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ZEH住宅の補助金はいくらもらえる?金額・流れなどをわかりやすく解説

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ZEH住宅の補助金はいくらもらえる?金額・流れなどをわかりやすく解説

家計にも環境にも優しいZEHの家。これからZEH住宅を建てる場合、国から補助金をもらうことができます。

今回はZEHの補助金について、もらえる金額や受け取るまでの流れを解説。また、ZEHとはどんなものか改めておさらいしていきたいと思います。

この記事がおすすめできる人

  • ZEHの補助金について知りたい人
  • ZEH住宅を建てようと決めている人
  • ZEHに興味がある人
  • ZEHがどんなものか知りたい人
  • これから注文住宅を建てようとしている人

補助事業別 ZEH補助金はいくらもらえる?

計算機と間取り図

ZEH住宅を建てる際、補助金はいくらもらえるのかが1番気になるところ。ZEHの補助事業には3つの種類があり、それぞれもらえる金額が異なるため、種類別に見ていきましょう。

ZEH支援事業

ZEHロードマップに記載されているZEHの定義を満たすと、一戸あたり70万円の補助金を受け取ることが可能です。

また、それに加えて蓄電システムを導入する場合には、最大20万円の補助金を追加で受け取ることができます。

補助額 70万円
追加補助額 蓄電システムを設置する場合、初期実効容量に対し2万円/kWh ※上限20万円または補助対象経費の1/3のいずれか低い額
主な要件
  • ZEHロードマップにおける「ZEHの定義」を満たしていること
  • SIIに登録されているZEHビルダー(プランナー)により設計・建築・改修または販売されること

ZEH+実証事業

ZEH+の要件を満たすと、一戸あたり115万円の補助金を受け取ることが可能です。

「ZEH支援事業」との違いは、その名称の通り交付要件がさらにプラスされているということ。さらなる省エネルギーの実現と、創り出したエネルギーを賢く使うための要件が付け加えられています。

補助額 115万円
追加補助額 蓄電システムを設置する場合、初期実効容量に対し2万円/kWh ※蓄電システムの追加補助金は、別途「先進的再エネ熱等導入支援事業」の補助金申請が必要。
主な要件
  • ZEHロードマップの 「ZEHの定義」を 満たしていること
  • SIIに登録されているZEHビルダー/プランナー によって設計・建築・改修または販売されること
  • さらなる省エネルギーの実現をしていること (25%以上の一次エネルギー消費量削減)
  • 再生可能エネルギーの自家消費拡大措置のうち以下の2つ以上を導入すること
  • (断熱性能の強化、高度エネルギーマネジメント(HEMSによる住宅設備の制御)、電気自動車(PHV車含む)の充電設備

ZEH+R強化事業

最も補助金額が多いのが、「ZEH+R(ゼッチプラス)支援事業」。要件を満たすと、一戸建あたり125万円の補助金を受け取ることが可能です。

また、蓄電システムや太陽熱利用温水システムを導入し、それぞれの要件を満たすと、最大で60万円受け取ることができます。

補助額 125万円
追加補助額
  • 蓄電システムを設置する場合、初期実効容量に対し2万円/kWh(上限30万円または補助対象経費の1/3のいずれか低い額)
  • 太陽熱利用温水システム 液体式:パネル面積4m²以上で17万円/戸
  • 太陽熱利用温水システム 空気式:パネル面積12m²以上で60万円/戸
主な要件
  • ZEH+に係る要件を全て満たすこと
  • 停電時に、指定された方法で主たる居室で電源を確保できること
  • 蓄電システム、太陽熱利用システムのいずれかまたは両方を導入すること

参考:ZEH補助金について

ZEH住宅の補助金をもらうまでの流れ

how to

ZEH住宅の補助金をもらうためには、どのようにしたら良いのでしょうか。詳しい流れを追っていきます。

ZEH住宅が建てられるハウスメーカーを探す

ZEHの工事は、ハウスメーカーや工務店、設計事務所ならどこでも対応できるというわけではありません。「環境共創イニシアチブ」というZEH支援事業の執行団体(通称「SII」)に認められた業者でなければZEH住宅を建てることはできないのです。

登録されている業者は現在6000社以上。まずは数社に見積もり依頼をして、納期や工事の内容、費用などを比較してみると良いでしょう。

探したハウスメーカーに相談に行く

いくつか気になるハウスメーカーがあれば、その会社にプランと見積もりの相談に行きます。

予算や間取り、設備など細かい条件をピックアップしておくと、複数社で比較したときに正確な比較をすることができます。

見積もりを出し会社を決める

いくつか見積もりを出してもらったら、それを比較検討してみましょう。省エネ・創エネなどZEHに関係している部分はもちろん、デザインや間取りなど気に入るものができるかどうかもチェックすべきポイントです。

業者ごとに異なりますが、大体数日から1週間程度でプランと見積もりを出してくれることが多いようです。

1ヶ所に決め打ちするのではなく、多少面倒でも複数の会社を比較することが業者選びの鍵となります。

補助金の申請をする

業者が決まればいよいよ家づくり。このタイミングで補助金の申請も行います。

申請はご自身でもできないことはありませんが、専門的な知識が必要となるためかなりの労力がかかってしまうため、依頼している住宅会社に代行をお願いすると良いですね。

申請のスケジュールについて

補助金申請では、ZEH事業の種類によって毎年スケジュールが決められています。

予約申請期間、一次公募期間、二次公募期間、審査期間など、細かくスケジュールが建てられており、これに間に合わないと補助金をもらうことができなくなってしまうので注意が必要です。

他の補助金との併用について

ZEHの補助金制度は、「先進的再エネ熱等導入支援事業」との併用が可能です。

この事業はZEHもしくはZEH+の交付が決定した住宅が対象。直交修正板(CLT)、先進的再生可能エネルギー熱利用設備(地中熱ヒートポンプシステム、太陽光発電パネルと太陽光熱集熱器が一体化したPVTシステム)のいずれかを導入することで、一戸あたり90万円の補助を受けることができます。

補助金を受け取る

ZEHの補助金が、家が完成したからといってすぐに支給されるわけではありません。中には家が完成し、住み始めて半年以上経ってから支給されたという方もたくさんいるようです。

そのため、すぐに使えるお金として補助金を当てにしているのは危険です。必要な費用は補助金を当てにするのではなく、事前にきちんと準備しておくのがおすすめです。

改めておさらい!ZEHの基礎知識

家の模型と虫眼鏡

ここまでZEHの補助金について解説してきましたが、ZEHとはそもそもどんなものなのか、改めておさらいしてみましょう。

そもそもZEHとは

ZEH(ゼッチ)とは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の頭文字を取った名称で、住まいで使われるエネルギー消費量を実質ゼロにする住宅のことです。

家の断熱性や省エネ性能を上げて消費するエネルギーを抑え、さらに太陽光発電などを使ってエネルギーを創り出すことによって、空調・給湯・証明・換気などの一時消費エネルギー量の収支をゼロ、またはプラスにすることを目指します。

ZEHの家づくりには様々なメリットがあるため、政府は2020年までにZEHを標準的な新築住宅にすることを推進。たくさんの人が導入しやすいように国は補助金を出してZEH住宅の普及を促進しています。

ZEHの家づくりに欠かせないのが、断熱・省エネ・創エネという3つの考え方。それぞれZEH住宅においてどんな役割を果たすのか、次の項目で詳しく解説していきます。

1.断熱

ZEH住宅において、まず大切なのが住宅の断熱性能を高めること。断熱とは、壁や床、天井などに断熱材を使って、家の中に外気を取り入れないようにすることです。また、家の隙間をできるだけなくして気密性を高めることも重要です。

高気密高断熱の家は、外気の影響が少ないため、夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごすことができます。それによって冷暖房を使用する機会も減るため、光熱費の削減にもつながります。

高断熱の家を実現するために重要なのが断熱材。断熱材の種類や施工方法によって、家の断熱性は大きく左右されます。また、外気は家の開口部から入り込むため、窓ガラスやサッシにも工夫が必要です。

夏場はいくら断熱性を高めて外気を遮断しても、窓から日差しが差し込むことで室内が暑くなってしまいます。日差しを防ぐためには、遮熱ガラスやブラインドなどの設置がおすすめです。

2.省エネ

ZEHでは、家の断熱性能を高めることに加えて、エネルギーの消費量を抑えることも重要です。省エネ家電や設備を取り入れることで、日常的に使うエネルギーを削減していきます。

省エネシステムには、LED照明や高効率型エアコン、給湯設備、節湯水洗などがあります。

また、「HEMS(Home Energy Management System)」という電力管理システムを導入すれば、電力使用量を見える化が可能です。

いつ、どの機器が、どれくらいの電力を使っているかがすぐにわかるので、節電対策が立てやすいことはもちろん、ゲーム感覚で節電に取り組むことができます。

また、外出先からエアコンのオンオフやお湯張りなどの操作を行うこともできるためとても便利です。

3.創エネ

エネルギー収支をプラスマイナスゼロにするためには、エネルギーを創り出し、消費した分のエネルギーをまかなわなければいけません。

創エネシステムとして最も知られているのが、太陽光発電システム。住宅の屋根などにソーラーパネルを設置し、太陽の光エネルギーを電力として使用するだけでなく、余った電力は電力会社に売ることも可能です。

さらに創り出した電力は蓄電池に溜めておくことができるため、停電などの災害時にも安心ですね。

また、太陽光発電とともに人気があるのがガスを利用して発電をするエネファーム。こちらも発電した電力はすぐに家庭で使用することができます。

「SII」ってなに?

「SII」とは、平成23年2月に設立された、環境共創イニシアチブという一般社団法人のことです。「Sustainable open Innovation Initiative」を略して、「SII」と呼ばれています。

ZEHの補助金を受けるためには、SIIに登録されているZEHビルダーが建築していることが条件となります。

ZEHにはどんなメリットがある?

ZEHのメリットは、主に以下の6つです。

  • 光熱費を抑えることができる
  • ヒートショックを防ぐことができる
  • 環境に優しい
  • 災害時にも安心
  • 資産価値が高い
  • 補助金がある

まず1番に考えられるのが、光熱費の削減。使用するエネルギーを創り出すエネルギーでまかなうため、一般的な住宅よりも光熱費は格段に安くなるでしょう。自然のパワーで電力を創り出すことは、地球環境にも優しいというメリットがあります。

創り出された電力は蓄電池に溜めておくことができるため、災害時など万が一の備えとしても安心です。

また、家の断熱性能を高めていることで、1年を通して快適に過ごすことができるようになります。家の中の気温が一定になることで、急激な温度変化によって起こるヒートショックの防止効果も。

断熱・省エネ・創エネを実現するためにはコストがかかりますが、一戸あたり70〜125万円の補助金を受け取ることができる点も大きなメリットです。

デメリットはあるの?

ZEHのデメリットとして考えられるのは、以下の4つです。

  • コストがかかる
  • 設備のメンテナンスが必要
  • 窓の大きさに制限がある
  • 太陽光発電の発電量が不安定

メリットの項目でも挙げましたが、断熱・省エネ・創エネを実現するためにはそれなりにコストがかかります。しかし、補助金を受け取ることができる点や、この先光熱費を削減できることを考えると、あまり大きなデメリットと捉える必要はないでしょう。

一方で、一般的な住宅にはない様々な設備を取り入れることになるため、定期的にメンテナンスをしなければいけないということは頭に入れておきましょう。

断熱性能を高めるために、窓などの開口部のサイズが制限されることがあります。大きな窓を設置したいと考えていた方にとっては、窓のサイズを自由に選ぶことができないことがデメリットとなるかもしれません。

また、太陽光発電の発電量は日射量に大きく左右されます。そのため、いつでも一定の発電量が得られるというわけではなく、曇りや雨が多ければ発電量は少なくなってしまいます。

季節や天候によって発電量が変わることを想定して、シミュレーションをしておくと安心です。

まとめ

  • ZEHには、「ZEH支援事業」「ZEH+実証事業」「ZEH+R強化事業」という3つの種類がある。
  • ZEH住宅でもらえる補助金は75万円・115万円・125万円のどれか。補助事業別に異なる。
  • ZEH支援事業の執行団体「SII」に認められた業者でなければ、ZEH住宅を建てることができない。
  • 補助金は完成後すぐに支給されるわけではないため注意が必要。
  • ZEH住宅では、断熱・省エネ・創エネという3つの基準を満たさなければいけない。

ZEH住宅は、国が推奨している住まいです。これからマイホームを手に入れようと計画中の方は、ぜひ家計にも環境にも優しく、補助金を使ってお得に建てることができるZEH住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

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