ビルトインガレージ とは、建物の敷地内部に駐車スペースを組み込むことで、インナーガレージとも呼ばれています。なかでも平屋でビルトインガレージ の家は、時代を問わず人気です。いつかは建てたいと思っている人も多いのではないでしょうか。そんな夢を形にするためには、まずは思い描くイメージを具体的に形作っていきましょう。
ここでは、平屋でビルトインガレージ の家をタイプ別に事例で一気に紹介します。イメージが固まったら、もう少し具体的なことが知りたくなるものです。平屋でビルトインガレージ の家を設計する時の優先ポイント、さらにかかる費用まで、解説します。ぜひ参考にしてください。
また、ビルトインガレージについてより詳しく知りたい方は、以下の記事でも導入するにあたって知っておきたいポイントを網羅していますので、ぜひチェックしてみてください。
【2019年最新版】実用的なビルトインガレージ5選!法規制など徹底解説
目次
1.【タイプ別】平屋のビルトインガレージ事例19選
ひと口に「平屋のビルトインガレージ」といっても、スタイルはさまざまです。また、敷地面積によっても、ビルトインガレージの使い方も変わってきます。 ガレージスペースを広く取れるなら、住居と車やバイクを鑑賞したり、くつろげるエリアを設けるなど、楽しむためのこだわりを追求できます。 また、住居とつなぐ部分にクッションとして空間を作ったりもできます。 逆に狭いと、すぐ部屋に直結することになるため、アイデアが必要になってきます。 それでも防犯や防災の役に立ちますし、駐車場を別に作るより、とビルトインガレージを選ぶ人もいます。詳しくは2章でも解説しますが、使い方、考え方次第でいろいろ楽しめるということです。そこで、
- 人気が高いコの字形ビルトインガレージ
- 狭い敷地でもできるお洒落なビルトインガレージ
- 広い敷地面積を生かしたビルトインガレージ
の3タイプ別に、一気に見ていただきましょう。お気に入りのスタイルが見つかるはずです。
■中庭やガレージを囲むコの字形設計のビルトインガレージ事例
画像出典(左):不動産・住宅サイトSUUMO
画像出典(右):不動産・住宅サイトSUUMO
画像出典(左):田舎暮らし
画像出典(右):ステップハウス.jp
画像出典(左):MABUCHI
画像出典(右):プラスディー設計室
画像出典(左):有限会社スマイルスタジオ
画像出典(右):OKITA HOME
外観はカッチリしたイメージですが、中に入ると開放的な中庭があったり、ガレージを開ければ中庭まで一気に視界が広がったりと、明るく暖かな雰囲気で、外観とのギャップも魅力のひとつといわれています。
■30坪前後でも充分楽しめるビルトインガレージ事例
画像出典(左):不動産・住宅サイトSUUMO
画像出典(右):不動産・住宅サイトSUUMO
画像出典(左):不動産・住宅サイトSUUMO
画像出典(右):注文住宅の教科書
画像出典:加藤一成建築設計事務所
狭い土地でも有効に活用すればできる好例です。ここでは延べ床面積で挙げました。シンプルながらビルトインガレージを前面に出したイメージでしょうか。また、アメリカン調の外観に仕上げる家が多いのも特徴です。
■広々ビルトインガレージ の家
画像出典(左):ナミカワ不動産
画像出典(右):株式会社 住工房スタイル
画像出典(左):SAI ARCITECTS DESIGN
画像出典(右):不動産・住宅サイト SUUMO
画像出典(左):ライフルホームズ
画像出典(右):ライフルホームズ
広い土地がある場合は、その広さを最大限に生かしてビルトインガレージを楽しむ工夫をされているようです。壁が目立つ造りになりがちなのでスロープを広く取って空間全体を演出したり、間取りをL字形にして、ゆったりした部屋作りをしているのも特徴です。
2.ビルトインガレージの設計段階で考える3つのポイント
多くの事例を見て、イメージが湧いてきたでしょうか。「このタイプならできる!」「こういう家を作りたい」と具体的に思い描けるようになったら、設計を依頼する前に、希望をきちんと伝えられるよう押さえておきたいポイントを3つご紹介しましょう。
2-1.ガレージスペースの場所を確保してから間取りを考える
ビルトインガレージの家を造るときには、ガレージスペースの場所をどこにするかということを最優先に考えます。なぜなら、そのためのスペースはドアの開閉なども考えて、1台8畳前後は必要になるからです。ほぼ1部屋分取られるわけですから、他の間取りを決めてしまったあとに、6畳分もない、となったら最初から間取りを考え直すことになりかねません。また、中央に配置するか、左右どちらかの片側にするかは、敷地面積によって違ってきます。敷地の余裕があるなら中央にして、より目立たせるのもおすすめです。
画像出典:マツシタホーム
2-2.車の振動を感じさせない間取りにする
室内にガレージがあると振動が気になるのでは、と思いますよね。実際にビルトインガレージ にしている人たちは、できるだけ振動を感じないような間取りにする工夫をしています。寝室や子供部屋などはガレージから遠い場所にすることもひとつの手ですし、リビングルームでの団らんを大切にしたいなら、あえて隣に持ってきて、にぎやかさでカバーするという方法も。いずれも設計の段階で、ライフスタイルや家族構成などを考えて、どの方法がいいか話し合って決めるのが一番です。
画像出典:トヨタホーム
2-3.動線を考えて室内用ドアの位置を決める
ビルトインガレージのメリットのひとつに、車から室内へ直結で出入りできることがあります。雨風を気にせずに入れるのは助かりますし、荷物が多い時なども便利です。それには、玄関を駐車スペース側につける、または室内に入るドアをガレージ内につける、この2つの方法があります。ガレージ内に室内ドアをつける場合には、キッチンにしてすぐ荷物を置けるようにしたり、動線を考えて、使う頻度が多い人の行動に合わせることも頭に入れておきましょう。
画像出典:ガレージハウス間取り
3.デメリットには設備で対応する準備を
ビルトインガレージにもデメリットはあります。たとえば、排気ガスの臭い、振動や音が響くこと、部屋が暗くなることです。ただし、いずれも、設備で対応可能です。排気ガスの臭いには換気扇をつけ、振動や音には防音設備、シャッターによる暗さは照明設備や窓をつけるといった対策でクリアできるのです。費用はかかるかもしれませんが、最初から組み込んで予算を立てておくと、完成してから「困った!」とならないので安心です。
画像出典:COMFORTABLE LOUNGE
4.知っておきたいビルトインガレージの費用
最後に、やっぱり心配な費用のことについても考えておきたいものです。家の設計全体に関わってくるので一概には言えないですが、ビルトインガレージそのものを作る費用と税金について、参考までにお伝えします。
4-1.目安は車一台分で250万前後から
ガレージスペースの費用として考えると、車1台分で250万円前後から作ることができます。通常の新築費用にプラスしてかかると思っておくといいでしょう。もちろん、広さや仕様によって大きく違ってきますが、最低でもこれぐらいはかかると頭に入れ、そこからガレージ内に必要な設備費などを加算していくのが現実的です。
4-2. 固定資産税は年間数千円〜数万円
ガレージは建物の敷地内になるわけですから、固定資産税に含まれます。税金額は、床や壁の作り方によって大きく違ってくるため、年間数千円〜数万円までさまざまで、一概には言えません。ただし固定資産税がかからないようにする方法があります。ビルトインガレージの床面積が建物全体の延べ床面積の1/5以内なら、車庫スペースは家の容積率から排除されるので、少しでも固定資産税を安くしたいなら、その範囲内に抑えるのがベターです方法もあります。
5.まとめ
「平屋のビルトインガレージの家」にもさまざまなタイプがあるということが施工例でおわかりいただけたと思います。実際に建てようと決めたら、設計段階でよく考えることが大事です。
そのポイントとして3つ紹介しています。
- ガレージスペースを確保してから間取りを考える
- 動線を考えて室内用ドアの位置を決める
- デメリットは設備で対応する準備を
この目的は、設計に詳しくなることではなく、設計を依頼した先に、きちんと希望を伝えられるようにすることにあります。希望がわかれば設計する側も意図を理解して提案してくれます。
またビルトインガレージにすることで余計にかかる費用も解説しました。
- ビルトインガレージの費用は車1台で250万円前後〜
- 完成後にかかる固定資産税は安くする方法もある
おおよその費用がわかるだけでも、貯金に力が入るというもの。 ビルトインガレージの家を叶えるための足がかりになれば幸いです。
また、以下の記事でも平屋でのビルトインガレージ導入について掲載しています。 平屋でビルトインガレージを導入する際に気を付けたい5つのポイント
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