ビルトインガレージを平屋に建てる際には、建物の間取りや設計、ガレージの高さに注意を払う必要があります。本記事では、平屋にビルトインガレージを建てる場合の注意点を5つ紹介します。

また、ビルトインガレージについてより詳しく知りたい方は、以下の記事でも導入するにあたって知っておきたいポイントを網羅していますので、ぜひチェックしてみてください。

【2019年最新版】実用的なビルトインガレージ5選！法規制など徹底解説

ビルトインガレージ平屋の注意点①　居住エリアに影響のある間取りにしない

ビルトインガレージをつくる場合には、居住エリアに影響のでる間取りを避けましょう。

実は、延べ面積の5分の1以下をビルトインガレージとして使用した場合、ガレージ部分の固定資産税は、税として含まれません。このため、節税の目的でビルトインガレージ部分を（設計上）広く取る方は多いです。

しかし、狭小住宅の大部分をビルトインガレージに割いてしまっては、家の間取りに制限ができてしまいます。

ビルトインガレージは、車好きの方にとっては「満足できる空間」になりますが、車に興味のない家族にとっては邪魔なスペースになってしまいます。一緒に住む家族が生活するスペースの邪魔にならないか、設計の段階で話し合い「全員が納得できる」間取りにしてください。

ビルトインガレージ平屋の注意点②　家の強度に影響しないかどうか

ビルトインガレージは、自動車を建物内に駐車することで「すぐれた防犯」効果を発揮します。

しかし、建物内に駐車スペースがある場合、特に自動車を柱や壁にぶつけた場合には、建物の強度に悪影響が出ます。

どんなに運転技術に自信があったとしても、ビルトインガレージの内側に「まっすぐ駐車をする」にはテクニックがいります。誤って柱や壁に衝撃を与え、家の構造が不安定にならないか。設計の段階で「耐久性や強度」の確認を行ってください。

そして強度に不安があれば、ビルトインガレージの工事段階で「補強工事」を行いましょう。

ビルトインガレージ平屋の注意点③　工事費用

ビルトインガレージにも、さまざまなバリエーションがあります。駐車スペースが二台分、三台分あるもの。住居部分から、ガレージにアクセスできるデザインのものなど。

駐車スペースを広く取り、凝ったデザインを取り入れた場合には、材料費も含めて工事費用が高くなります。

せっかくシンプルな平屋を建てたのに、ガレージの工事費用が高額になっては元も子もありません。建物の価格とガレージの工事費用が「バランスの取れたものなのか」、マイホームの予算と照らし合わせて確認しましょう。

ビルトインガレージ平屋の注意点④　ガレージの高さ

平屋の場合、ガレージの高さに制限があります。駐車する自動車のサイズに合わせてガレージを設置するのなら、家のサイズにも調整が必要になります。平屋を建てる場合は、何を優先するのか（間取りか、車か、安全性か）優先事項を決めた上で設計を依頼しましょう。

ビルトインガレージ平屋の注意点⑤　換気の問題

ビルトインガレージの位置によっては、家の中に車の「排気ガス」の入る恐れがあります。ビルトインガレージの換気方法を十分に確認し、住居部分に煙が入ってこないか（設計の段階で）換気の方法や排ガスの問題をクリアにしておいてください。

まとめ｜ビルトインガレージは、家族全員が納得できる設計にしよう！

自動車好き、メカ好きの方にとってビルトインガレージは「ロマンを感じる場所」であり「夢を叶える場所」です。しかし、家族一人の希望を叶えるために、家族の希望が叶えられないようでは（家族内で）揉めごとが多くなってしまいます…。

マイホームは、皆の夢を叶える場所です。ビルトインガレージを作るときには、排気ガスや振動や騒音の問題だけでなく、家族の希望を優先し、間取りや予算に影響しないかどうか十分話し合い、ガレージの設置を決めましょう。