家は、必ずいくつかの段階を経て完成に近づいていきます。イメージ固めから始まって、資金計画を立て、選んだ住宅会社と間取りやデザインなどを決めてようやく着工。完成後も考えることはたくさんあります。
こうした流れに上手く乗ることができればよいですが、準備や手続きなどが遅れてしまうと、理想とする家の完成は遠のいてしまいます。ここでは、そんな失敗を避けるために、家づくりの工程ごとに参考になる本を21冊厳選してみました。
目次
家づくりを始める前に読むべき本3選
室内の雰囲気はこんな感じにして、そこでこういう暮らしをしよう…家づくりはそうしたイメージを膨らませることからスタートします。
そこから少しずつ具合的なプランに落とし込んでいくのですが、ここではそうした家づくり初期の段階で読むのにピッタリの本を3冊ピックアップしました。
家を建てたくなったら
家を建てたくなったら
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出版社:出版社: WAVE出版
¥1760
建築家が著した家づくりの基本が学べる解説書です。家を建てる際の心構えから間取り、建材についての基礎知識、建築家の選び方までが丁寧にまとめられています。ノウハウを学べるのはもちろんですが、併せて記されている著者が仕事に向き合う姿勢や考え方も、きっと家づくりの参考になるはずです。
イラストや写真なども使って、暮らしやすい家を実現するにはどうすればよいのかをわかりやすく丁寧に説明。気難しくてハードルが高そうなイメージがある建築家と一緒につくる家が、身近に感じられるようになる一冊です。
人生が変わる家づくり
人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム
出典:amazon
出版社:幻冬舎
¥1650
家づくりに対する勘違いをなくして、正しい知識を身につけるための教科書として使える本です。住宅の性能・設備から建築会社の選び方まで、家を建てる際にどこに重点を置いて考えればよいのかがわかる内容になっています。
特に高断熱・高気密について詳しく解説しており、省エネや耐久性といった基本的なことから、職人によって断熱材工事に差が出るなど、一級建築士の著者の体験に基づく裏話的な情報も、非常に参考になります。
あたらしい家づくりの教科書
あたらしい 家づくりの教科書
出典:amazon
出版社:新建新聞社
¥1650
建築やエネルギーなど、家づくり各分野の専門家9名が、「高性能なエコハウス」を実現するためにはどうすべきかを著した本です。家づくりにおける気密性や断熱性、窓性能など表面上では見えない部分の重要性がわかります。
内容は専門的なことが書かれていますが、初心者でもわかりやすいようにイラストや図、カラーページなどをふんだんに使って説明しています。ハウスメーカーの営業マンの話だけでは納得できない人におすすめです。
住宅ローン・資金計画の前に読むべき本3選
家づくりにおいてどうしても避けて通ることができないのがお金の話。資金計画をきちんと立てておかないと、資金が足りずにマイホームが実現できなくなる可能性もあります。
そこで住宅ローンをテーマにしたものを中心に、基本的な考え方や、施主として金融機関や不動産会社と付き合う際の注意点がわかる本を3冊選びました。
最新版 住宅ローン 借り方・返し方 得なのはどっち?
最新版 住宅ローン 借り方・返し方 得なのはどっち?
出典:amazon
出版社:河出書房新社
¥1540
住宅性能や間取りなど、家本体のことは理解している人も、住宅ローンについては金融機関や不動産会社の言いなりになってしまう…そんな施主にファイナンシャルプランナーの著者が専門家の立場から警鐘を鳴らす一冊です。
ローンの種類やそれぞれの仕組みがわからないまま、安易に加入するプランを選んでしまうと、将来の返済や家計負担に大きく影響することがわかります。住宅の購入をきっかけに、ライフプランの見直しを検討している方におすすめできます。
住宅ローンの強化書
住宅ローンの強化書
出典:amazon
出版社:にじゅういち出版
¥1650
住宅販売に関わる営業マン向けに書かれた住宅ローンの本です。ローン審査の内容や、契約率アップにつながるノウハウについて説明されているため、施主の立場ではなく、不動産会社や金融機関からの住宅ローンの考え方がわかります。
住宅購入者にとっては関係のない話のように思えますが、不動産会社や金融機関の手口を知ることで、住宅ローンの契約を有利にできる方法を学べます。元銀行員が解説する住宅ローンの話なので説得力があります。
住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2019
住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2019
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥1650
家づくりの際に考えなければいけないお金の話全般を、Q&A形式で解説している本です。マイホームに関するお金の基礎知識や住宅ローンを組む前の注意点、ローン返済やかかる税金など、いろいろな疑問に答えてくれます。
とかく住宅ローンだけに目が向いてしまいがちですが、この本には契約して着工から引渡し、居住という流れの中で資金計画の考え方や住み始めてからかかる税金まで網羅されているので、一通り読めば家づくりを冷静に検討できます。
住宅メーカー選びの前に読むべき本3選
どれだけマイホームについて知識があっても、実際に施工するのは住宅会社なので、依頼先の選び方を間違えるとイメージ通りの家が完成できずに後悔することになります。
そのような失敗をしないためには、選ぶ側にも慎重さが必要。そこで、施主として具体的にどのような点に注意したらよいのかがわかる本を、3冊ピックアップしてみました。
絶対にしくじらないハウスメーカー選び
絶対にしくじらないハウスメーカー選び 大手11社徹底解剖!
出典:amazon
出版社:廣済堂出版
¥1870
住宅展示場や内覧会などに足を運んでも、ハウスメーカーの違いがよくわからないという方におすすめできる一冊です。一級建築士・建築家の著者が、大手ハウスメーカーの家づくりの違いを比較して、各社の特徴を解説しています。
専門家から見た工法についての説明や、実際に家を建てた人のアンケートや注意したい営業トークなど、生々しい情報まで手にとるようにわかります。住宅会社選びに迷っている人にとっては必読の書と言えるでしょう。
最高のハウスメーカー&工務店の選び方2019
最高のハウスメーカー&工務店の選び方2019
出典:amazon
出版社:株式会社かえるけんちく
¥¥250(Kindle版)
一級建築士で家づくりコンサルタントでもある著者が解説する、建築会社選びと情報収集の指南書です。住宅メーカーの選び方に加えて、実際に大手ハウスメーカーで家づくりをした方8名へのインタビュー記事が掲載されています。
ハウスメーカーや工務店の比較だけでなく、利用者の声を確認できるので、各社ごとにどのような点に注意すべきかがわかります。住宅展示場のハウスメーカーの絞り込みができないという方は、事前に読んでおくと役に立つはずです。
建築会社選びの教科書
建築会社選びの教科書
出典:amazon
出版社:(出版社の記載なし)
¥99(Kindle版)
1級建築士で家づくりブロガーの著者が「建築会社の選び方」という点だけに絞り、誰でも簡単に読めるようにまとめた電子書籍です。要点がシンプルに書かれているため、分厚い書籍を読んでいる時間がない、忙しい方でも安心です。
間取りや設備・仕様を決める前の段階で、知識がなくて建築会社を選ぶ判断基準がわからない、という方も、これを読めばスッキリするはず。Kindle価格で99円と、リーズナブルな点も魅力でしょう。缶コーヒー1本以下の出費で家づくりの失敗を回避できると考えれば、非常にお得です。
間取り決めの前に読むべき本3選
間取りとは、住宅内の部屋の配置のことです。自分たちが使うものですから、一見簡単に決められそうに思えますが、快適に暮らせる優れた動線を実現するためには、相応の知識が必要。
感覚的に間取りを決めてしまい、入居後にこんなはずではなかったと後悔する人も少なくありません。続いては、住宅のプロによって書かれた、間取りの考え方がわかる解説本を3冊紹介したいと思います。
間取りの方程式
間取りの方程式
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥1980
基本的な間取りの考え方を、専門家の視点から解説した本です。イラストも多く使われているので、初心者でもわかりやすく、家の構造やデザイン、建材なども含め、住みやすい家とはどういうものなのかを考えさせられます。
一読すれば、水回りから各部屋への動線、駐車場の配置まで間取りの基礎が身につきますので、住宅展示場見学の際にも注目ポイントがわかります。堅苦しくなく読めるので、何から考えればよいかわからない方にもおすすめです。
日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑
日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥1980
2000棟以上の実績を誇る設計事務所が提案する、160の間取り解説の本です。トイレや浴室など狭い空間にもスポットを当て、立体間取り図を使った建築事例もあるため、通常とは違う視点から間取りについて考えることができます。
掲載されている間取りをそのまま使うというよりも、カタログ感覚で様々なパターンを見ることで、自分の家づくりのヒントを得るための本です。検討初期に家族で読んで、イメージを膨らませる際にも役立つことでしょう。
最高にハッピーな間取り
早く家に帰りたくなる!最高にハッピーな間取り
出典:amazon
出版社:KADOKAWA
¥1430
イラストや写真などがふんだんに使用された、Kindle版の間取りカタログ本です。収納やキッチンカウンターなど快適に暮らすためのちょっとした工夫が紹介されているので、新築だけでなくリフォームを検討中の方にもおすすめです。
家事動線を妨げない収納の設置や、階段ドアで断熱効果を上げるノウハウなどがまとめられているため、間取りのベースがある程度固まった段階でこの本を活用すると、ここをこうすればよかったということが無くなるはずです。
デザイン決めの前に読むべき本3選
家のデザインは、難しい理屈よりも感覚やセンスが大きく関係します。それを磨くには完成した数多くの建築事例を見たり、美しく見せるテクニックを学ぶことが必要です。
ここでは、デザインのヒントとなるような、美しい住空間の写真や建築例が数多く掲載されている書籍を3冊選びました。肩の力を抜いて気軽に読んでみてください。
なるほど住宅デザイン
なるほど住宅デザイン (建築知識の本)
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥2640
居心地のよさを考えた住宅デザインを紹介している本です。居室、中間領域、開口部、素材の4つのパートに分かれており、写真や構造図を基に美しく見せるための工夫やテクニックが、わかりやすく解説されています。
造形の美しさだけでなく、光の採り入れ方で変わる室内の明るさや住宅密集地での中庭設置の効果、素材の上手な引き立て方など住環境まで踏み込んだ内容になっています。住まいの快適性を重視している方に最適な内容です。
とっておき住宅デザイン図鑑
とっておき住宅デザイン図鑑 (エクスナレッジムック)
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥1980
シンプルな構成で、どこのページを開いてもひと目で要点がわかる住宅デザインのムック本です。写真と文字、図表のバランスがよく、重要な点はしっかり細部まで解説されているので無駄なくデザインの意味について理解できます。
建築家がデザインするとどういった点を重視して設計をするのか、遊び心がありながらも住宅としての機能も持ち合わせるプロの仕事がわかります。美しいデザインだけでなく家の快適性まで追求したい方は必読です。
世界で一番美しい住宅デザインの教科書
世界で一番美しい住宅デザインの教科書 (エクスナレッジムック)
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥2090
日本を代表する建築家でエッセイストとしても知られる、宮脇檀デザインの住宅をカラー図解でまとめたムック本です。単なる施工事例集ではなく、快適な空間づくりはどのようにして生み出されるかが細かくわかる内容になっています。
住宅建築について詳しく知りたい場合は文字による説明をじっくり読めますし、家づくりのデザインのヒントを得たい場合は、ページをめくるだけでアイデアの刺激になるので、常に手元に置いておきたくなります。
インテリア選びの前に読むべき本3選
室内の雰囲気は間取りや仕様・設備だけでなく、そこに置かれているテーブルやソファなどインテリア家具に影響され、居住者のセンスが出やすい部分です。
どれほど高級な調度品を揃えても家の造りや広さ・高さとマッチしないものは意味がありません。そこでインテリアで失敗しないために役立つ本・ムック3冊を厳選しました。
センスを磨く!住宅デザインのルール4
センスを磨く! 住宅デザインのルール5 (エクスナレッジムック)
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥2420
「住宅デザインのルール」シリーズの第4弾として、家具とインテリアに焦点を当てたムックです。シンプルモダン、和テイスト、ナチュラルなど家のスタイルに合わせたインテリア選びを中心とした内容になっています。
居住空間と家具の関係を細かく分析して解説していますので、お店で気に入って購入した家具を置いてみたら部屋の中で浮いてしまった、という経験を持つ方にとっては、インテリアの教科書的に活用できる本としてオススメです。
家具の教科書
家具の教科書 (オレンジページムック オレンジページやさしい実用ブックス)
出典:amazon
出版社:オレンジページ
¥1011
家具の選び方や、家のスタイル別の実例集などがまとめられているムック本です。ソファ、ダイニングテーブル、椅子、ベッドなどアイテム別に購入時のチェックポイントが解説されていますので、ショッピングに出かける前の参考書として使えます。
また、実例集はナチュラル、アジアンなどテイスト別に紹介されているので、新築の時だけでなく、リフォームや部屋の雰囲気を一新したい時にも参考になるはず。常にリビングルームに置いておきたい一冊です。
居心地の良いインテリア セオリー50
居心地の良いインテリア セオリー50 (講談社の実用BOOK)
出典:amazon
出版社:講談社
¥354
インテリアデコレーターとして活躍する著者が、暮らしやすさを考えたインテリアの基本ルールを解説している本です。スタイルに合った家具の選び方や素材、飾り方、照明に至るまで段階別に分かれていて読みやすいです。
大げさなことをしなくても、カーテンやクッションの布だけで部屋の雰囲気を変えることができたり、ベーシックな家具に小物を組み合わせて自分らしさを表現するなど、当たり前のようで気がつかなかった点が見えてきます。
新居での暮らしを始める前に読むべき本3選
夢のマイホームを手に入れたのはよいけれど、入居したらモノが多くて窮屈、暮らし始めたらいつの間にか部屋が散らかって落ち着かない、というのでは嬉しさも半減してしまいます。
家づくりは建てた後も快適に暮らせることが大切で、そのためには工夫も必要です。そこで、心地よく過ごし続けるために役立つ本をセレクトしました。
成功する収納デザイン
暮らしが整う、ラクになる 成功する収納デザイン
出典:amazon
出版社:エクスナレッジ
¥1760
19人の人気建築家が提案する、収納に特化した家づくりの本です。動線の考え方やリビング、キッチンなど場所ごとの収納設計、収納家具の基礎知識などを細かく掲載。散らからない家のつくり方について学ぶことができます。
片づけがラクになる家のつくりや収納についての解説がメインですが、無印良品を活用してできる収納術や家電のサイズ事典など、すでに新居での生活をスタートしている人にとっても参考になる情報が数多くあります。
幸せな習慣 心地いい毎日のつくりかた
幸せな習慣 心地いい毎日のつくりかた
出典:amazon
出版社:PHP研究所
¥1430
ちょっとした心がけ一つで豊かな暮らしができることが書かれたエッセイ集です。家づくりについてのノウハウではなく、マイホームを手に入れた達成感から、同じような毎日が続いて倦怠感に変わる前に読むと役立つ本です。
毎日を平穏で幸せに暮らすための習慣や、気の持ちようといった日常の些細なことが綴られています。服の選び方や毎日の食事など、女性目線での無理のない暮らしが、著者である内田彩仍さんと同世代からの共感を得ています。
片付けのプロが教える心地いい暮らしの整え方
片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方 (単行本)
出典:amazon
出版社:三笠書房
¥1540
ライフオーガナイザーとして活躍する著者が、人によって異なる片付けの方法を提案する本です。成功体験や自分流を押し付けるノウハウ本とは違い、読者の利き脳タイプに合わせた片付け術を指南する内容になっています。
人まねではうまくいかないという考え方が基本になってるので、片付けたいと考えている人が、自ら考えて主体的に行動できるよう導いてくれます。今まで片付けに何度も挑戦してうまく行かなかった人にオススメできます。
まとめ
ここでは家づくりの準備から住宅ローン・資金計画、住宅会社選び、間取りやデザインの決定、インテリア、入居後の暮らしまで段階ごとにおすすめの本を紹介しました。
それぞれの分野のプロフェッショナルが解説する良質なものばかりですので、家づくりで壁にぶつかったり悩んでしまったら是非参考にしていただければ幸いです。
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