一生に一度のマイホーム造り。100%完璧とまではいかなくても、いざ住み始めてから「もっとこうしておけば良かった」と後悔するのは辛いものです。
今回は、そんな失敗をしないために、実際に家を建てた方の失敗談を集めてみました。
失敗談を例に後悔しないためのポイントを解説していきます。
後悔しないために!マイホーム設計の失敗談から学ぼう
マイホーム設計の失敗談を、「外観」「内装」「リビング」「キッチン」「トイレ」「浴室・洗面所」「玄関」「寝室」「子供部屋」という9エリアに分けてまとめています。
それぞれのエリアの設計で後悔しないためにはどうすれば良いのか、そのポイントも考察してみました。
また、別ページ「【必見】絶対後悔しない!マイホーム購入で失敗しない5つのコツ」でも、後悔しないために知っておきたいことをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
外観編
家の顔とも言える外観。最も人目につく場所なので、失敗して後悔しているという方も少なくないようです。
立体感のない外観に呆然
外壁を塗り終え、足場が外れた我が家を初めて見た瞬間、呆然としました。道路に面している玄関側の外観が、なぜかのっぺりして見えたのです。
しばらく見ていると、そののっぺり感の理由がわかってきました。
外壁にも窓にも凹凸がなく、壁は全て同じ色。屋根の軒の出もほとんどなく、家に立体感がないのです。
外観パースは確認しましたが、それだけでは気がつくことができませんでした。
取り返しがつかないので、予算の範囲内で立体的に見える外構工事をお願いしましたが、壁はそのまま。計画段階できちんとイメージできていなかったのが失敗でした。
メンテナンスのことまで考えていませんでした
我が家は2階建てで、階ごとに外壁の色を変えたツートンカラー。ショールームで色のサンプルを見せてもらい、それを組み合わせて選びました。
パステルカラーで明るい雰囲気になるよう選んだつもりでしたが、実際完成した家は思ったより暗いトーン。結局、リフォームするまで約10年間我慢することになりました。
外壁のサンプルは種類が多く、似たような色がたくさんあります。蛍光灯や日光など、サンプルを選ぶ環境によっても見え方が異なるため注意が必要でした。
1階に庇をつけなかったことを後悔
シンプルな外観の2階建の家を建てました。失敗した点は、1階の窓の上に庇をつけなかったことです。
とにかくシンプルなデザインにしたいと思っていたので、庇なしのデザインを選び、予算も削減されたので喜んでいました。
しかし実際に住んでみると、日光が直接入り込み暑い、畳が色褪せる、雨が吹き込むなど、困ったことだらけ。特に夏は大変です。
これから後付けするかどうか検討しています。
後悔しないためのポイント
失敗談を見てみると、完成した時のイメージが出来ていなかったという方が多いようです。
特に色やデザインは、色見本やパースを見るだけではイメージが湧きづらいので、希望通りのものを作るのは難しいかもしれません。
しかし、細部まで細かく確認をしておくことでその失敗を防ぐことができます。
大きな色見本や外壁の現物で選ばせてもらったり、実際にある家を参考に色やデザインを決めると、小さなサンプルで選ぶよりも失敗は少なくなります。
また、希望のデザインにすることで、どんなデメリットがあるかを住宅会社にきちんと確認しておくと良いでしょう。
内装編
細部までこだわり抜いた内装だからこそ、「こうしておけば良かった」と後悔してしまう方も多いようです。
断熱材を大量に使用したため、冷房が効かない
新しい家は暖かい家にしたいと思っていたので、とにかく断熱材をたくさん使ってもらいました。そのおかげで冬は暖房をつけなくても良いくらい暖かいです。
問題は夏。断熱材の効果で家全体に熱がこもってしまい、冷房が全く効かず困っています。
コンセント・スイッチの位置を失敗
間取りや動線ばかりに気を取られてしまい、コンセントや照明、スイッチの位置をあまり深く考えずに決めてしまいました。
いざ家具を設置しようとすると、コンセントの場所が限られているため、自動的に配置が決まってしまいます。
照明も意味のない場所についているため、使っていないものがいくつかあります。
木にこだわりすぎて…
憧れの現代和風の家に建て替えをしました。見学に行ったモデルハウスで見た、木製の玄関ドアに憧れ、我が家にも設置してもらうことにしたのです。
しかし建具の木目はたった1年で白くなり、5年後には開閉もできなくなってしまいました。
木にこだわり過ぎず、一般的な玄関ドアにすれば良かったと反省しています。
後悔しないためのポイント
内装の設計で最も大切なのは、そこで生活することを鮮明にイメージすることです。
家を建てる時は、ついつい見た目にこだわってしまいがち。もちろんデザインにこだわることも大切ですが、気に入ったデザインだからと言って、生活がしやすいかどうかは別の話です。
特にコンセントや照明などは生活に欠かせないもの。どんな配置で家具を置くか、どんな風に過ごすのかなどをイメージしてみてください。
デザイン面と機能面、どちらも兼ね備えた内装になっているかをしっかり考えるようにしましょう。
リビング編
家の中心となるリビング。家族が長い時間過ごす場所なので、居心地の良い空間にしたいものです。
大きな掃き出し窓を作りすぎた
明るくて開放的なリビングに憧れて、大きな掃き出し窓をたくさん作りました。しかし、それによってリビングの壁が少なくなってしまい、家具の配置にとても困りました。
また、カーテン代が高くつくことはもちろん、大きな窓は防犯面でも不安があるため、防犯フィルムを貼る必要がありコストがかかります。
さらに掃除が大変など、デメリットが多いことに初めから気が付いていれば良かった…。
来客への応対がちょっと面倒…
リビング階段は、2階に上がる時必ず家族と顔を合わせることになるため、子供とのコミュニケーションのきっかけになると言われています。
現在私は妻と2人暮らし。妻の友人が来た時に、どうしても顔を合わせなければいけません。
もちろん嫌というわけではないのですが、お互い気を遣ってしまうので、面倒臭いと思ってしまうこともあります。
冷暖房費が家計を圧迫しています
明るいリビングに憧れていたので、設計士さんにお願いをして、大きな吹き抜けを作ってもらいました。
理想通り、1日中明るいリビングになりましたが、予想外だったのが冷暖房費。エアコンの効きがとても悪く、家計を圧迫しています。
また、音が筒抜けなので、子供が受験の時にはとても気を使いました。生活リズムが違う家族で暮らすのには向いていないと思います。
後悔しないためのポイント
リビングの設計で後悔しているという声が特に多いのが、吹き抜けとリビング階段。
どちらも「昔から憧れていた」というパターンや、「住宅会社に担当者にメリットを力説されて…」というパターンが多いようですが、実際に住んでみるとデメリットを感じてしまうことが多いようです。
もちろんメリットもたくさんありますが、そこにどんなデメリットがあるかを事前に知っておくことが大切。
また、そのデメリットへの対策をしっかり練って提案してくれる住宅会社に依頼すると安心です。
キッチン編
料理好きの方ならこだわりたいキッチン。特に家事をする主婦(夫)の方は、機能性も重視したいポイントです。
憧れのアイランドキッチンにしましたが…
設計士さんにはやんわり反対されたのですが、私の希望でアイランドキッチンにしました。
しかしそれが大失敗。図面を見るだけでは気がつかなかったのですが、キッチンにスペースを大きく取られ、リビングダイニングのスペースがとても狭くなってしまいました。
ダイニングテーブルだけでいっぱいで、ソファを置ける場所がなく困っています。
予算の関係で妥協した結果…
食洗機を備えつけにしましたが、汚れがしっかり落ちないため、結局軽く手洗いしなければいけません。
おそらく海外製の食洗機なら、予洗いしなくても放り込むだけで良かったんだろうと後悔しています。
当時は予算の関係で食洗機を選びましたが、こんなに手間がかかるなら多少予算をオーバーしても海外製を選んでおけば良かった…。
シンク下収納が使いづらい
キッチン下にオプションで引き出しをつけました。大きい引き出しを開けると、さらに中に引き出しがついているという内引き出しタイプです。
最初は特に気にしていなかったのですが、実際使い始めるとこれがとても使いづらい。キッチンツールを取り出すのに、2回引き出しを開けなければいけないのは手間がかかります。
普通の引き出しにしておけば良かったと後悔しています。
後悔しないためのポイント
キッチンで失敗しないためには、キッチンの種類と使い勝手にこだわって選ぶようにしましょう。
ひと口にキッチンと言っても、I型、L型、U型、アイランド型など様々な種類があります。
それぞれに良さがあるので、料理をする頻度や使い方、リビングやダイニングとの関係性など、幅広い視点から選ぶと良いでしょう。
また、使い勝手も重要なポイント。実際料理を作ったり洗い物をしたりすることを想定して、どんなものがあれば便利か、設置しようとしているものが本当に必要かどうかを考えてみてください。
トイレ編
配置や内装など、水回りだけあって失敗のエピソードが無数にあります。家づくりの先輩たちの意見をぜひ参考にしてみてください。
2階にもトイレをつけるべきでした
これまでマンションに住んでいたので、2階にトイレを配置するという発想にたどり着きませんでした。
寝室が2階にあるため、いちいち階段を降りるのがツラいです。自分だけならまだいいのですが、子供を連れていくことも結構あり、落ちないように神経を使います。
掃除のしやすさを考えていなかった
旦那が立って用を足すのですが、住んで数年経つと壁が黄ばんできました。小さな飛沫が飛び散っていることが原因だと思います。
壁紙を貼っているのですが、掃除の時に拭き取れるよう、ビニール素材にすればよかったと後悔しています。張り替えるには数万円掛かるとのことで、最初にもっと考えておけばよかったと少し後悔しています。
トイレにも収納が大切
なぜ見逃した!という失敗なのですが、トイレに収納を設けませんでした。トイレットペーパーのストックを置ける場所が限られているので、補充を忘れることもしばしば。
そんな時に限って途中で紙が切れたりして、毎回ちょっぴりブルーになります。
後悔しないためのポイント
トイレで失敗しやすいポイントは、配置、収納、広さの3点です。
これらについて、実際に頭の中だけで考えるのではなく、今住んでいる住宅で新居のトイレのつくりをシミュレーションしてみましょう。
またその際は、朝、昼、夜といったトイレを使う各タイミングについてもしっかり考慮しておくことが大切です。
浴室・洗面所編
浴室・洗面所といった水回りは、検討する項目が多いこともあって失敗しやすいポイントです。落とし穴を見逃さないために、二重にも三重にも検討を重ねましょう。
ステップをつけたことでくつろげないお風呂に
ステップのある浴槽を選んだのが失敗でした。半身浴ができるし、子供を入れる時にも便利だろうと考えたのですが、数年経って子供が大きくなると無用の長物に。
足を伸ばして座ることができず、もっと先のことを考えて選べばよかったと後悔しています。
折れ戸の掃除に一苦労
打ち合わせの時に、とくに意識することもなく折れ戸を選びました。
実家でもマンションでも、お風呂は開き戸だったのですが、ホテルなどで折れ戸の浴室を使ったことがあり、あれなら別に困ることもないだろうと考えたのです。
それが失敗でした。折れ戸は継ぎ目が掃除しづらく、カビの温床に。開き戸の方がずっと使いやすかったし掃除もしやすかったです。
家族の人数に対して洗面所が狭すぎた
家族が多い家庭ではよくあることだと思いますが、洗面所に必要な広さを見誤ってしまい、朝は渋滞が起こります。
身支度を急ぐ娘に押されて小さくなって髭剃りしている旦那がかわいそう…。
後悔しないためのポイント
水回りだけあって、やはり掃除のしやすさは慎重に考えたいところ。
また、お風呂も洗面所も、いざ人が入った時にどれくらい余裕があるかをチェックしておかないと、後悔してしまうことになりそうです。
玄関編
玄関は、まさに家の顔。ただの出入り口ではなく、お客さんをお迎えするスペースでもありますから、細部まで抜かりなく検討しておきましょう。
手すりがなく靴の脱ぎ履きが大変
玄関を片方の壁がシューズボックス、片方の壁が土間への引き戸、という形にしました。
後悔しているのは、靴の脱ぎ履きで壁に手をつく、ということを考慮していなかった点です。引き戸は基本開け放していますし、シューズボックスは色を白にしてしまったので、安易に手をつけません(手垢で汚したくない)。
窓がなく風通しが悪い
玄関の広さをあまり取らなかったのでいらないと考えたのですが、夏になるとムンムンしてツラいです。小さい窓の1つでもつけておけば良かったと少しだけ後悔しています。
玄関ドアからリビングへの通路が丸見え
玄関の正面にリビングへの通路が伸びているのですが、ドアを開けると結構奥まで見えてしまい微妙に恥ずかしいです。
来客対応中に後ろで子供がドタバタ走っていたりすることもあって、壁があっても良かったかなぁと考えたりします。
後悔しないためのポイント
玄関の造りで後悔しないためには、設計の際に来客時や、自分たちが老いた時のことも考えてきちんとシミュレーションしておくことが大切。
頭の中で考えればわかる、と思うようなことでも、実際に動作を再現してみると、意外な発見があることも少なくありません。
壁の色や各部の配置、広さ等、1つ1つ慎重にチェックしていきましょう。
寝室編
寝室は、人生の約3分の1を過ごす場所です。寝るだけの部屋、と軽く考えず、快適に寛げる空間づくりを心がけましょう。
毎朝強い日差しが差し込む東向きの寝室
暖かい寝室にしたくて、東向きに大きく窓を切りました。冬場はすごく快適なのですが、夏になると5時くらいに日差しで起こされることも。
地味に暑くて、ちょっとだけ失敗したかなぁと後悔しています。
生活リズムが違うので…
友人の家に行くと、寝室の両端にベッド、中央にクローゼットという間取りにしていました。
うちは旦那が寝る前に本を読む習慣があり、就寝のタイミングが微妙に違うので、友人宅のように1部屋を中で2つに分けるような形にすれば良かったです。
壁紙の選択ミスで落ち着けない部屋に
赤い壁は心理的に好影響、という話を聞いて、寝室の壁紙を赤色にしました。
しかし夜疲れて寝室に入ると、赤色でさらに疲労感が増してしまう気がします。休むための部屋なのだから、もっと落ち着いた内装にしておけば良かったと後悔しています。。
後悔しないためのポイント
寝室で後悔しないためには、自分たちがどういう部屋ならくつろげるか、という点を掘り下げて検討しておくことが大切。
広さはもちろん、日の入り具合や、近隣や隣室からの音などについてもチェックして、レイアウトを決めましょう。
内装についても、神経を高ぶらせるようなものは可能な限り避け、リラックスできる雰囲気づくりを意識されてみてください。
子供部屋編
意外に難しいのが、子供部屋の間取りです。成長する過程を考慮しておかないと、最初は良くても後から不便が発生することになりかねません。
先輩の失敗を参考に、お子さんが快適に過ごせる住空間を計画してあげてください。
狭すぎてベッドが置けない
工務店の方から、子供が部屋にこもってしまうようになるため、子供部屋はあまり広くしない方が良いという話を聞き、5畳ほどの部屋を作りました。
しかしあまりに狭く、学習机を置いただけでとても窮屈。さらにベッドを置いたら足の踏み場も無くなってしまいそうです。
使われなくなってしまったロフト
子供が3人いる我が家。子供たちの希望で、子供部屋にはロフトをつけました。
最初は面白がって上に登って遊んだり、楽しそうにしていましたが、すぐに飽きて使わなくなってしまいました。
こんなことになるなら、もっとほかのところにお金をかけるべきだったと後悔しています。
家族みんながバラバラに過ごすことに
広い子供部屋を作ってしまったので、居心地がとても良いらしく、子供たちはいつも部屋でくつろぐようになってしまいました。
また、将来子供が大きくなった時のことを考えて、テレビコンセントをつけてしまったのが大失敗。
家族団欒することなく、各自がそれぞれの部屋でテレビを見ています。
後悔しないためのポイント
子供部屋を設計する際は、どれくらいの期間その部屋が子供部屋として使われるのかを想定する必要があります。
例えば、新築当時幼稚園生だった子供も、時が経って高校生、大学生となれば、部屋でも生活の仕方が大きく変わるでしょう。
将来的に必要なもの、不要なものを見極めて設計するのがポイントです。
また、お子様にどんな風に家で過ごしてもらいたいかを考えておくことも大切。長い間良好な家族関係を築くには、どんな子供部屋にするかという点も大いに関係しています。
まとめ
後悔したくないと思っていても、どんな家にすれば良いかなかなかイメージが湧かないという人も多いでしょう。そんな時参考になるのが、実際に家を建てた方の体験談です。
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