注文住宅のよくある窓の失敗例5選|失敗しない為に検討すべき3つの事

注文住宅のよくある窓の失敗例5選|失敗しない為に検討すべき3つの事

「新築建てる時に窓を失敗したら後悔するって話聞いたけど、本当かな……?」
本当です。

注文住宅において、窓は設計段階からよくよく検討しなければいけません。なぜなら、窓は

  • 採光
  • 断熱(遮熱)
  • 気密性
  • デザイン
  • 防犯

などを担っている、家の中でも重要なパーツだからです。 更に、間取りと同じく、建設した後に修正や取り替えることは容易にはできません。

本記事では、よくある注文住宅での窓の失敗例を大きく分けて5つ紹介します。また、そこから導く、成功の秘訣をお伝えいたします。

皆さんの窓設置が大成功となり、快適な新しい暮らしができるように願っています。少し長くなりますが、最後までお読みいただけますと幸いです。

1、注文住宅での窓失敗例5選

注文住宅において、窓の失敗というものは、家が建ち、生活し始めてからようやく気づくものです。ですので、設計段階から、失敗しないための「知識」と「計画」をしっかりと頭に入れておく必要があります。そのために、代表的な失敗例を5つ挙げました。一つ一つ解説していきます。

1−1 設置場所を考えずに失敗

設置場所をよく考えずに設置してしまうと、失敗する可能性が高いと言えます。前述した通り、窓は数多くの機能を持ち合わせています。設置場所を間違ってしまうと、効果が発揮されないだけではなく、生活を不便にする可能性も持ち合わせています。

<設置場所を間違ったことで発生した失敗>

■日当りが良くない/暑い、まぶし過ぎる
採光の為に窓を設置したのに、日当りが良くなかったり、逆に、光を取り込み過ぎて暑過ぎたり、まぶし過ぎたりといった失敗が多くあります。

発生する理由としては、太陽の向きや角度を計算して窓の設置を検討しないことにあります。また、近隣の建物が太陽を遮ったり、外の環境の光の反射によっても左右されることもあります。これらの理由から、設置はとても難しいものであると言えます。

■家具が置けない
窓の設計において、「家具が置けなくなった」という失敗は多いです。基本として、窓の近くには家具は置けないと認識ください。理由は大きくわけて2つ。『外への出入り』『開け閉めする』。家具を置いてしまうと、これらの”外との連絡”を妨げてしまうことになります。

  • 外に出る用の大きな窓(掃出し窓)を寝室に作った為に、ベッドを窓際に置けず部屋が狭くなってしまった
  • 家具を置きたかったのに、窓の開け閉めの為、置けなくなる

ベッドや本棚、そして机など大きな家具は、できるだけ壁際に置き、部屋を広く使いたいもの。窓はそれを邪魔することがあります。窓と家具の配置は、設計時から検討するようにしましょう。

1−2 窓の数を考えずに失敗

窓の数に関しても、慎重に検討しなければいけません。なぜなら、窓は設置するメリットも多いですが、反面、デメリットも持ち合わせています。窓の数だけ、そのデメリットが出てしまうことも考慮に入れないと、失敗したと後悔することになってしまうかもしれません。

メリットデメリット
外が見えて開放的な気分になる外から見える範囲が広がり、防犯面、プライバシー面で不安が増える
開けると風を取り込み、夏などは特に快適外気温が窓に伝わり、(締め切ると)夏は暑く、冬は寒い。室温にダイレクトに影響する。
明るい室内になるその分のカーテンが必要。掃除が大変。

窓の数が増えるほど、デメリットも増えていくことを必ず頭に入れておいてください。

1−3 機能付きの最新窓を選択せずに失敗

最近の窓はとても高性能です。これを選択せずに生活を始めたとき、失敗したと思う瞬間が来るかもしれません。なぜなら、最新の窓は断熱、遮熱、気密性に優れ、更に採光、耐久、デザインなどの性能が向上しており、生活を快適にしてくれます。

特に、夏、冬はその性能の違いが室内環境に大きく左右してきます。夏暑く、冬寒いのはもちろん、梅雨時期のカビや、冬の結露の原因も、窓の性能によるものの場合があります。

しかし、これらの最新窓である『樹脂窓』の価格は従来のアルミサッシに比べ1.5倍〜2倍と高額。窓の大きさにもよりますが、1枚数万円の違いになることも。それが窓の数だけ増えていくと考えると、窓の予算だけでも数十万円の違いになってきます。

 最新窓の選択は、予算と相談の上となりますが、快適な生活を左右する大きな要因となる為、選ばなかった時の後悔は大きなものになるかもしれません。

(参照:YKKap 樹脂窓って何?

1−4 デザインに凝りすぎて失敗

 おしゃれな窓デザインに凝るあまりに、「こんなデザインにしなければよかった」という失敗談もあります。その原因は大きく3つ。

  • 掃除のしにくさ
  • 一般的な形状で無いために、替えがききにくい
  • 一般的な形状で無いために、カーテンも完全オーダーにしなくてはいけない、

<事例1>
以下のような格子状の窓はカフェ風でオシャレですが、窓ふちにほこりが溜まったり、窓ガラスを一つ一つ拭かなければいけなかったりと、メンテナンスが面倒という声もあります。

<事例2>
アーチ型や丸の窓は、一般的な四角の窓と違い、とてもオシャレな雰囲気を作る事ができます。しかし、これらの窓は一般的で無いが為に、オーダーになったり、在庫が少ないガラスとなる為、一般的なガラスに比べて高額になったり、手に入りずらかったりします。

<事例3>
窓ガラスの規格(サイズ)は、ある程度決まっています。(参照:YKKap規格サイズ一覧)それに合わせ、ある程度カーテンもサイズが決まっています。窓が一般的な四角で無い場合、また、一般的なサイズよりも大きい場合、完全オーダーで用意しなくてはいけなくなります。

窓デザインを一般的なもので無く(用意された規格外のもの)する場合、メンテナンスのことも考えて設置を検討していってください。

1−5 担当者に言われるがままに窓を選択して失敗

担当者に言われた窓を、改めて検討せず、そのまま選択して失敗するケースもあります。あなたのこと、あなたの暮らしのことを本当に考えて選んでくれる担当者であればいいですが、そうとも限らない場合もあります。

例えば、

  • 予算が余っているからと言って、必要としない高額な窓を勧めてくる
  • 生活導線を考えずに窓の提案をしてくる(小さな子どもへの配慮、家具の配置など)
  • 現在の状況だけを見て、将来のことを考えない窓の設計を行う(子供の成長や、家族が増えた時の対応まで考えてくれていない)

本当にあなたのこと、あなたの未来や生活のことを考えてくれていない場合は、このような失敗が起こる可能性があります。提案されたとしても、自分ごとに考え、改めて担当者と一緒に考えて、悩んで、最終的には自分の意志で決定するようにしましょう。

2、失敗例から学ぶ成功の3つのポイント

これまで様々な失敗を見てきました。先人の失敗を糧に、窓決定の成功ポイントをまとめました。成功のポイントは大きく分けて3つあります。それぞれ解説していきます。

2−1 目的を検討する

まず第一のポイントは「目的を検討する」ということです。これを第一に考えてください。失敗の多くは、この「目的」を検討しなかったことにあります。窓の目的は、冒頭にも記載しましたが、一般的には以下の5つです。

<窓の5つの目的>

  • 採光
  • 断熱(遮熱)
  • 気密性
  • デザイン
  • 防犯

このような目的が無い窓は『不要』という判断ができます。逆に、目的がはっきりしている窓に関しては、担当者と目的を共有し、良く話し合って、形や性能を決めましょう。そうすることで、失敗を限りなく減らすことができるでしょう。

2−2 開け閉めを想像する

次のポイントは、開け閉めを想像することです。目の前に、設置した窓があると思って、開け閉めを想像しましょう。こうすることで、

  • 家具などが邪魔で窓が開かなかった(内開き、外開きの場合)
  • 危険だった(特に子供の開け閉め)
  • そもそも開け閉めしない窓だった

という失敗を防ぐことができます。

使っているシーンを想像することはとても重要です。ここで、以下のようなことを想像しましょう。

  • 1日に何回くらい開け閉めするのか
  • いつ開け閉めするのか
  • 何目的で開け閉めするのか
  • 誰が開け閉めするのか

これらをはっきりと想像できれば、あなたが考える理想の窓にまた一歩近づきます。想像を膨らませてみてください。

2−3 掃除のことも考える

窓を設置した後の掃除について考えることもポイントの一つと言えるでしょう。窓の形、大きさ、設置場所によっては、掃除がとてもしづらいものが出てきます。これも、いつ、誰が、どうやって掃除するかを想像してみてください。

家の中の掃除の中でも、窓掃除はなかなか腰が重いもの。お気に入りの窓ならなおさら、いつも綺麗にしていたいものですよね。掃除をする時のことも考えて設置をすればもう、あなたの窓計画は完璧に近づいたようなものです。

3、プロによく相談することが一番の成功への近道

失敗しないための一番のコツは、プロ、つまり、あなたが信頼できると感じた担当者に相談することです。本当に、あなたの未来や生活を想像して力になってくれる担当者であれば、プロの見地から、あなたに最高の提案をしてくれるでしょう。

その際にあなたは、前章でお伝えした以下の3つのことをその担当者と共有してください。

  • ここに設置する目的
  • いつ、誰が、何回開け閉めするのか?
  • いつ、誰が、どうやって掃除するか これを良く話し合い、想像することで、失敗する確率は減っていくはずです。

注文住宅は、あなたと担当者の共同作業で作られていきます。それは窓一つ決めるのも同じ。 あなたは出来る限り「やりたいこと」を想像し、言葉や文字にしてください。担当者は、その言葉や文字をプロの目線から、最も現実的な形で実現できるよう検討してくれます。これが、あなたにとって理想の窓設計になることでしょう。

まとめ

窓は、家の中と外をつなぐとても大事なパーツです。しかしそれは一度設置したら、簡単には変更できません。「大事」かつ「変更不可」となれば、失敗してしまった時の後悔は大きいですよね。

しかし、失敗をたくさん学び、それを活かすことができれば、あなたの注文住宅において失敗する確率は限りなく減っていきます。

  • 失敗を学ぶ
  • 窓のある生活を想像する
  • 親身になってくれる担当者を見付け、その担当者に良く相談する

この3つをぜひ行ってみて下さい。

あなたの家の窓設置が大成功に終わり、快適な暮らしが始まることを願っています。

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