後悔しないで理想の注文住宅を建てるために抑えておくべき注意点30

後悔しないで理想の注文住宅を建てるために抑えておくべき注意点30

「注文住宅を建てるときの注意点って、どんなものがあるのかな?」
あなたは今、そう考えていませんか?

注文住宅は、建て主のイメージをもとに、住まいをつくっていきますが、あらかじめ何もないところから取りかかるために、家づくりが慣れていない建て主にとっては、難しい部分もあります。

そこでこの記事では、土地探しや建築会社選びの段階から、打ち合わせ、間取りや設備・建築材料、そしてお金や契約についてまで、注文住宅ができるまでの手順にそって、さまざまな注意点を紹介していきます。

あなたやあなたのご家族にとって満足のいく注文住宅をつくり、より快適で楽しい生活を送るために、この記事がお役に立てば幸いです。

目次

1.土地探しの注意点

まず、土地探しの注意点を紹介します。

注文住宅を建てようとしたら、あらかじめ土地を所有している場合を除き、土地探しからスタートすることになります。

「どんなところに住みたいか」と思いをめぐらせながら、以下の注意点を参照し、土地探しをはじめましょう。

1-1.【注意点1】土地探しは最初にエリアを絞る

土地探しはエリア、用途地域、安全性の順で行いましょう。

まず最初に、エリアを絞らないと、土地探しの対象範囲が広がりすぎてキリがないためです。

たとえば、通勤の利便性を優先し、都心から近い場所にするのか、子どもをのびのび育てルために緑豊かな郊外にするのかといった、エリア探しの基本方針を決めましょう。

次に、そのエリアが住宅を建てられる「市街化区域」かどうか確認し、そのエリアがもともと海や川、池や沼などの水域であったかどうかをチェックしてください。

その後、土地の安全性を確認しましょう。土地の地盤が軟弱な場合、住宅の耐久性や耐震性にこだわっても安心しづらいからです。

土地探しはエリア、用途地域、安全性の順に確認してください。

1-2.【注意点2】総予算を意識して土地を探す

土地を探すときも、総予算を考慮することが大切です。

注文住宅を建てるには、土地の購入費のほか、建物の予算なども必要だからです。

たとえば、民間金融機関と住宅金融支援機構が提供する35年間固定金利の「フラット35」の2017年度利用者調査(下記参照)によると注文住宅の総予算のうち、東京都では約30%、全国平均では約18%が土地代を占めています。

これらを参考に、土地を探すときも、総予算を考慮しましょう。

出典:2017年度 フラット35利用者調査(「フラット35」の2017年度利用者調査)

※上記における「土地付注文住宅の平均所要資金」「注文住宅の戸当たり建設費」から算出したのが、東京都と全国平均の土地代です。

1-3.【注意点3】土地探しにおける条件の優先順位を決める

土地探しをするとき、条件の優先順位を決めましょう。

条件がいくつもある場合、すべてをクリアできる土地はほとんどないからです。

駅から徒歩圏内、買い物に便利、子どもが通える学校が近い、公園がすぐそば、街並みが美しい、日当たりや風通しが良いなど、希望をすべてかなえるのはほぼ不可能です。

土地探しをする際は、譲れない条件を3つ以内に絞り、優先順位を決めることです。

1-4.【注意点4】現地での物件調査を怠らない

現地での物件調査は必ず行いましょう。

不動産仲介業社などの紹介で土地を検討することもありますが、価格と図面だけではわからないことがあるためです。

街並みや住環境はもちろん、日照や通風、近隣はお屋敷のような大きな家が多いのか、アパートや小ぶりの住居が多いのかといったこと、水はけが良いかどうかも重要なポイントです。

不動産仲介業社は即決を迫るかもしれませんが、注文住宅を建てたら長く暮らすのですから、焦りは禁物です。日当たりの良い日と悪い日にじっくり様子を見たり、夜間に現地を訪れたり、雨が降った後に水はけの状態を確認してみたりすることも大切です。

自分で足を運んで自分の目で見る、現地での物件調査を必ず行いましょう。

2.建築会社選びの注意点

注文住宅づくりにおいて、建築会社選びは最も重要なことのひとつです。

あなたのイメージがいくら明確であっても、建築会社の協力なしに家はつくれないからです。

注文住宅づくりを依頼できる建築会社は主に3種類ありますが、それぞれの違いと注意点をまとめました。自分にはどこが合っていそうか、考えながら見てください。

2.-1.【注意点5】ハウスメーカーは個性的なプランに対応できない場合もある

ハウスメーカーは個性的なプランに対応できない場合もあります。

ハウスメーカーは豊富な実績があり、知名度が高いことによる安心感もある反面、会社ごとに得意な工法や構造があり、自社の規格に合いにくい、個性的なプランには対応できないこともあるからです。

全国展開し、テレビCMなどに広く知られているハウスメーカーは、部材を大量生産することでコストダウンをはかり、自社の得意な構造の建築パーツを現地で組み立てていますが、個性的なプランに応える柔軟性に欠けることもあります。

ハウスメーカーを選ぶ際は、あなたの希望にどこまで応えてくれるのか、必ず確認しましょう。

2-2.【注意点6】工務店は設計の提案力が弱い場合もある

工務店は設計の提案力が弱い場合もあります。

工務店は、会社によっては施工(工事)がメインで、設計における提案力が弱いこともあるためです。

ハウスメーカーと違って、工務店は特定の工法や構造だけに対応しているといったことがないものの、規格品の部材などで組み立てないことによって工期が長くなったり、会社によっては施工(工事)がメインで、設計における提案力が弱いこともあります。

工務店は設計の提案力が弱い場合もあるので、話を聞き、事例集を見せてもらってチェックしましょう。

2-3.【注意点7】建築設計事務所は建て主のタイプに合わない場合もある

建築設計事務所は、建て主のタイプに合わない場合もあります。

建築設計事務所は建て主の希望をもとに設計するのが得意ではあるものの、同時にデザイン性や作家性も売りにしていることもあり、建て主のタイプや好みには合わない場合もあるからです。

建築設計事務所というのは、家づくりのプランニングをし、工務店を選び、施工の現場では工務店の大工や職人の仕事を監理してくれますが、それぞれの建築設計事務所ごとに特色があり、建て主によってどうしても「好き・嫌い」「合う・合わない」が出てきてしまいがちです。

建築設計事務所は建て主のタイプに合わない場合もあるので、手がけた建築事例をじっくり見て、自分と相性が良さそうか、判断しましょう。

2-4.【注意点8】住宅展示場や住宅見学会を数多く見てまわる

建築会社を決められないなら、住宅展示場(モデルハウス)や住宅見学会(オープンハウス)を数多く見てまわりましょう。

住宅展示場でハウスメーカー各社や工務店のモデルハウスをいろいろ見ることで、自分の求めている家のイメージがはっきりしてきたり、家を見る目が少しずつ養われてくるためです。

住宅見学会(オープンハウス)では、モデルルームでなく実際の施工事例を見ることができるため、家づくりがよりリアルに感じられます。
また、住宅見学会の中でも居住宅展覧会では、実際に暮らしている施主や担当した建築家から話を聞くことができ、大いに参考になります

ハウスメーカー、工務店、建築設計事務所のいずれが自分に合いそうか、なかなか決められないなら、住宅展示場や住宅見学会に積極的に足を運びましょう。

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3.打ち合わせの注意点

注文住宅づくりにおいて、打ち合わせは重要です。

担当者と対面で話すことで、具体的なイメージを共有できたり、家族の趣味や好みなどを知ってもらえたりすることで、よりスムーズに家づくりが進められるようになります。

「バーベキューができる屋上庭園をつくりたい」「リビングを吹き抜けにしたい」「ウォークインクローゼットがほしい」といった設備や間取りへのリクエストはもちろん、「コストをもう少しおさえてほしい」「なんとか年内に完成させてほしい」といった経済的_時間的な要望など、さまざまな意見を伝えられるだけでなく、プロならではのアドバイスを直接聞くことができる貴重な場です。

注文住宅づくりにおいて、打ち合わせはとても重要です。

3-1.【注意点9】わからないことを放置しない

わからないことを、わからないままにしないことが大切です。

相手の話の内容がわからないのに、わかったふりをしていると、後でトラブルになるからです。

相手は建築・設計のプロのため、一般人である多くの建て主は、打ち合わせの中で出てきた専門用語の意味がわからないこともあります。そんなとき、遠慮せずに「今のはどういう意味ですか?」と聞きましょう。

疑問に思ったことがあったのにわかったふりをしていると、工事が進んでから「こんなふうになるとは思わなかった」と不満が出てきて、担当者を信用できなくなったり、トラブルにつながったりします。

注文住宅づくりにおいて、わからないことは絶対に確認しましょう。

3-2.【注意点10】設計者の提案力を徹底チェックする

打ち合わせでは、設計者の提案力を徹底的にチェックしましょう。

建て主の希望をもとに設計者がどのように対応するか、どのように提案するが、理想の注文住宅づくりにとって重要だからです。

予算や工期、工法や構造などの兼ね合いで、建て主の当初の希望が実現できないことも少なくありません。そんなとき、優れた設計者ならもっと良いプランを提案したり、納得のいく代替案を呈示したりしてくれるものです。

打ち合わせは、設計者の提案力をチェックする場でもあります。

3-3.【注意点11】打ち合わせの記録を毎回残す

打ち合わせの記録は毎回残しましょう。

言った・言わないなどのトラブルを避けるためです。

といっても、内緒で記録しておくのでなく、あらかじめ「念のため、打ち合わせを記録しておきたいのですが」と伝えるのがよいでしょう。住宅会社のほうで記録を残してくれる場合は、その控えを打ち合わせ後にもらい、そうでない場合は話し合った内容を自分でメモし、毎回、打ち合わせ後に担当者から署名・捺印をもらいましょう。

打ち合わせの記録は、毎回残すことをおすすめします。

4.間取りについての注意点

注文住宅づくりにおいて、間取りをどうするかは大きな要素です。

注文住宅を建てたいという人のほとんどが、間取りにこだわりを持っているからです。

とはいえ、すベての人が満足する間取りというのはなく、注文住宅を建てる人の数だけ、理想の間取りがあるといってもいいほどです。

間取りについての注意点をまとめたので、注文住宅をつくる際の参考にしてください。

4-1.【注意点12】部屋は広ければいいわけではない

部屋は広ければいいわけではありません。

部屋にはそれぞれ適度な広さというのがあるからです。

たとえば、よくある失敗例として、リビングを広くしたいからと、玄関スペースを極端に狭くしてしまって後悔している、というものがあります。玄関は通り過ぎるだけの場所と決めつけ、きちんとした収納を設けなかったため、ゴルフバッグ、スノーボードやスキー用品が一年中、玄関に出しっぱなしになっているのです。

部屋は広ければいいということでなく、それぞれの部屋の役割を考えることが大切です。

4-2.【注意点13】間取りは冷暖房効率も考えて決める

間取りは冷暖房効率も考えて決めましょう。

細かく仕切らないオープンな間取りは最近の主流ですが、冷暖房効率についても必ずしも正解とはいえません。

四季のある日本では夏の暑さ、冬の寒さをどう乗り切るかは大きな課題です。 オープンな間取りであっても、地域によって、冬の寒さは床暖房である程度やわらぎます。

一方、夏の暑さについては、天井が高いリビングなどでは、エアコンをつけてもすみずみまで冷気が行き渡りません。また、キッチンで料理をしたとたん、室温がますます上がり、蒸し風呂のようになってしまいます。

間取りを決めるには、冷暖房効率や四季を通じた快適さを考慮する必要があります。

4-3.【注意点14】間取りは生活動線をイメージして決める

間取りは、生活動線をイメージしてして決めましょう。

朝から夜までの行動パターンを思い描いて間取りを決めないと、完成後に後悔してしまうことになります。

たとえば、急に雨が降ってきて2階のバルコニーから取り込んだ洗濯物を、わざわざ1階の浴室乾燥付きバスルームに運ぶことになったケースもあります。また、玄関のそばにトイレをつくったところ、玄関で来客対応をする際、他の家族がトイレを使いづらくて困っているというケースもあります。

家族全員の朝から夜まで、それも平日と休日の動線を書き出し、間取りを検討しましょう。

4-4.【注意点15】収納は、収納するモノのサイズや量を考えてつくる

収納は、収納するモノのサイズや量を考えてつくりましょう。

多かったり、足りなかったり、収納スペースにおける失敗は少なくないからです。

たとえば、造作棚(つくり付けの棚)はあると便利ですが、そのために壁一面に棚を取り付けたおかげで、家電の置き場所がなくて困っているというケースがあります。また、クローゼットをつくったものの、手持ちの服の量やサイズを確認しなかったため、下の段のジャケットは裾が床にすっているというケースもあります。

収納は多ければ多いほどいいわけでもありません。スペースや収納するもののサイズや量を考えてつくりましょう。

4-5.【注意点16】吹き抜けはデメリットを含めて検討する

吹き抜けはデメリットを含めて検討しましょう。

メリットだけでなく、吹き抜けはデメリットも少なくないためです。

吹き抜けをつくる場合、抜けた2階の壁面に窓をつけるか、天井に明かり採りのための天窓をつけることが多く、明るく、開放的で、おしゃれな空間になります。

しかし、空間が仕切られてないことで冷暖房効率が下がって光熱費が高くついたり、吹き抜けを照らす照明が高所にあって掃除やメンテナンスしにくかったり、空間が抜けているために音やニオイが広がりやすかったりします。天窓からの日差しが強くて暑いという悩みや、雨の日は天窓をたたく雨音がうるさいという不満も聞かれます。

吹き抜けをつくる前に、デメリットも含めて検討しましょう。

4-6.【注意点17】視界を考えてプライバシーに配慮する

視界を考えてプライバシーに配慮したつくりにしましょう。

室内からの眺めだけをイメージし、外から見られることに想像がいかないことも少なくありません。

たとえば、リビングの窓を大きくしたところ、外からの視線が気になってカーテンを閉めっぱなしになったり、玄関を開けたらリビングまで丸見えになるようなレイアウトにしてしまったり、完成後の外からの視線は見落としがちです。 道路に面した窓などの大開口は、外からの視線を図面に書き込み、完成後のイメージをふくらませ、プライバシーに配慮したつくりにを意識しましょう。

4-7.【注意点18】生活音や外からの音を考慮する

生活音や外からの音を考慮したつくりにしましょう。

話し声、足音、洗濯機や食洗機、テレビの音など、音に対する配慮は忘れがちです。

夜中に食洗機を回すつもりだったけど、真上に子ども部屋があり、眠れなかったらと気になって食洗機を回せないとか、家の前の道路を通るクルマの音が思ったよりもうるさいなど、音は気になり出すと気になるものです。

図面を前に、上下階の間取りを見ながら、どこからどのくらいの音が出そうかをイメージし、音を考慮したつくりにしましょう。

4-8.【注意点19】ニオイの広がり方までイメージする

ニオイの広がり方までイメージしましょう。

図面を見ているだけだと、ニオイの広がり方までは見落としがちだからです。

たとえば、オープンキッチンで料理すると他の部屋にもニオイが広がり、階段下に設けた書斎コーナーで喫煙するとニオイが2階まで届いて困っている、といった声も聞かれます。

ニオイの発生源と広がり方をイメージし、間取り計画に生かしましょう。

4-9.【注意点20】屋外空間をデッドスペースにしないようにする

屋外空間をデッドスペースにしないよう、よく考えましょう。

どうしても屋内空間に意識が向き、屋外空間は中途半端になりがちです。

たとえば、敷地の中央に家を建てたため、四方向に少しずつ庭ができたが、どれも中途半端な広さでほとんど使えないといったケースもあります。 また、東と西にバルコニーをつくったが、どちらも狭いので、ひとつにして広くしたほうが洗濯物を干しやすかった、という声もあります。

屋外空間をデッドスペースしないよう、よく考えることが大切です。

4-10.【注意点21】間取りは将来のリフォームにも対応させる

間取りは将来のリフォームまで考慮しましょう。

先々のことを考えずに間取りを決めると、リフォームが発生したときに大きな出費になるからです。

たとえば、小さな子どもが1人いる場合、将来2人目が生まれ、ゆくゆくはそれぞれは子ども部屋を持つことを考慮し、子ども部屋にする予定のスペースに、間仕切り壁をつくりやすい設計にしておきましょう。
また、自分たちの老後を考え、押入れをホームエレベーターにするリフォームを想定しておくのも珍しいことではありません。

5.設備・建築材料についての注意点

設備や建築材料に関する注意点をまとめました。

設備や建築材料についても、注文住宅を建てるうえである程度、知っておいたほうがいいでしょう。

なぜなら、設備や建築材料の選び方で、コストや工期はもちろん、建物の印象が大きく変わってくることもあるからです。

設備や建築材料についても理解を深め、注文住宅づくりを進めましょう。

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5-1.【注意点22】窓は役割を考えてサイズや数などを決める

窓は役割を考えて、サイズや数などを決めましょう。

窓には人が人が通る「通行」、眺望のための「視認」、日光を採り入れる「採光」、風を通す「通風」の4つの役割があり、それらを考慮して決める必要があります。

たとえば、中庭やバルコニーに出るための窓は「通行」、外の風景を眺めるための窓は「視認」、吹き抜けの天井に設けた天窓は「採光」、手洗いや廊下などに湿気がたまらないようにつくるのは「通風」の窓です。

中でも外を眺めるための「視認」の窓は、外から見られることにつながる場合もあり、どこにどのサイズのものをつけるのか慎重になる必要があります。また、天窓などの「採光」の窓は、夏場は直射日光が差し込んでより暑くしたり、高さによっては窓拭きがしにくかったりもします。

このように場合によってはデメリットにも結びつくため、窓は役割を考えて、サイズや数などを決めましょう。

5-2.【注意点23】コンセントは生活動線や家電をイメージして配置する

コンセントは生活動線や家電をイメージして配置しましょう。

コンセントの場所や数を適当に決め、後悔する人が少なくありません。
たとえば、テレビを置く場所を決めていなかったためにコードが長くなってしまった、おしゃれに見せたくてリビングの中央につけなかったために掃除がしにくい、コンセントが隠れてしまうと困るので家具を置きにくいなど、さまざまな不都合が聞かれます。

「コンセントの数をもっと増やせばよかった」という声は、必ずといっていいほど「新築で失敗したこと」の上位に入ってきます。

家具や家電を縮小したような紙を、図面に貼ってシミュレーションし、コンセントの位置を割り出すのがおすすめです。

コンセントを後から付けるのは手間で費用もかかるので、生活動線や家電をイメージして、多めに配置しましょう。

5-3.【注意点24】壁紙は大きめのサンプルで確認する

壁紙は大きめのサンプルで確認しましょう。

小さなサンプルで確認すると、実際のイメージと違って見えることがあるためです。

注文住宅づくりを進める段階で、仕上げ材のサンプルを見せてもらう機会があります。その際、なるべく大きめの仕上げ材で確認させてもらうようにしましょう。

壁紙は、面積が大きいと明るいものは明るく、暗いものは暗く見えるのですが、サンプルの面積が小さいと、実際とは異なる印象を受けることがあります。

また、壁紙を含め、天井や壁、床などに用いる仕上げ材は、外観や内装など住宅の印象に大きな影響を及ぼすので、大きめのサンプルでしっかり確認しましょう。

6.お金の注意点

注文住宅づくりにおいて、お金に関する注意点を紹介しました。

全額をキャッシュで支払うことのできる人はほとんどいないでしょうし、住宅ローンを組むとなると少しでも将来の負担を減らしたいというのが一般的な考えでしょう。

ここでは、注文住宅を建てるときに関係する、お金の注意点をまとめましたのでご参照ください。

6-1.【注意点25】見積は複数社からとることを忘れない

見積は必ず複数の会社からとりましょう。

注文住宅の大きさにもよりますが、建築費が一千万円以上違ってくることもあります。

また、建築費の違いだけでなく、その見積にどこまでの工事や設備などが含まれていて、どこからがオプション扱いになっているのかを確認することも重要です。

この会社にお願いしようかな、となんとなく思っている場合でも、基本的には見積は複数からとりましょう。

6-2.【注意点26】建築費に外構工事費が含まれていないことが多い

建築費に外構工事費が含まれているか確認しましょう。

注文住宅の外構工事費は、住宅本体の価格と別になっていることが多いからです。

外構工事費とは門、表札、フェンス、駐車場(カーポートを除く)などの工事費のことです。ただし、絶対に別になっているとまではいえないので、確認が必要です。

建築費に外構工事費が含まれているか、必ず確認しましょう。

6-3.【注意点27】「借りられる額」でなく「返せる額」を遵守する

住宅ローンは「借りられる額」でなく、「返せる額」を守りましょう。

金融機関が出す住宅ローンの「融資限度額」は、返せるギリギリの金額を想定しているためです。

建て主とその家族それぞれのライフプランまで考慮して、「融資限度額」が算出されているわけではありません。
現在、賃貸住宅に住んでいるのなら、月々の返済額は毎月の家賃と同額か、それ以下にしておくのが基本です。

住宅ローンは「借りられる額」でなく、「返せる額」を遵守することです。

6-4.【注意点28】こだわりすぎによる予算オーバーに要注意

こだわりすぎによる予算オーバーに要注意です。

注文住宅を建てる人は、理想が高い方であることも多く、こだわりが強いため、もうちょっと快適に、もうちょっとおしゃれになどと考えるうちに、予算オーバーしてしまうことが少なくありません。

こだわりたい気持ちはわかりますが、予算オーバーに注意しましょう。

7.契約の注意点

注文住宅の契約の注意点も明記しておく必要があります。

注文住宅は一生の一度の高額な買い物といってもいいものですから、契約についても重要です。

質の高い注文住宅を建てるのはもちろん当然ですが、一流の会社というのは契約の内容は保証もしっかりしているからです。

契約やアフターサービスにも注意を払って、理想の注文住宅の完成をめざしましょう。

7-1.【注意点29】契約書は4〜5日前に必ず受け取る

契約書は4〜5日前には受け取りましょう。

契約日にいきなり契約書を持ってくるような会社は、信用しにくいからです。

注文住宅を建てるというのは、建て主にとって一世一代の出来事です。それくらい重大なことですから、事前に契約書を持ってきて、契約に関する法律について説明するのは当然でしょう。

そのようなハウスメーカーや工務店、建築設計事務所でなければ、契約書に気持ちよくサインをすることはできません。

繰り返しますが、契約書は4〜5日前には必ず受け取りましょう。

7-2.【注意点30】アフターサービスもしっかり確認する

アフターサービスの内容を確認しましょう。

なぜなら、長期保証制度など、会社によって異なる部分があるためです。

注文住宅を含むすべての新築住宅の契約では、「品確法」と呼ばれる法律によって基本構造部分(基礎・柱・床・屋根等)と雨水の侵入を防止する部分について、10年間の瑕疵担保(長期保証)が義務付けられています。

しかし、一生暮らすつもりで建てる注文住宅に対して、10年間保証では安心できません。そこで、各社それぞれで異なる「長期保証制度」を提供しています。
長期保証制度の期間と保証内容は会社ごとに異なるので、しっかり確認する必要があります。

注文住宅づくりでは、アフターサービスの内容までしっかり確認しましょう。

8.まとめ

注文住宅の注意点を、土地探しから契約まで、手順にそって紹介しました。

あなたが注文住宅づくりに取り組むとき、この記事で紹介した注意点が役に立ち、あなたが理想の暮らしを手に入れるのに貢献できれば幸いです。

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