実現できるはずです。

時間をかけて育てていくことも可能

本格的なホームシアターが欲しい、と思っていても、新築時には予算が足りないこともあるでしょう。

そういった場合に、じっくり時間を掛けて育てていくことができるのも、シアタールームの魅力。

最初に配線やコンセント、遮光、スクリーンやスピーカーの配置等、完成形をしっかり描いて準備しておく手間はありますが、部屋の広さと防音対策にさえ妥協しなければ、長い時間を掛けて楽しめる最高の趣味となるはずです。

大調査!シアタールームの施工事例

次は、実際にシアタールームを造ったらどのような仕上がりになるのか、注文住宅会社の施工例を参考にチェックしてみましょう。

高級感溢れるシックなシアタールーム

プライベートシアターの施工例1

画像引用元:高級住宅のシアタールーム事例│アーネストアーキテクツ

コンクリートとガラスを基調としたシックなデザインが特徴的なシアタールームです。

なんでも、オーディオルーム兼用となっており、音響についてもこだわり抜いて設計したのだとか。

パイプオルガンのある聖堂を思わせる内装も、気分を高めてくれそうですね。

IMAXによる大迫力3D映像が楽しめるシアタールーム

プライベートシアターの施工例2

画像引用元:高級住宅のシアタールーム事例│アーネストアーキテクツ

映画館で導入されている最先端の上映システム、IMAXを導入したというシアタールームです。

クリアな映像・サウンドが楽しめるだけでなく、本来映画館でしか楽しめない大迫力の3D作品も上映可能。

スクリーンも映画館と同じように床から天井までの高さとなっており、家の中にいるということを忘れてしまいそうです。

音の反響にとことんこだわったシアタールーム

プライベートシアターの施工例3

画像引用元:プライベートシアターのある家 <ツーバイフォー構法>(東京都M邸):実例ギャラリー|一戸建て木造注文住宅の住友林業(ハウスメーカー)

シアタールームをもっとも重視して設計を考えていったという、施主さんのこだわりを感じさせる仕上がりとなっています。

左側を占めるリクライニングシートが、極上の鑑賞時間をイメージさせてくれますね。

ちなみに、壁もドアも防音仕様となっており、近隣住宅を気にすることなくピアノを演奏することもできるようです。

自分だけの6畳シアタールーム

プライベートシアターの施工例4

画像引用元:約6畳ホームシアター専用空間 導入事例 ホームシアター | オーディオ&ホームシアター のだや

限られた空間に必要十分な機材を導入して、贅沢な趣味の部屋を実現した事例です。

生活するにはちょっと手狭な6畳という広さの部屋。

しかしきちんと知識を持った専門家に依頼して最適化すれば、たちまち自分だけのプライベートシアターに早変わりします。

シアタールームを作るときに知っておきたいこと

シアタールームと一口に言っても、ピンからキリまで様々です。

たとえば家族団欒で楽しめる、テレビの延長として設置を検討している人と、映画が大好きで、昔から自宅にシアタールームが造りたかった人とでは、重視するポイントがまるで違うでしょう。

ここでは、各人の希望に合った選択肢を選ぶのに必要と思われる、シアタールームの基本知識を紹介します。

そもそもシアタールームとは

ノート

シアタールームは、映画や音楽を楽しむことを目的に、特別な防音加工や配線などを施した部屋のことです。

ただ、シアタールームと同じようなニュアンスで使われる言葉がいくつかあり、少々混乱する可能性もありますので、以下にそれらの違いについて解説します。

ホームシアター

ホームシアターとは、自宅に設置した映画館のような設備を備える部屋・空間のことです。

大画面のスクリーンや多チャンネルスピーカー、プロジェクターなどが基本的な構成です。

シアタールームと近いニュアンスですが、リビングシアターやパーティシアターの意味合いも含んでおり、類語の中では最も汎用性が高い単語と言えます。

リビングシアター

リビングシアターは、その名の通りホームシアターの設備を備えたリビングルームのこと。

普段、目に見えないところ(天井など)にスクリーンやプロジェクターなどが収納されており、ここぞという時に登場して日常を非日常に切り替えます。

映画やテレビはもちろん、家族で撮った動画の上映会などをするのにも最適です。

最低限必要な設備

シアタールームの設備は、こだわればキリがありません。

ただ、基本は音と映像です。最低限、以下のような機材があれば、十分にその魅力を味わうことができるでしょう。

スクリーン(または大画面テレビ)

まず必要なのは、大画面を実現するためのスクリーンです。

別途プロジェクターが必要となるため、予算に余裕がなければ最初はテレビで代替してもOKですが、シアタールームの醍醐味を味わうなら、やはり100インチ以上のスクリーンがおすすめ。

最近は50インチのテレビも珍しくなくなりましたが、スクリーンとテレビではまだまだ迫力が違うはずです。

プロジェクター

スクリーンに映像を投影するための機材です。概ね20万円以上出せば、損のない買い物ができるでしょう。

プロジェクタもカメラなどと同じく、解像度が物を言います。ハイビジョンを楽しみたいなら、1024×768か、1400×1050のタイプをおすすめします。

スピーカー

映像と同じくらい大切なのが音響です。少なくとも5つ以上のスピーカーを用意してサラウンド環境を整えましょう。

基本は前方左右30度にフロントスピーカーを、中央にセンタースピーカーを、そして左右20度後方にリアスピーカーを配置することです。

ちなみに、この構成に低音域専用のサブウーファーを追加したものが、よく言われる5.1chサラウンドです。

メディアプレイヤー

すでにお持ちの人が多数派だと思いますが、映像を再生するためのメディアプレイヤーも用意しておきましょう。

もちろん、動画ストリーミングサービスを主に利用しているようであれば、ネットに繋がったパソコンがあればOKです。

防音・遮音について

防音・遮音はコストの掛かるポイントですが、シアタールームの魅力を最大限楽しむなら、妥協なく行っておきたいところ。

特に、音に迫力を与える低音域は遮りづらいため、どういった形でどこまで遮音性能を確保するのか、業者さんとしっかり話し合いましょう。

どこに配置するか

音に関する検討事項としては、部屋の配置も挙げられます。いくら防音・遮音されていても、極端に距離が近ければ音は聞こえてしまいます。

たとえば寝室や隣家と隣り合っているなど、音漏れで人が不快な思いをする可能性がある場所は、避けた方が無難でしょう。

照明・採光について

映像、音響に次いで気をつけたいのが、明るさです。

たとえば映画館で周囲が明るかったら、没入感が半減してしまいますよね。シアタールームにも、これと同じことが言えます。

陽の光を充分に遮れる内装となっているか、また、反対に暗すぎて不便はないか。ちょうどいいバランスを考えて、映画館に近い照明環境を模索していきましょう。

費用について

お金

シアタールームを実現するのに掛かる費用は、ケースバイケースで大幅に異なります。

費用項目は、大きく分けると機材費と工事費。

機材費は、安ければ数十万円に収まりますが、高ければ数千万円以上になることもあります。

工事費については、10〜15畳の広さであれば配線、機材取り付け等で20〜50万円ほど。防音施工をするなら、プラスで300〜500万円ほど掛かるでしょう。

音響を本格的に楽しむかどうか、という点が、1つの境界となりそうです。

シアタールームを造る大まかな流れ

シアタールームを造る場合、一般的な新築住宅を建てるのとは少し違った形で家づくりを進めることになります。

以下に、大まかな流れを紹介します。

全てのケースでこの通りに家づくりが進むわけではありませんが、新築住宅にシアタルームを設置しようと考えている人は、ぜひ参考までにチェックしてみてください。

住宅のイメージを固める

これは普通の新築住宅でも同じですが、まず行うべきことは、建てたい住宅のイメージを固めることです。

予算についてはとりあえず脇に置いておいて、考えられる要望を全て絞り出しましょう。

シアタールームは専用部屋ですが、家族団欒で手軽に楽しむなら、リビングシアターという手もあります。

最初からシアタールームが欲しい、と確固たる意思を持っていれば別ですが、そうでないなら、家族全員で相談しながら理想的な配置を模索されてみてください。

依頼する住宅会社を決める

建てたい住宅のイメージが固まったら、依頼する住宅会社を決めます。この時に意識したいのは、シアタールームの施工実績がある業者を選ぶということです。

また、自社で施工はできなくとも、ホームシアターの専門業者と一緒に仕事をしたことのある会社を選ぶと、後々の打ち合わせがスムーズに進むはず。

基本的には、最初から候補を1社に絞らず、相見積もりや打ち合わせ時の対応力、相性などを見て、依頼する業者を絞り込んでいきましょう。

依頼先を決めたら設計の詳細を詰める

依頼先が決まったら、見積もり時に出してもらったプランの詳細を詰めていくこととなります。

部屋の大きさや配置、防音、配線やコンセント位置、照明についてなど、実際に暮らし始めた時のことをイメージしながら、使い勝手のいい形を固めていきます。

また、シアタールームに設置する機材にも当たりつけておかねばなりません。

プロジェクターであれば、据え置きタイプにするか、吊るタイプにするか。スクリーンであれば、電動タイプにするか、スプリングローラータイプにするか、といった具合です。

着工&引き渡し&機材の設置

プランが完成したら、本契約を結び着工となります。

一通り工事が終わって引き渡しが済んだら、今度はシアタールームに機材を設置。全ての配線が済み、動作確認が終わったら、晴れてホームシアターの完成です。

まとめ

記事の内容まとめ

  • シアタールームの魅力は、自宅に小さな映画館を形作ることができる点。また、テレビや映画を楽しめるほか、防音に優れるためカラオケなどでも使える。
  • 費用が掛かるイメージだが、ローコストを重視すれば100万円以下で実現することも可能。
  • シアタールーム を構成するのに最低限必要なものは、スクリーン、プロジェクター、スピーカー、メディアプレーヤー(またはPC)の4つ。
  • 住宅会社を探すときは、建てたい家のイメージを固めた上で、シアタールームのある住宅を施工した実績がある業者を選ぶ。

おそらく多くの人が1度は憧れるであろうシアタールーム。以前は一部の限られた人の特権だったものが、今では多くの家庭に導入されています。

ウェブを少し検索すれば、実際に自宅にシアタールームを造った人の体験談も無数に出てきます。このページに限らず、幅広く情報を収集して、理想の贅沢空間を実現していただけたらと思います。

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