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知っておけば安心!注文住宅の地震対策に関するまとめ

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知っておけば安心!注文住宅の地震対策に関するまとめ

過去に何度も大きな地震を経験している日本では、地震対策が欠かせません。特にこれから注文住宅を建てようと考えている方は、「地震に強い家」にこだわる方も多いでしょう。

このページでは、耐震・制振・免震の違いや、工法別の住宅の耐震性などについて解説しています。

また、大手ハウスメーカー10社の地震対策もまとめていますのでぜひチェックしてみてください。

この記事がおすすめできる人

  • 注文住宅の地震対策について知りたい人
  • 耐震・制振・免震の違いについて知りたい人
  • 地震に強い注文住宅の工法を知りたい人
  • ハウスメーカーごとの地震対策が知りたい人
  • これから注文住宅を建てようと考えている人

なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!

・ 耐震基準からマイホームの耐震性を考えよう!節税ポイントも解説
・ 我が家は大丈夫?大地震に耐える耐震基準を満たす建物の見分け方
・ 木造住宅の魅力を総まとめ【耐震・耐久からメンテナンスまで】

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新築の地震対策で知っておきたい3つのキーワード

地震によってひび割れた地面

家を建てる際に重要な地震対策には、「耐震」「制震」「免震」という3つの種類があります。それぞれどんな違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。

耐震

耐震とは、その文字通り地震に耐えるための対策のこと。強い揺れに耐えるための工法を耐震工法といいます。

耐震工法は地震の備えとして最も一般的な構造で、大きな震災をきっかけに、住宅はもちろん学校や病院なども耐震工法が用いられる建物が増えています。

地震の力は、主に床や屋根に加わります。地震に耐えるためには、力の加わりやすい床や屋根に加えて、壁や柱、梁を強くすることが大切です。

そのため耐震工法では、柱と柱の間に斜めに部材を入れたり(筋交い)、構造用合板や金具などを使って建物の強度を高めています。

メリットは3つの工法の中で最もコストがかからないということ。また日本で最も取り入れられている工法のため、安心感があります。

一方、地震の揺れが直接伝わるため、家具など建物の内部にダメージを受けることがある、繰り返しの揺れには弱いため倒壊の可能性が増すというデメリットがあります。

制震

制震とは、地震の揺れを抑えるための対策のこと。内壁と外壁の間に、制震ダンパーと呼ばれる装置を入れることで、地震の揺れを熱エネルギーに変換。揺れを抑え、建物の倒壊を防ぐことができます。

制震工法は、耐震工法よりも建物内部のダメージを防ぐことが可能。また、免震工法よりもコストが安く工期も短くて済むというメリットがあります。耐震工法や免震工法よりも、簡単なメンテナンスで済むこともポイントといえるでしょう。

ただし、地盤の状態によっては導入できない場合があることや、狭小地には不向きなどのデメリットもあります。

免震

免震とは、地震による建物の倒壊や、建物内部の家具の破損を防ぐための対策のこと。免震住宅は、建物の土台と地面の間に装置を設置して地震の激しい揺れを建物に伝えないようにしており、それによって建物内部のダメージを防ぐことができます。

免震工法のメリットは、地震が起きても建物がほとんど揺れず、建物内部の損傷を防ぐことができるため、家具の転倒などの二次被害が起こりにくいということ。

一方、耐震・制震工法に比べるとコストが高く、定期的なメンテナンスが必要です。また、施工できる業者が限られているため、依頼する業者選びに難航する可能性があります。

地震に強いのはどれ?注文住宅の工法別の特徴

家族のイメージ

一般的な日本の住宅は、「木造住宅」「鉄骨住宅」「鉄筋コンクリート住宅(RC)」という3つ種類に分類することができます。

地震に強いのはどの住宅か、それぞれどのように耐震性を高めているのか解説します。

木造住宅

現在日本の住宅で、最も多く選ばれているのが木造住宅です。木造住宅には、在来軸組工法と枠組壁工法という2つの種類があります。

在来軸組工法は、柱と梁を組み合わせて家の構造を支えるという仕組み。柱と柱の間に筋交いを入れることで、耐震性を高めています。また、他の工法に比べると家自体の重量が軽いため、地盤に負担がかかりにくいというメリットがあります。

構造に制約が少ないため、間取りの自由度が高く、増改築に対応しやすい点も魅力です。

枠組壁工法の中でも代表的なのが、ツーバイフォー工法です。2×4インチの枠材で作った枠に合板を貼り付けてパネルを作成。そのパネルを組み合わせることで、家の構造を支えます。

面の力で支えることで、地震や台風などで加わる力を分散することが可能です。

枠組壁工法の場合パネル部分は壊すことができないため、在来軸組工法とは違い、間取りやリフォームの自由度が低いというデメリットがあります。

鉄骨住宅

鉄骨住宅は、柱や梁などの主要な構造材が鉄や鋼などの金属で造られています。

使用する鋼材の厚みが6mm以上のものは重量鉄骨と呼び、主にビルなど大型の建築物に使われます。それに対して6mm以下のものは軽量鉄骨と呼び、一般的な住宅に使われます。

鉄骨住宅は、地震で力が加わった際に、使われている鉄や鋼がしなることで地震のエネルギーを吸収。建物が倒壊しにくく、倒壊までの時間も長いのが特徴です。

しかし、鉄骨は重いため、地震の揺れは大きく感じます。また、熱によって強度が失われるという特性を持っているため、地震によって火災が起きた場合には倒壊の危険性が高まるでしょう。

鉄筋コンクリート住宅(RC)

鉄筋コンクリート住宅は、引っ張る力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを組み合わせて建物を支えています。

地震時には建物が変形し、圧縮されたり引っ張られたりという力がかかります。それぞれに耐えられる力を持った鉄筋とコンクリートを組み合わせることで、より耐震性を高めているのが特徴です。

鉄骨住宅と同じく重量があるため、揺れは大きく感じるものの、倒壊しにくい構造です。新耐震基準に基づいた鉄筋コンクリート造の建物は、阪神大震災の際も被害がわずかで済んだことがわかっています。

ただし他の工法と比べると工期が比較的長く、また鉄骨住宅よりもさらに重いため、地盤の改良費などが余分にかかる可能性があります。

大手ハウスメーカー10社の地震対策を比較

ハウスメーカーは、それぞれ様々な地震対策を行っています。ここでは大手ハウスメーカー10社の地震対策についてご紹介します。

積水ハウス

積水ハウス

出典:積水ハウス(セキスイハウス)|住宅メーカー(ハウスメーカー)

積水ハウスが取り入れているのは、震度7クラスの大地震も想定している地震動エネルギー吸収システム「シーカス」。

積水ハウス独自のダイナミックフレームシステムに加えて、地震のエネルギーを吸収する特殊なゴムが使われています。

これによって、地震時の住宅の変形を抑制するとともに、内装・外装の損傷を軽減。より安全性・耐久性の高い住まいを叶えてくれます。

巨大地震を想定した振動実験でも、シーカスを装備した家は倒壊することなく、また、外壁の割れや脱落などもありませんでした。

ダイワハウス

ダイワハウス

出典:注文住宅・建替え|ダイワハウス|ハウスメーカー

阪神・淡路大震災クラスの衝撃に耐える強さを持つダイワハウスのDAEQTS。建物の骨格となる柱を、2つのパネルフレームで挟み込んで一体化した、独自のトリプルコンバインドシステムで家の強度を高めています。

トリプルコンバインドシステムでは、地震により加えられた縦の力を柱が受け止めます。また、地震の横揺れや台風によって加えられる横方向の力は、内蔵している耐力パネルが受け止めるため、ダブルの力で家をしっかり守ってくれます。

ヘーベルハウス

ヘーベルハウス

出典:ヘーベルハウス | 住宅メーカー・注文住宅 | 旭化成ホームズ

ヘーベルハウスが手がける家は、制震技術(ハイパワード制震ALC構造)を標準採用しているところが特徴。地震エネルギーを効率良く吸収して、揺れを防ぎます。

また、床を面として一体化させ、さらに鉄骨梁に結合させることで、地震や台風などの横からの力に耐える強度を高めています。

さらに、外壁を固定せずロッキング機構を持たせることで、外壁の損傷や脱落の心配も少なく済みます。

住友不動産

住友不動産

出典:注文住宅・新築一戸建てなら住友不動産|ハウスメーカー

住友不動産が提案している「木の家」は地震に強いウッドパネル工法によって造られています。耐震・制震に優れ、さらに耐火性もあるため、長く安心して暮らすことができるという点が魅力的です。

また、地震に強い2×4工法と標準採用の制震システムで、地震による揺れを約50%低減。繰り返す余震にも耐えられる力を持っています。

住友不動産の2×4工法は、阪神・淡路大震災による建物の全壊・半壊率0%という実績を持っています。

セキスイハイム

セキスイハイム

出典:セキスイハイム(ハウスメーカー)|注文住宅・分譲住宅

セキスイハイムの家を支えるのは、強靭な鉄骨を使ったボックスラーメン構造です。

揺れに強い角形鋼管を採用した柱と梁をしっかり接続してボックス型に。こうすることでシェルターのように巨大地震に耐えることができる強さとなります。

また、一般的な耐力壁の2倍以上の強度を誇る、高性能外壁が建物の揺れを抑え、損傷を防ぎます。

独自に行った実験では、大きな地震がきても構造体に有害なダメージがないことが証明されています。

タマホーム

タマホーム

出典:品質も、価格も、叶う家 | 家を建てるならタマホーム株式会社

タマホームでは、2016年4月に発生した熊本地震での最大震度・震度7を想定した地震実験に成功しています。

実験に使われたのは、タマホームの人気シリーズ「大安心の家」。日本の風土に合った木造軸組在来工法を採用し、耐久性の高い、永く済み続けることができる家を実現しています。

また、全棟に地盤調査を実施し、地盤の強度を確認。軟弱な地盤であった場合には、地盤改良工事を行いさらに頑強な家づくりを行います。

パナソニックホームズ

パナソニックホームズ

出典:パナソニック ホームズ - Panasonic

パナソニックホームズが採用しているのは、地震に強い構造技術パワテック。

頑丈で耐久性の高い鉄骨と、パナソニックホームズ独自の構造技術であるパワテックを採用して、大地震だけでなくその後発生する可能性のある余震にも強い構造体を実現しています。

耐震性は高いものの間取りの制限が少ないため、憧れのイメージに合わせて、理想通りの家を実現することが可能です。

トヨタホーム

トヨタホーム

出典:住宅・ハウスメーカーのトヨタホーム

トヨタホームが手がけている家は、全てのプランにおいて耐震等級3をクリアする地震に強い家。これは災害時の救助活動拠点となる、病院や消防署などと同じレベルです。

地盤調査の結果に基づき、必要があれば補強・改良を実施。基礎の強度を高めることは、地震に強い住まいには欠かせません。

また、制震装置の「T4システム」を使い、地震によって建物が変形するのを防ぎます。これによってクロスのシワや切れなど、内装の小さな被害も軽減。地震後に必要な修理を最小限に抑えることが可能です。

ミサワホーム

ミサワホーム

出典:住宅のミサワホーム|住宅メーカー|ハウスメーカー

耐震のその先を目指すミサワホームが開発したのが、制震装置「MGEO」。開発中の実験では、阪神・淡路大震災の2倍を超える2000ガルの振動を与えても、建物の損傷はありませんでした。

ミサワホームの耐震実験では、正確な耐力を測るために、ボルトを緩めたり、パネルの耐力壁を削除したりして、あえて壊れるまで実験を繰り返すのだそう。構造体の限界を確認することで、より安全性の高い家づくりを実現しています。

一条工務店

一条工務店

出典:家は性能。こだわりの家づくりなら一条工務店|住宅メーカー(ハウスメーカー)

一条工務店の手がける家は、国が定める耐震性の最高等級である耐震等級3を標準仕様でクリア。それを超える自社基準を設定し、さらに地震に強い家の研究・開発を行っています。

注目は、大きな地震の揺れを面で受け止めるツインモノコック構造。壁・床・天井が箱のように結び付けられ、揺れを分散させることができるため、建物が歪みにくいのが特徴です。

この構造に対応しているシリーズは、アイ・スマート、アイ・キューブ、アイ・パレットです。

最低限抑えておこう!家庭でできる地震対策

非常用バッグの中身

今からでもすぐにできる、家庭での地震対策について解説します。

家具の置き方を工夫する

大きな地震が起きると、気をつけなければいけないのが家具の倒壊による怪我です。

特に寝室に大きな家具などがある場合、寝ているときに地震が発生して下敷きになってしまわないよう、転倒防止対策をしておかなければいけません。

また、家具が倒れたことによって部屋や家の外への出入り口が塞がれてしまわないよう、扉付近の家具もしっかり固定しておくと安心です。

大きな家具は、ホームセンターなどで手に入るL字の金具で固定しておくのがおすすめ。しっかり固定しておけば激しい揺れにも耐えることができます。

また、小さな家具や家電も落下の危険性がある高い所にはなるべく置かないようにしましょう。

ガラスの飛び散りを防止する

地震によって割れてしまったガラスは、とても危険。割れたガラスによる二次災害もとても多いのが現状です。

ガラスの飛散防止には、専用のガラスフィルムを貼っておくと安心。サイズに合わせて貼るだけなので、とても手軽に設置することができます。窓ガラスだけでなく、食器棚などガラスを使用している家具にも注意しましょう。

また、食器などの割れ物をしまっている棚には、揺れによって物が飛び出してこないよう揺れを感知して扉をロックする耐震ラッチを設置しておくと良いですね。

備蓄品、非常用バッグを準備する

突然地震が起きてしまった際、すぐに持ち出せる非常用バッグの準備をしておくと安心です。

非常用バッグには、水・非常食・ウェットティッシュ・懐中電灯・防寒具・タオル・ホイッスル・乾電池・レジ袋などの防災グッズを入れておきましょう。

必要な物が一通り揃った便利なセットも売られていますが、大体の物は100円ショップなどでも揃えることができます。

必要なものをひとまとめにして、玄関近くに常に準備しておけば、万が一の時にも慌てることなくすぐに避難することができます。

また、水や非常食、トイレットペーパーなどを多めにストックしておくことも地震対策につながります。

被災した場合の行動について確認する

もし地震が発生した場合、どのように行動するかを家族で話し合っておきましょう。

自治体が指定している避難場所を確認し、家族の集合場所を決めておきます。地震発生時にはなかなか連絡が取りづらいため、事前に集合場所を決めておけば家族の安否をいち早く確認することができます。

まとめ

  • 地震対策には、耐震・制震・免震という3つの種類がある。
  • 日本の家に用いられる工法は、主に木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの3種類。
  • どの工法が最も地震に強い、とは一概に言えないため、それぞれのメリットとデメリットを見て要望に合わせて工法を選ぶと良い。
  • 家庭ですぐに始められる地震対策は、家具の置き方の見直し、ガラスの飛散防止、非常用バッグの用意。
  • 万が一に備えて被災した場合の行動を家族で確認しておくと良い。

これから注文住宅を建てようとしている人にとって、地震対策は重要な問題。ハウスメーカーもそれぞれ様々なやり方で、手がける家の地震対策を行っています。

万が一の自体に後悔することがないよう、しっかり準備をして地震に備えるようにしましょう。

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