結局買うならどっち?戸建てかマンションかお悩みの方へ
家を買う際、戸建にするかマンションにするかは、多くの人が悩む問題。それぞれにメリット、デメリットがあるため、ライフスタイルや家族構成などを考えて選ぶ必要があります。
今回は、戸建とマンションを様々な面から比較してみました。どちらを選べば良いか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
この記事がおすすめできる人
- 戸建にするか、マンションにするか悩んでいる人
- 戸建とマンション、それぞれのメリット・デメリットが知りたい人
- 老後の家について悩んでいる人
- これから家を購入しようと考えている人
- いつかはマイホームを手に入れたいと思っている人
なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!
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現在の戸建ててとマンションの住居比率
少し古いデータにはなりますが、総務省による平成25年の住宅・土地統計調査によると、戸建ての割合は約55%、マンションの割合は約42%、その他が約3%ということがわかっています。
半数以上の人が戸建てに住んでいるということになりますが、この割合はエリアによっても異なるため、比率は大体半々くらいと考えておくと良いでしょう。
また、この戸建ての割合は高齢になるほど高くなり、高齢者夫婦世帯は、約8割が戸建てに住んでいるという調査結果が出ています。
戸建てとマンション、購入するならどっちが良い?
戸建てとマンションには、それぞれどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
戸建てのメリットとデメリット
まずは戸建てのメリットとデメリットについて解説します。
メリット
最も大きなメリットは、音のトラブルが少ないという点。戸建てならある程度隣家との距離があるため、普通に生活をする程度なら音の問題に悩まされる心配はないでしょう。
また、戸建てならルールや規約に制限されることがありません。ペットを飼ったり、事務所として利用したりなど、自由に使うことができます。
費用面では、管理費や修繕積立金がないため、月々の負担は少なく済みます。敷地内に駐車場が設けられていることも多く、駐車場代は不要です。
デメリット
建物の清掃や修繕など、好きなタイミングで行うことができますが、自分の責任で管理しなければいけません。うっかり放置してしまうと建物が傷み、資産価値が減ってしまうという恐れがあります。
マンションで支払わなければいけない管理費や修繕積立金などがない分、月々の出費は抑えられますが、いざ古くなった建物を修理しようとした時に、思った以上に莫大な金額がかかってしまうということもあるため、注意が必要です。
また、戸建ては2階建以上の家が多く、階段がある分有効面積が小さくなります。小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭では、生活範囲が制限されてしまう可能性もあることを頭に入れておきましょう。
マンションのメリットとデメリット
次にマンションのメリットとデメリットについて解説します。
メリット
マンションのメリットとして1番に挙げられるのが、エントランスや廊下など、共用部分の管理について。マンションの場合、一般的に共用部分は管理会社が清掃を行ってくれるため、掃除や修理などの手間が省けます。
また、いつでもゴミが出せるゴミ置場を設けた物件も増えており、利便性が高いのもポイントです。
小さいお子さんやご高齢の方がいるご家族の場合、ワンフロアで室内に階段がないという点も魅力でしょう。移動が楽なので暮らしやすいと感じる方が多いようです。
オートロックの物件であれば、防犯上のメリットもあります。
さらに、近隣の人とのコミュニケーションも取りやすく、特にファミリータイプのマンションは同じような年代や家族構成の人が入居していることが多いため、交流を持つこともできます。
デメリット
最も注意しなければいけないのが、音のトラブル。壁・天井・床と全てが他の住居と隣接しているので、話声やテレビなどの生活音に悩まされることも少なくありません。
また、音が漏れて迷惑をかけることがないよう、配慮が必要です。
特に築年数が古いマンションの場合は、足音などが響きやすい場合もあります。仕事の都合などで、夜遅くや朝早い時間に行動することが多い方は注意しましょう。
費用に関して、戸建てと大きく異なるのは、管理費や修繕積立金を毎月支払わなければいけないという点です。マンションによって異なりますが、目安は月に2万円〜。
このほか、車をお持ちの方は別途駐車場代も必要となります。
3つのポイントで戸建てとマンションを徹底比較!
戸建てとマンションのメリット・デメリットを解説しましたが、具体的に3つのポイントに分けてそれぞれを比較してみましょう。
費用
まずは、費用面の比較です。購入費用・維持費・税金の3つの項目に分けて説明します。
購入費用
広さや立地などの条件がほぼ同じマンションと戸建ての場合、一般的に戸建ての方が購入費用が高くなると言われています。
というのもマンションの場合、戸建てのように自由に使うことができる土地がありません。また、一戸建てなら数世帯分しか建てられない土地でも、マンションならそれ以上の世帯が住むための建物を建てることができるため、その土地代の分、建物自体の価格も安くなります。
経年劣化によって価値が下がる建物と比べて、土地はその価値が変わらないことがほとんど。その分、一戸建てはマンションよりも価格が高くなります。
維持費
戸建て、マンションに関わらず、建物は時間の経過によって劣化していきます。そして、できるだけその劣化を防ぐためには定期的に修理を行わなければいけません。
マンションの場合、そのマンションに住む人全員でその建物を維持していくことが義務付けられており、管理費と修繕積立金を支払うことで、管理会社が日々の清掃や必要な修繕などを行ってくれます。
一方戸建ての場合は、自分自身で計画的にメンテナンスを行わなければいけません。いつ点検を行い、どんな修繕を依頼するかは全て自分次第。
月々の積立がない分、いざという時に大きな出費が発生しないように日々責任を持って管理していかなければいけません。
税金
戸建て、マンションに関わらず固定資産税を支払わなければいけません。固定資産税は、土地と建物の両方に課せられ、それぞれの税を合算した金額を支払うことになります。
土地の固定資産税は「土地評価額×1.4%×1/6」、建物の固定資産税は「建物評価額×1.4%」という式で算出されます。
土地の固定資産税は評価額の1/6になるため、建物の固定資産税よりも安価。
つまり立地条件が同じ場合、土地が少なく建物評価額が高いマンションよりも、土地が多く建物評価額が低い一戸建ての方が、固定資産税は安価になる傾向にあります。
資産価値
次に、戸建てとマンションそれぞれの資産価値について説明します。
戸建て
戸建ての場合、経年劣化によって建物の価値が下がってしまったとしても、土地の価値が下がることはほとんどなく、場合によっては価値が上がることもあります。
また、建物が劣化してきた際に、自由に建て替えをしたりリフォームしたりすることができ、売却前に資産価値を高めることも可能です。
マンション
マンションは戸建てに比べて所有する土地の面積が少ないため、建物が劣化してしまうとどんどん価値が下がってしまいます。
近隣地域の再開発が行われるなど、購入時よりも価格が上がる場合もありますが、それは本当に稀なこと。いずれ売却することを考えているのであれば、マンションよりも戸建ての方がリスクは少なく済むでしょう。
生活
実際に生活をする上で気になる3つの項目について説明します。
生活環境
周辺の環境にもよるため一概に言うことはできませんが、一般的には、住環境で選ぶなら戸建て、利便性の良さで選ぶならマンションが良いと言われています。
戸建ては、駅から少し離れていることが多く、静かな環境で暮らすことができますが、その分生活の利便性は悪くなります。
マンションは駅や商業施設などへのアクセスが良い物件が多く、利便性が高いのが特徴。人通りが多く騒がしい立地の物件もありますが、なかには利便性が高く閑静な立地に建てられた物件もあります。
間取り
結論から言うと、間取りの自由度がより高いのは戸建てです。法律の範囲内であれば、増築することも可能。建て替えをして、間取りを一から作り変えることもできます。
マンションはリノベーションなどを行い間取りを変えることはできますが、家自体の面積を変えることはできません。
また、共用部分にも配慮しなければいけないため、要望通りに作り変えることができない場合もあります。
防犯性
最近はエントランスにオートロックを採用しているマンションがほとんど。エントランスとそれぞれの部屋、二重で施錠されているのが一般的です。
また、エレベーターの利用にも鍵が必要な物件や、警備システムを導入している物件も多く、防犯面ではマンションの方が優れていると言えるでしょう。
戸建ての場合は、玄関や窓のみの一重施錠が多く、2階以上の部屋にも侵入しやすい構造となっています。
戸建てを購入する場合は、防犯面の脆弱性をどうやってカバーするかを考える必要があります。
実際に戸建て・マンションに住んでいる人の声
どちらもそれぞれメリットとデメリットがある戸建てとマンション。どちらを選んだら良いか迷っているという方は、実際住んでいる人の声を参考にしてみましょう。
戸建て
まずは戸建てを選んだ方の声をご紹介します。
戸建てを選んだ理由
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管理費や修繕積立金がないのが大きいですね。毎月の支払いが安く住むのはありがたいです。
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これまでずっとマンション住まいだったので、一戸建てに憧れていました。犬が飼えるのもポイントです。
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小さい子供がいるので、下の階の方に迷惑をかけないか不安でした。掃除機や洗濯機などの生活音を気にすることなく、リラックスして過ごしたかったので戸建てに決めました。
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子供夫婦に残すことができるので決めました。行く行くは一緒に住みたいと思っています。
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車を持っているので、駐車代がかからないことが決め手でした。自宅の駐車場で思う存分車の手入れを楽しむことができます。
実際住んでみて感じたこと
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ずっと憧れていた自分だけの庭を手に入れましたが、すぐに雑草が生えてくるので、意外と手入れが面倒です。
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これまで暮らしていたマンションと比べると、冬とても寒いように感じます。でも夏は涼しいですね。
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玄関と駐車場が近いので、大きな買い物をした時や子供と一緒にお出かけをした時など、とても楽になりました。
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暴れん坊の我が子が走り回っても全く気になりません。気を使わなくて良いのでストレスから解放されました。
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ご近所住民の組合があり、夜間のパトロールや夏祭りの準備などの担当が定期的に回ってきます。思っていたより大変です。
戸建てにして良かったと思うこと
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決して広いわけではありませんが、友人や家族など人が集まれる家になったことが嬉しいですね。
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庭でガーデニングをしたり、バーベキューをしたり、鯉のぼりをあげたりすることができるので、妻も子供もすごく喜んでいます。
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大型の家具を購入しても、搬入に悩むことがなくなりました。また、エレベーターを待つ時間がなくなったのも嬉しいです。
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マンション暮らしの時は洗車をするのも大変でした。今は出かける前など、少しの時間でもササッと綺麗にすることができるので快適に過ごしています。
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子供が騒いだり、夜中に洗濯をしたりしても問題ありません。
マンション
次に、マンションを選んだ方の声をご紹介します。
マンションを選んだ理由
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大型の開発マンションで、周辺施設が充実しているところが決め手でした。スーパーや病院、幼稚園などが歩いて数分のところに揃っています。
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共働きで毎日忙しいので、立地の良さで選びました。
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一戸建てとマンションで悩みましたが、中古マンションなら予算内で気にいる物件が見つかったので決めました。
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夫婦ともに夜型の生活を送っています。タワーマンションだからこそ美しい夜景を楽しむことができます。
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耐震性や防災性が優れています。安心して生活できるところが魅力ですね。
実際住んでみて感じたこと
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一戸建てと比べると戸締りの心配が少なくて済みます。もちろんしっかり鍵をかけていますが、セキュリティ面では一戸建てよりも不安が少ないです。
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マンションは断熱性が高いからか、寒い冬も暖かく過ごせます。冬もエアコン以外の暖房器具はいりません。
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高層階なので、虫が入ってこないのが嬉しいですね。網戸をつけなくて良いので、すごく眺めが良いです。
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共用部分の管理が行き届いているので快適に生活できています。
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実際に生活をすると、収納が少ないことが気になりはじめました。季節物の収納場所に困っています。
マンションにして良かったと思うこと
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エントランスや廊下などの掃除がいらないので快適。いつも綺麗にしてくれているので助かっています。
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ゴミの日を気にすることなく、自由にゴミ出しができます。仕事をしているのでとてもありがたいです。
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綺麗な夜景を見ながらお酒を飲んでいると、買ってよかったと心から思います。
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賃貸マンションで暮らしていた時と比べて設備が充実しているため、生活が豊かになりました。
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廊下やエレベーターなどで他の住人の方と顔を合わせても、とても親切に接してくれます。
まとめ
戸建てとマンション、それぞれのメリット・デメリットなどを解説してきましたが、どちらを選べば良いかなんとなくイメージが湧いたでしょうか。
一生物の買い物になるため、簡単には決められない方も多いと思いますが、実際に暮らしている姿をしっかりイメージして、より暮らしやすいのがどちらかを考えて選んでみましょう。
記事の内容まとめ
- 戸建てに住んでいる人の割合は約55%、マンションに住んでいる人の割合は約42%。
- 戸建てとマンションにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、要望に合わせて選ぶと良い。
- 住環境で選ぶなら戸建て、利便性の良さで選ぶならマンションがおすすめ。
- より間取りの自由度が高いのは戸建て。リフォームや建て替えもしやすい。
- より防犯性が高いのはマンション。戸建ての場合は各々で防犯対策に力を入れる必要がある。
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