ハウスメーカーと工務店には、誰でも分かる違いがあります。まずハウスメーカーは規模が大きいこと。工務店は小規模で営業エリアは狭く「地域密着型」を売りにしているところがほとんどです。
本記事ではハウスメーカーと工務店の違いについて、より詳しく解説していきます。なおハウスメーカーについては、以下の記事でも取り上げているので参考にしてください。
関連記事:【保存版】ハウスメーカーの正しい選び方!良いハウスメーカーに共通する特徴は5つ!
目次
工務店とは何か?
ハウスメーカーとは全国規模の「大手メーカー」を指しています。
例えば、積水ハウスやセキスイハイム、ミサワホーム、パナソニックリフォーム、大和ハウス、ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)、住友不動産、住友林業など(オプションなどを組み合わせ、理想に近い住まいを提案してくれます。)
テレビのCM、新聞や雑誌や電車の吊り下げ広告、Web上でもこれら大手ハウスメーカーの広告を見ない日はありません。
これに対し、工務店は小〜中規模の企業が多く、営業エリアも県内や市内、広くとも近隣の県までと「地域密着型」で営業を行っています。
小規模で地域密着型の工務店が工事を行う場合、人件費や広告費を削減して安価な住宅が建てられます。このため、1,000万円〜2,000万円台のローコスト住宅については、地元の工務店を選び、マイホームを建てる方も多いです。
ノウハウや技術に関しては、工務店とハウスメーカー、どちらにも良い面があります。
大手ハウスメーカーは、全体として「クオリティ」が高く品質は一定で安定しています。大手ハウスメーカーが直接、家を建てる訳ではありませんが(大手は)技術力の高い工務店に施工を任せているので、満足度の高い住まいが手に入ります。
また工務店と直接をした場合も「技術の優れた工務店」と契約を結べば、長く住める良い住まいが手に入ります。
工務店のメリット
工務店のメリットですが、地域密着型なので、大手メーカーには無い(地元だけの)データや物件を持っている点が上げられます。
また、小規模事業者になれば融通が利きやすく、ハウスメーカー以上のサービスを提供することもあります。
実際、工務店で「注文住宅」をお願いした場合には、間取り設計の変更や部材の変更要望について、親身になって相談に乗ってくれることが多く、予算に応じた設計も快く受けてくれます。
なおパワービルダーのように「ローコスト住宅」を得意とする工務店もありますが、オプションなどを組み合わせ、理想に近い住まいを提案してくれます。
ローコスト住宅特有の外観が単調で、周辺に似たような建物がある場合には「どのような選択肢があるのか」オプションの内容を確認し、デザインや間取りの変更を検討してみましょう。
工務店のデメリット
工務店のデメリットには、案件の紹介数が(ハウスメーカーに比べて)少ないこと。対応できるエリアが狭いことが上げられます。
中規模の工務店であっても、関東エリアだけという場合や、営業は関西一円のみといった場合があり、複数のエリアを股に掛けて、営業をすることはほとんどありません。
このため、中規模工務店は他エリア(中規模工務店)との比較が難しく、サービスや内容、施工の品質を比較をする場合には、どうしても大手ハウスメーカーの情報が元となります。
工務店の情報を収集する場合は、地元での口コミを頼りにしましょう。
例えば、近くで同じ工務店を通じて家を建てた人がいれば、担当者の雰囲気、品質や住まいの満足度、価格帯なども教えてもらうと良いでしょう。
ハウスメーカーとは何か?
冒頭でも説明しましたが、ハウスメーカーとは、積水ハウス、セキスイハイム、大和ハウス工業、パナソニックホームズ、ヘーベルハウス、ミサワホーム、住友林業、三井ホームなどを総括して「ハウスメーカー」と呼んでいます。
また、一条工務店やタマホームも「ハウスメーカー」に含めることがあります。
各ハウスメーカーは、部署が細かく分かれており、選任のスタッフは専門性が高く、気持ちの良い接客が受けられます(知名度が高いハウスメーカーに依頼をすれば、会社の規模も大きいため)。
ハウスメーカーのメリット
TVなどで頻繁にコマーシャルを流していたり、新聞や雑誌に多く広告を打つハウスメーカーに住宅を建ててもらうメリットとしては、「信用度、信頼性の高さ」が上げられます。
あれほど大きな規模でCMや広告が出せるというのは、それだけ売り上げがあり、ハウスメーカーとしての実績があるという証です。
なおハウスメーカーでは「長期保証」に関する制度も充実しています。
また、営業担当者の知識や教育水準は高く、営業部、工事部、設計部、アフターサービス部品管理部などの専門性が高い部署があり、住宅の質やサービスも優れたものが多いです。
実際の工事は工務店が行いますが、ハウスメーカーのお眼鏡にかなった工務店だけが厳選され、工事を請け負っているので「高い品質の住まい」が保てていると言います。
ハウスメーカーのデメリット
ハウスメーカーのデメリットは、建築コストが高いことです。
専門部門が縦割りされていることから、社内組織的に融通が利きにくいことも多く、上の判断が出なければ自らアクションを起こす人は少ないです(顧客の要望に対して社内組織的に融通が利きにくくなります)。
また宣伝広告費を多くかけている場合には、建築コストが高くなる傾向もあるので注意が必要です。
工務店のタイプは大きく分けて6つ
「工務店」は地域密着型のビジネスを展開していると説明しましたが、工務店のなかにも規模の大きなもの、パワービルダー型など様々な種類があります。ここで、工務店のタイプを6つ紹介しましょう。
工務店の種類① 地域密着型
会社規模が小さく社員が主に設計や現場監督を担当していますが、施工は別の職人に外注しています(=自社に職人がいない)大多数の工務店はこの形式を取り入れており、工務店によって能力や品質に差があります。
工務店の種類② 下請型
下請型の工務店は、大手ハウスメーカーの下請け工事をメインとしており、自社で依頼を請け負うことはほとんどありません。また設計などの提案も受けられないため「下請」しか受けていないのです。
工務店の種類③ 規格建築型
規格建築型の工務店は、中堅ハウスメーカーからローコスト住宅(1,000万円台で建てられる家)の建築を下請けしています。基本的に規格通りの住宅建築を行うため、多くの企業が工事を発注しています。
工務店の種類④ 大規模型
大規模型工務店は(その名の通り)事業の規模が大きく、営業や設計を行うスタッフも社員として雇っています。また展示場なども所有しており、ハウスメーカーに負けない技術力を持つ場合もあります。
工務店の種類⑤ パワービルダー型
基本的に建売住宅などを扱う工務店で、ときどき注文住宅を扱うこともあります。全般的に価格は安いのですが、設計における「自由度」は低いことが多いです。
工務店の種類⑥ 特定建設型
特定建設型は、特定建設業許可を受けている工務店を指します。特定建設型であれば、マンションのような、鉄骨造の物件も扱うことができる(※ 賃貸業を考えるならおすすめ)。
工務店とハウスメーカーを比較してみよう!
ここまでハウスメーカー、設計事務所とみてきましたが、ここからは、工務店とハウスメーカーをアフターサービス、価格、信頼性などの面で比較したいと思います。
なお、ここで取り上げる「工務店」には「パワービルダー型」が含まれます。パワービルダーは少数精鋭によって広告費や人件費をカットし、割安なのにクオリティに優れたことで広く知られています。
またパワービルダーの中には、高額な建物(=高級注文住宅)を扱う場合もあり「パワービルダー=ローコスト住宅」といった図式は成り立ちません。
各工務店の特色が色濃く出過ぎた場合には、**自分の好みと【合う or 合わない】**かを確認し、キャンセルできる段階であれば、他の工務店に当たってみてください。
日本人は「断りきれない」、キャンセルするのが苦手な方は多いです。しかし、施工やサービスで気に入らないことがあれば、キャンセルをお願いするのが正しい方法です。
※ ハウスメーカーに頼んでも、工務店に別途依頼することになります。設計監理費がかかると必要な費用も割高になります。
メモ|建築事務所の役割
ハウスメーカーや工務店以外にも、建築事務所において一戸建ての注文が行えます。ここで建築事務所の役割と種類について紹介します。
建築事務所の種類① アトリエタイプ
アトリエタイプは、①〜③の中で最もデザイン性を重視して設計を行います。特に独創性の高い空間づくりが特徴で、メディアで取り上げられることも多いです。
ただし「デザイン重視」の場合実用性が損なわれる場合もあり、建材にこだわった場合、全体のコストも高くなりがちです。
建築事務所の種類② 実用性タイプ
実用性タイプは、①よりも住み心地を重視した建築事務所です。買い手の希望を第一に考えつつ、住みやすさに重点を置いて設計してくれる点にメリットがあります。デザインは一般的なものが多いものの高断熱、高気密などを推奨してくる場合も多いです。
建築事務所の種類③ 下請けタイプ
下請けタイプは、大手の営業マンなどからの依頼を受けることが多く、依頼者の希望を活かしつつ、実現可能な設計を実現する設計者です。基本的に安いコストで、シンプルな設計を行う点に特徴があります。
家づくりの前に伝えておきたいことや、最低限の条件をまとめておくことで、より理想に近い住まいが実現できます。
建築事務所を介して注文住宅を建てた場合、デザインや間取りは(特に①のようにデザイナーに依頼した場合)規格品にはない独創性にあふれ、建て主のオーダーを満足させてくれる点に特徴があります。
工務店とハウスメーカーのアフターサービス比較
工務店とハウスメーカーのアフターサービスには、どちらにも良い点・悪い点があります。工務店の場合、規模が小さいので顧客ひとりひとりにまで、きめ細かなサービスやアフターフォローを実施することがあります。
しかし、工務店の規模が小さすぎると、スタッフや社員の人員不足でサービスやアフターフォローにまで手が回らないこともあるので「地方の工務店=親切」とは一概に言い切れません。
同様にハウスメーカーは人員が多ければ、ひとりひとり専任のスタッフが丁寧に接客することもあります。
反対にハウスメーカーの規模が多き過ぎて、顧客ひとりひとりにまで丁寧な接客ができない、サービスが行き届かない場合もあるので「サービスの満足度」は、企業の大きさや会社名では計れません。
ただひとつ言えるのは、大手ハウスメーカー、中小工務店ともに**満足度やサービスの内容を左右するのは「担当者」**です。どんなに口コミが良い業者でも、当たった担当者が不誠実、いい加減な人物であれば、満足できる家は建てられないでしょう。
大きな買い物だからこそ「信頼できる相手」と取引したいものです。また一社で即決するのではなく、心から信頼できる相手(担当者)のいる業者と契約を結んでください。
ハウスメーカーと工務店、価格が安いのは?
コストは設計事務所が高めで、ハウスメーカーが中クラス、工務店が割安に分類できます。
コストが高い 設計事務所>ハウスメーカー>工務店 コストが安い
ただ、大手ハウスメーカーの中にも「ローコスト住宅」を扱うところが増えています。また、工務店の中にも「ハイクラスな注文住宅を」提供するところがあり**『ハウスメーカー/工務店』**といった大まかな分類は、意味をなさなくなっています。
なお設計事務所については、デザイン性・機能性を追求することで**「価格は全体的に高く」**設定されています。
実際、都内や地方の高級住宅地などを訪れると、建築雑誌に出てくる「著名な建築家や建築事務所の作品」を見ることができます。
技術力に優れているのは?
技術力に優れているのは工務店、ハウスメーカーともに(設計事務所の場合は、外注に工事を依頼するので比較対象外)互角です。実際、大手ハウスメーカーの多くは技術力の高い工務店に工事を依頼しています。
信頼性と安定性
企業の安定性・信頼性についてはハウスメーカーなど上場企業に軍配が上がります。実際に大手は上場をしているか、上場会社のグループ企業であることも多く、保証期間内に倒産してしまう可能性は極めて低いです。
とはいえ最近では、大手メーカーの技術的欠陥などが問題となり、破産寸前にまで経営状況が悪化した例もあります、各業者を「安全かどうか」きちんと見極める必要があります。
心配な場合は、会社概要などを開き「信頼できるメーカーや業者かどうか」確認してみましょう。
なお、保証制度の表記はメーカーによってバラバラです。「18年の長期保証」をうたいつつ有償メンテナンスが前提のところもあります。アフターサービスなど具体的内容は、カタログなどを取り寄せたうえで(業者に)確認を取ってみてください。
品質が高いのは?
工務店の技術も優れていますが、建材への開発・研究に時間とお金を掛けているという点で「最も品質が高い」のは、大手ハウスメーカーといえます。
実際地震や豪雨が与えた影響は大きく、マイホームには利便性よりも、安全性を求める人が増えてきています。また、エコや省エネ住宅もあらためて注目を集めており、大手メーカーやハウスメーカーの住まいを選択する人の割合も多くなっています。
工期が早いのは?
工期が早いのはハウスメーカーです。すべて規格化されているため、注文住宅と比べてもダントツのスピードで家が建ちます。
また住まいの頑丈さという点でも、ハウスメーカーの住まいは優れていますが、もちろん職人の腕が良ければ工務店でも素晴らしい住まいが建てられます。
※ どのメーカーや工務店も、品質は「工事を請け負う」職人さんの腕に掛かっているのです。
なお注文住宅は(建て売り、分譲と比べて)最も工期が長く掛かります。こだわりの住まいを建てるには、できる限り「工期に余裕」を持っておいてください。
設計の自由度が高いのは?
設計の自由度が最も高いのは、ハウスメーカーでもなく、工務店でも無く、本記事前半で紹介した「設計事務所」です。
設計の自由度はコストに比例しているわけではなく、設計事務所→工務店→ハウスメーカーの順に自由度は低くなっていきます。
工務店は地元密着型が多いので自由度は高め。ただし、ハイセンスなデザインは期待できないので、こだわりの多い方やデザイン重視の方にはおすすめできません(※ 昔ながらの木造軸組工法が中心で、デザインに真新しさは期待できないでしょう)。
工務店の場合、社長自身が元棟梁という場合もあれば、ハウスメーカーに近い工務店もあります。また多くの工務店は「地元密着型」を売りにしており、小規模事業者ならではのアフターサービスも安心できます。
住まいづくりを「総合的」に考えた場合、全項目で中庸な「工務店」がもっとも無難な選択と言えます。
これに対し、少々お金を掛けても安全で満足のできる「ハイグレードな住まい」を求める方には、技術力に優れたハウスメーカーや建築事務所への依頼がおすすめです。
住宅ローン審査が通りやすいのは?
金融機関に直接、住宅ローンを申し込む人は少ないです。実際、多くの人が利用しているのが不動産屋ルートです。
大手ハウスメーカーは金融機関とのつながりが強く、各事業所や担当者を通じ、提携住宅ローンに申し込むことができます(※ 提携住宅ローンとは、ハウスメーカーなどの不動産会社が提携している金融機関でローンを組むことを意味しています)。
住宅ローンの数は、金融機関の数以上に多く存在します。マイホーム建築においては、決め事や検討事項が多く(住宅ローンの)比較検討まで時間が割けないという方もしばしば見受けられます。
そこで利用されているのが、業者提携住宅ローンです。
住宅購入に際してローンの比較・検討の手間が省けるのは大きなメリットですし、提携ローンの多くは金利の低さをアピールしており「住宅ローンを初めて利用」する方にとっては頼もしい味方です。
ハウスメーカーや工務店で申し込める住宅ローンの金利
変動型が圧倒的なシェアを維持していますが、現在住宅ローンの利用状況は「低金利水準」が続いているため、変動金利型を採用する人は「全体の約5割」を占めています。
当分は低金利の状態が続きそうですが、これから金利が上昇するタイミングで、テンポ良く固定金利に切り替える必要があるでしょう。実際、最近の金利は上昇傾向にあり、変動金利での取引には向いていません。
住宅ローンを借りられるだけ借りる(限度ギリギリまで借入する)のは危険!
物件探しを始める前に、まず決めておかなければならないのが**「住まいの予算」**です。住宅購入の資金は自己資金、住宅ローン、両親や親族からの援助によって成り立っています。
一般的に知られているのは、銀行など金融機関から「住宅ローン」として借りる借入金であり、生活費については別途預金している「自己資金」を充てることがほとんどです。
なお、マイホーム購入に伴い両親や祖父母から「援助金」を受け取る人も少なくありません。実際に銀行から融資限度額いっぱいまで借りれば、より高額な物件にも手が届くでしょう。
ただし、どのようなローンも計画的に利用する必要があります。いくら借りられるのかではなく、先に「返せる額」を考慮することが何より重要です。
一般的には65歳から現在の齢を引いた年数を返済期限の上限とし**【返済期限 × 年収 × 25 %(35 %)】**が最大の返済額と言われています。
ただ、上の計算で算出した額を借りられるだけ借りてしまい、返せなくなってしまうようでは本末転倒です。
ローンが返済できなくなると、せっかく手に入れたマイホームを手放さざるを得ません。生活費や家の維持費を考慮しつつ無理のない返済プランを立て、計画的に返済するよう努めましょう。
初めてのマイホームは、建て売りか注文住宅か?
建売り住宅は、ある程度規格化されており、個性やこだわりを詰め込むことは難しいです。
ただし各社ともにローコスト住宅に力を入れており、施主の「ライフスタイル、好みを合わせた」住まいをオーダーすれば、低価格でも満足度の高い建物に住めます。
一方注文住宅であっても、ローコスト住宅が建てられます。なぜなら、どのような形状・タイプでも工夫次第でコストダウンできるからです。
みなさんも「建て売り」と「注文住宅」、それぞれのメリットとデメリットを見極め、希望に添った建て方を選んでください。
優れた工務店&ハウスメーカーの探し方
優れた工務店やハウスメーカーの探し方について紹介します。良い業者を探したいのであれば、規模にこだわらないことです。
例えば、地域トップクラスの人気を誇る工務店では、事業概要やサービスの内容がハウスメーカーを上回ることがあります。
もちろん、大手には大手なりの良さがありますが(ここまでにも既に説明をしたとおり)、業者の良さは「販売員の素質」によって左右されます。このため、優れた工務店やハウスメーカーを見つけるには「まず人ありき」なのです。
そこで、本項では『信頼できる販売員の特徴』を紹介したいと思います。優れた販売員、セールスマンには以下のような「共通した特徴」があります。
- 話の腰を折らず、こちらの要望をしっかり聞いてくれる
- 要望に合わない場合の代替案がある
- 良い点・悪い点をしっかり教えてくれる
- 1聞いたら10返ってくるような豊富な知識量
- レスポンスが早い!
これら5つのポイントをクリアしている販売員や担当者と話をすれば、無駄な時間を省き、物件選びの失敗は減るでしょう。
そして「良い担当者」と出会えた後は、自分が求める物件に対する要望は明確にしたうえで、話を進めるようにしましょう。
このほかにも、 不動産についての知識、能力に加え、こちらの要望に親身になつて応えようする姿勢があるかどうか。相手の様子を細かくチェックしてみてください。
短時間のやり取りだけでは、なかなか決断できないかもしれませんが、担当者や販売員との**『相性』も重要な要素**です。
それでも悪徳業者にあたってしまったり、不動産会社とトラブルを起こす可能性はゼロではありません。万が一トラブルに巻き込まれた場合は、相談できる公的機関があるので、困ったことや不安なことは何でも相談してみましょう。
不動産ポータルサイトのメルマガに登録しよう!
不動産ポータルサイトや不動産会社のメルマガ会員に登録すると、毎週(あるいは不定期)にメールマガジンが送られてきます。
メルマガの内容は物件の選び方から、住宅購入制度の基礎、税金や手数料のことなどさまざまです。気になるメルマガは、保存フォルダに必ずしまっておきましょう。そして暮らしで役立つ情報は、迷わず実践してみてください。
マイホーム購入後に掛かるコスト
マイホーム購入後にもお金が掛かります。まず一軒家の維持費として、固定資産税・都市計画税、修繕費用、保険代などが必要です。
固定資産税
固定資産税は、所有している不動産の評価額に1.4%を掛けたもので、固定資産の所有者には納税(市区町村に納める)の義務があります。また固定資産税は3年ごとに評価の見直しが行われます。
都市計画税
不動産の評価額に上限0.3%を掛けたもので、各市区町村の「都市計画事業や土地区画整備事業の費用」ため納税の義務があります。
修繕費
10年〜15年のサイクルで一度大きな修繕をした場合、100万円ほどの費用が掛かるので、修繕費は1年で10万円程度(=10年で計100万円になるよう)残しておいてください。
マイホーム購入後も、住まいをメンテナンスするのに一定の費用が掛かります。数年経てば、外壁なども劣化しますし、室内の水回りなども痛んでくるでしょう。
保険料
地震や火災に備えて保険に加入をしてください(任意です)。
日々の生活で必要なランニングコスト
新築時は、はじめにかかるイニシャルコストだけに気をとられがちです。しかし「資金計画」では、子どもの教育費や老後資金など、家族のライフサイクルに必要なコストを考えることが何より重要です。
ランニングコストとは、運転や維持のための費用で、住み始めてから必要な電気、ガス、水道代といった光熱費や修繕費を意味します。
なお工事費を安く抑えたとしても、光熱費や冷暖房費がかさんでしまうようでは家計の負担になりかねません。このため、多少イニシャルコストがかっても、ランニングコストを抑えることは、結果的に、トータルコストを削減することにつながります。
たくさんの希望を盛り込んでプランを作っても、最初の見積もりでは「金額がオーバ−」するケースがほとんどです。そこから予算内におさめるために、少しずつコストダウンしていくことになります。
ここで大切なのは、削ってもいい部分と、最後までこだわる部分をしっかり見極めることです。予算ばかりを気にして、あれもこれもと削っていくと、結果的に満足できる家にはなりません。
コストを調整していくときは、建物自体のプランや部材選びにばかり目が行きがちですが、本体工事とは関係ない部分でも意外とコストは落とせます。
迷った時には「何かコストカット出来る部分は無いか」視点を変えて検討してみるのもおすすめです。
実際に、地盤改良の会社や住宅ローンの借入先を変えることで、コストを下げられるケースもあります。また、熱源を電気にするか、ガスにするかで初期コストに差が出るので「設備」についても見直してみましょう。
コストを上手にコントロールしましょう
限られた予算のなかで、満足のいく家を建てるためには、「コストコントロール」がカギとなります。実際にプランを進めていくなかで、予算がオーバーした場合は家全体のコストを下げないようにすることです。
まずは、こだわりのない部分はカットして、どうしてもかなえたい部分にはコストをかけるといったように、家全体でコストバランスをとって、理想の住まいを実現させてください。
そして「工事の手間賃」は、坪単位で計算することが多いです。外観を極端に複雑な形にしない限り、工事費がはね上がることはありません。機能だけで無く、デザインに無駄が無いか「設計の段階」で確認をしえください。
外壁の仕上げはなるべく全部統一する
素材を変えると別々にコストがかかるので割高になります。色の塗り分けはコストに関係しないので一面のみ、色を変える手もあります。
また道路側から見える正面だけ塗装をしたり、ローコストで耐久性の高い素材(例: 化粧スレート板やガルバリウム鋼板など)と交換するのも「住まいの見栄え」を変えるのに有効な手段です。
【コストコントロールの例】
- 安価な屋根材は化粧スレート板を取り入れる場合にはメンテ費に注意
- 化粧スレート板やガルバリウム鋼板は、比較的安価な部材ですが10~15年で塗り替えが必要です。
外壁から1m以内の柱のない庇なら、床面積に入らず比較的安く設置できます。またポーチがあれば雨よけにもなるほか、立派な玄関ポーチをつくらなくてもOKです。横幅のある庇を設ければ、自転車置き場にもできるのでスケジュールと広さを確認しましょう。
※ 自分で枕木を打てば、ローコストで味のあるアプローチが完成します。タイルや石を自分で張るのも、それほど難しくはありません。自分でやれば、工事費を㎡あたり約5,000円程度節約できます
コストカットにも役立つ、住宅ローン借入の見直し
還付金や給付金が終了し、子どもが高校·大学へと進学する時期になると、教育費の負担がいっきに重くなり、家計収支が赤字に転落します。多くの家庭では、借入額は世帯収入の5倍程度にとどめおくのが理想だと思います。
とはいえ、都心近郊で住宅を取得しようと思ったら、相当の頭金を貯めないと年収の5倍以内に収まらないのが現実です。
5倍以内が無理であっても、せめて6倍までにはとどめておいてください。もちろん、実際には家族構成や希望するライフプランが家庭によって異なり、かかる生活費もまちまちです。
一概に年収の何倍なら安全ということはできません。借入額を決めるときには、ローン以外の生活費や教育費、老後資金など「将来必要なお金」やライフイベントも事前に把握し対処するようにします。
そして、ローン利用中に「コストカットが必要」な時には、他の低金利ローンへの乗り換え、他社住宅ローンへの借り換えを検討しましょう。借り換えをするだけでも、100万円以上返済総額がカットできる可能性があります。
まとめ|ハウスメーカーと工務店の実力は互角
ハウスメーカーと工務店の実力は互角ですが、事業規模の大きさによって、得られるサービス受けられるアフターサービスの内容は異なります。まずは、複数の工務店とハウスメーカーでそれぞれの内容を比較しましょう。
また家の満足度は「担当者」によって大きく左右されます。良い担当者と出会えるよう、妥協せず時間を掛けて「自分にピッタリ」の相手を見つけてください。
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