夢のマイホームを手に入れるために、貯金を頑張っているという方も多いのではないでしょうか。
最近はInstagramなどのSNSで、マイホーム購入のための節約術や、貯蓄の経過を公開しているアカウントもたくさんあります。
他人のお金事情はなかなか聞けないものですが、同じように頑張っている方がいると思うと励みになりますよね。
でも実際、マイホームを建てるための頭金はどれくらいの費用を用意しておけば良いのかわからないという方も多いと思います。
ここでは、平均的な頭金の金額や賢い貯金の方法を解説していきます。
目次
この記事がおすすめできる人
- これから注文住宅を建てようと思っている方
- マイホーム用の資金を準備中の方
- 頭金をどれくらい用意すれば良いか悩んでいる方
- 家を建てたいけど貯金が少なく悩んでいる方
- 頭金なしで家を建てることができるか知りたい方
なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!
・ はじめてでも損をしない!よくわかる住宅ローンの金利ガイド
・ 借入れ前にチェック!0から分かる賢い住宅ローンの選び方
・ 住宅ローンは10年間でいくら減税?計算方法や条件を確認しよう
マイホームの頭金を賢く貯める方法
注文住宅を建てるには、準備した頭金に加えて住宅ローンの借入を行うのが一般的。準備できる頭金が多ければ多いほど、返済利息が少なくなり、ローンを早く返し終えることができます。
賢く頭金を貯めるにはどのような方法があるのでしょうか。
.毎月コツコツ貯める
言わずもがな、毎月のお給料の中からコツコツ貯金をするというのが最も一般的な方法です。
衝動買いや高額な買い物をしない、外食の回数を減らして自炊をする、タバコやお酒などの嗜好品を控えるなど、日常生活の中で少しずつ節約をしながら、時間をかけて準備するという方法。
小さな無駄を見つけることが、長い目で見ると大きな節約に繋がるため、家族で協力しながら習慣を変えていくということが大切です。
この方法で貯金をした人の中には、毎月決まった日に自動引き落としされる定期積立や財形住宅貯蓄を利用している方も多いようです。
また、ボーナスなども無駄遣いせずに貯めておくと、目標額までのペースがグンと上がります。
2.援助を最大限利用する
住宅購入の際、両親から資金の援助を受けることは、それほど珍しいことではありません。ある調査では、約4割の人が両親から援助をしてもらっているという結果も出ています。
一般的に金銭を贈与されると贈与税を支払わなければいけませんが、「住宅資金贈与特例」を利用することで、一定の金額まで非課税になります。
もし贈与が受けられないという場合は、将来返済することを条件に金利なしで借りられるよう説得すれば、住宅ローンの借入額を増やすよりも安心です。
3.車などの財産の売却、生命保険の見直し
車はとても便利ですが、持っているだけで駐車場代やガソリン代、税金などの様々な費用がかかります。
これまで車を使って生活していた方とって多少不便を感じてしまうかもしれませんが、いっそのこと車を売却して頭金に回すことで、住宅ローンの利息を軽減できることはもちろん、これまで車にかけていた金額を住宅ローンの返済に回すことができます。
一般的な乗用車は、100〜400万円程度で取引することができるため、かなり大きなプラスとなるでしょう。
また、家を建てるタイミングは生命保険を見直すタイミングでもあります。
貯蓄型の生命保険に加入している場合、解約することで返戻金を受け取ることができ、それを頭金に回すことができます。
生命保険に加入しないのは不安と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、住宅ローンを組むと団体信用生命保険に加入することができます。
それによって、住宅ローンの返済中に契約者に万が一のことがあったとしても、遺族はその責任を追う必要もなく、住む場所を確保することができるので安心です。
マイホームの頭金は平均1,000万円ってホント?
「家を建てるなら、最低でも1,000万円は用意しておかないと」なんて話を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし1,000万円もの金額を貯金するのは、簡単なことではありません。中には、何年かかっても貯められそうにない…とマイホームを諦めている方もいるようです。
ここでは、頭金の平均額について解説していきたいと思います。
マイホームの頭金の平均はどれくらい?
まずはマイホーム購入の際に用意する頭金の平均金額を見てみましょう。
以下は、2017年度に住宅ローンのフラット35を利用した方の頭金(手持ち金)の平均額です。
- 土地付き注文住宅…450.2万円
- 建売住宅…302.0万円
- マンション…705.6万円
- 中古住宅…208.3万円
- 中古マンション…318.1万円
どんな形でマイホームを手に入れるかによって頭金の金額が大きく違うということがわかると思います。
ちなみにマンションの平均額が断トツで高いのは、住宅ローンだけでなく、マンションの場合管理費や修繕積立金など毎月発生する支出があるためだと考えられます。
頭金をたくさん準備しておくことで、月々の出費を抑えることができます。
必要な頭金の金額は都道府県によっても違う
家を購入した方が用意していた頭金の平均額は、都道府県別に見ても変わってきます。
「2017年度 フラット35利用者調査」によると、最も多いのが石川県の672.4万円。北陸地方や四国地方が上位を占めていました。
1,000万円必ず必要というわけではないけれど…
平均額のデータを見てみると、頭金を1,000万円以上貯めなければ家は買えないというわけではないことがわかります。
用意できる頭金が多ければ多いほど、住宅ローン返済の負担を減らすことができるため、貯蓄をしておくに越したことはありません。
しかし、貯蓄が少ないからと言って、マイホーム購入を諦める必要もないということです。
住宅購入には、頭金やローンの返済以外にもたくさんの費用がかかります。そのため貯蓄の全てを頭金に費やしてしまうと、生活費や諸費用が圧迫されてしまうことにもなりかねません。
いくら貯蓄をして、その中からいくら頭金に回すかは、今後の生活のこともよく考えて決める必要があります。
年収別に見るローンの目安と買える物件価格
年収がいくらあれば、借入できる金額はどれくらいかを解説します。また、年収毎ごとに買える物件価格についても参考にしてみてください。
買える物件の計算方法
いくらの物件を買うことができるかは、「頭金」と「住宅ローンの借入金額」によって決まります。
まずは、貯蓄の中から頭金として使える金額はいくらか、住宅ローンはいくら借りることができるかをチェックしてみましょう。
頭金に使えるお金はいくら?
繰り返しになりますが、頭金が少しでも多いと、住宅ローンの返済が楽になります。
しかし貯金を全て頭金に回してしまうと、今後の生活が苦しくなってしまったり、万が一の時の備えがなく、不安な日々を過ごすことになってしまいます。
また小さなお子様がいる方は、将来の教育資金なども考えておかなければいけません。
頭金として使える金額は、貯金額から、家を購入するときにかかる諸費用・万が一の時のための生活予備費・教育資金などの将来への貯蓄を引いた金額ということになります。
借入できる金額はいくら?
住宅ローンの年間返済額は、年収の25%程度だと安心だと言われています。
金利1.5%で35年ローンを組んだ場合、年収300万円なら借入可能額は約2,000万円、年収400万円なら約2,700万円、年収500万円なら約3,400万円の借り入れができるということです。
また、年収が同じでも、家族の人数や年齢、生活スタイルによって返済可能額は異なるため、現在支払っている家賃を目安に借入可能額を試算する方法もあります。
例えば、毎月の返済額が現在の家賃と同じであれば、無理なく支払いが可能。しかし家賃よりも高い額になれば、極端に言うと今と同じ生活を続けることは難しくなるでしょう。
もし住宅ローンの返済に回せる貯蓄があるのであれば、現在の家賃に上乗せできる金額を足した額が、返済可能額となります。
年収別 購入物件費用の目安
年収別に購入できる物件の目安を考えてみましょう。
以下の表は、年間返済額を年収の25%とし、35年ローンを組んだ場合の目安です。実際にはこれに金利分が上乗せされるため、購入可能額がもう少し少なくなると考えてください。
年収 | 頭金0円の場合 | 頭金500万円の場合 |
---|---|---|
300万円 | 2,625万円 | 3,125万円 |
400万円 | 3,500万円 | 4,000万円 |
500万円 | 4,375万円 | 4,875万円 |
600万円 | 5,250万円 | 5,750万円 |
700万円 | 6,125万円 | 6,625万円 |
800万円 | 7,000万円 | 7,500万円 |
900万円 | 7,875万円 | 8,375万円 |
1,000万円 | 8,750万円 | 9,250万円 |
マイホームの頭金が無しだとローンは借入できないの?
以前の住宅ローンでは、住宅ローンで借り入れができる金額は物件価格の8割までと決まっていたため、残りの2割は頭金として用意しておく必要がありました。
しかし現在は全額借入可能な金融機関が多く、頭金なしでも家を購入することが可能です。
フラット35について
頭金なしで借り入れができる代表的な住宅ローンが「フラット35」。これは、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)と民間の金融機関が協力して提供している長期固定金利の住宅ローンです。
ただし、自己資金なしでも借入可能ですが、借入金額が物件購入額の9割以下だと金利が下がるという仕組みになっているため、できることなら物件購入額の1割以上の自己資金を用意しておくと良いですね。
フラット35のメリット
最も大きなメリットは、最大35年という長期間で借り入れができるため、月々の返済額が少なくて済むということ。フラット35が選ばれている1番の理由と言っても過言ではありません。
また、固定金利なので毎月の支払額が変わらず、資金計画が立てやすいという点も魅力でしょう。
変動金利の場合、今後金利が上がってしまったら、その分月々の返済額も上がってしまいます。資金計画を立てていても、金利の変動によってその計画がパーになってしまうということもあり得ます。
そのほか、繰上げ返済手数料が無料、保証人不要で審査が通りやすい、団体信用生命保険加入が任意などのメリットがあります。
フラット35のデメリット
長期固定金利であることをメリットとしてご紹介しましたが、もし金利が下がってしまった場合には、その恩恵を受けることができないため、デメリットとなってしまう場合もあります。
もともと、長期固定金利の住宅ローンは変動金利の住宅ローンよりも金利が高く設定されているため、金利が今後どのような動きを見せるかをしっかり考えて住宅ローンを選ぶ必要があるというわけです。
また、独自に定めている条件を満たす物件でなければ借り入れができないという点も注意しておきたいポイントです。
条件は、主に以下の3つ。
- 床面積70㎡以上の一戸建、連続建て、重ね建て住宅、もしくは30㎡以上の共同住宅
- 住宅金融支援機構が定める技術基準に適合している
- 一戸あたりの住宅建設費(土地取得費含)、または住宅購入価格が1億円以内
一般的な住宅であれば当てはまる条件ではありますが、このような条件があることは頭に入れておきましょう。
マイホーム頭金なしの注意点
最も注意しなければいけないのは、毎月の返済額が増え、家計が圧迫される心配があるということ。
せっかくマイホームを手に入れても、返済に追われて家族の生活が脅かされてしまっては元も子もありません。
また、ローンが支払えなくなったら物件を売ってしまえば良いと考えている方もいるかもしれませんが、年数が進むにつれて物件の資産価値は下がってしまいます。
頭金なしで物件を購入できるということは非常に魅力的ですが、無理をして早い時期にマイホームを手に入れるよりも、年収や貯金額に合わせて計画を立ててみることが賢明です。
まとめ|マイホームの頭金は0でも可能だが1,000万円あれば安心して家が買える
今後のローンの返済を考えて用意しておくと安心な頭金。頭金に使えるお金がないからと言って家が買えないというわけではありませんが、やはり用意しておくに越したことはないでしょう。
特に小さなお子様がいるご家庭では、教育費などこれからさらに出費が増える事が予想できます。
ご自身の年収や貯蓄額に合わせて、用意できる頭金の額や毎月の住宅ローンの返済額をシミュレーションしてみましょう。
記事の内容まとめ
- 頭金が0円でもマイホームを手に入れることはできる
- しかし頭金はできるだけ用意しておくと安心
- 住宅ローンの年間返済額目安は、年収の25%
- フラット35なら頭金なしでも借り入れ可能
住宅ローンの返済は、今後の生活に関わる大きな問題。その負担を軽くするために必要なのが頭金です。正しい知識や判断基準を身につけ将来に備えておきましょう。
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