ベランダで手軽にガーデニングを始める方が増えています。観葉植物や花はもちろん、ハーブや野菜などの家庭菜園を楽しんでいる方も。
今回は、これからガーデニングを始めたいという方に向けて、まず知っておきたい基本的な知識をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
この記事がおすすめできる人
- ガーデニングに興味がある人
- ベランダでガーデニングを始めたい人
- 植物を育てたい人
- 植物が好きな人
- ベランダをおしゃれな空間にしたい人
ベランダでガーデニングをするメリット
まず始めに、ベランダでガーデニングをするメリットを解説します。緑を置くことで癒し効果があることだけでなく、様々なメリットがありました。
植物が生活を豊かにしてくれる
毎日目に触れる場所に緑があることは、生活を豊かにしてくれます。
日差しや水は足りているか、虫はついていないかなど毎日植物の世話をすることは少し面倒なことですが、愛情を注げば注ぐだけ成長してくれる植物を育てることにやりがいを感じる方も多いでしょう。
何かと慌ただしい毎日。スマートフォンやパソコンから少し離れて植物と触れ合うことで、疲れた脳を休めることもできます。
またカラーセラピーでは、緑色は安心感や安らぎを与える色といわれており、植物には気持ちをリラックスさせる効果があります。
日除け・目隠し効果がある
最近、グリーンカーテンと呼ばれる植物を使った日除けが人気です。
ゴーヤやアサガオなどのツル性の植物をカーテンのように育てることで、日差しを遮って室内を涼しくしてくれます。
また、植物が根から吸い上げた水分を葉から蒸発させるため、その空気を室内に取り込めばエアコンなどの使用を控えることができるでしょう。
さらにベランダで大きい植物を育てることで、日除けとしてだけでなく、外からの目隠しとしても活用できます。
天候に左右されにくく植物を育てやすい
ベランダで行うガーデニングは、庭などと比べて天候に左右されにくいというメリットがあります。
特にベランダには屋根がついていることが多いため、雨がかかりづらく、多少の悪天候であれば植物を室内に避難させたり雨避けをつけたりする必要もありません。
風水的にも◎
植物と風水はとても相性が良いといわれています。
そもそも風水は気の流れをコントロールするという考え方。良い運気は玄関やベランダから入ってくると考えられているため、ベランダをどのように管理するかが運気アップに繋がります。
風水において植物は、悪い気を吸い込み、良い気を呼び込むもの。命のエネルギーを持つ植物をベランダで育てることで、運気アップが期待できるかもしれません。
ベランダガーデニングで注意すること
手軽に始められるベランダガーデニングですが、いくつか注意しておきたいことがあります。
日当たりや環境
物を元気に育てるためには、日光が必要不可欠。しっかり日が当たる場所でないと、植物はうまく育ちません。
ベランダでガーデニングを始めるなら、まずは朝から日が沈むまで、どの時間にどれくらい日光が当たるかを確認しておきましょう。
季節によっても変化するため、可能であれば季節ごとの日当たりを確認しておくと良いです。
また、植物を育てるためには風通しも重要。風通しの悪い場所で植物を育てると、根腐れを起こしてしまったり、株元が蒸れてしまったりする恐れがあります。
反対に風通しが良すぎる場合には、乾燥と強風への対策が必要。水やりの回数とタイミングを工夫したり、風によって鉢が倒れたりしないように中止しましょう。
ベランダの耐荷重
これまであまり考えたことがない人が多いと思いますが、ベランダにはどれくらいの重さまで耐えられるかという耐荷重があります。
鉢や土、デッキパネルなどガーデニング用品を集めるとかなりの重量になるため、安全性を考えて事前に確認しておきましょう。
万が一強風などで物が飛ばされてしまうことを考えて、ガーデニング用品はなるべく軽いもので揃えておくのがおすすめ。
鉢を移動させたり植え替えたりする際にも、軽い物の方が扱いやすいでしょう。
安全性
マンションなどの場合、自分たちだけでなく、近隣住人の安全性も考えなければいけません。
絶対にやってはいけないのは、ベランダの柵に植物を置いたり、外側に吊るしたりすること。万が一落下してしまった場合、下の階の住人や目の前の道路の通行人に大きな怪我をさせてしまうことになりかねません。
また植物そのものだけでなく、水やりの際の水や鉢からこぼれた土、枯れた葉っぱなどにも注意しましょう。
害虫問題
植物と害虫は切っても切り離せない関係にあります。特にベランダでガーデニングを行う場合、室内で植物を育てるよりも害虫がついてしまうリスクは高いでしょう。
虫除けのネットや化学肥料などを使って害虫対策をすることはもちろん、中にはハーブなどの害虫がつきにくい植物もあるため、虫が苦手という方は育てる植物の種類を吟味すると良いですね。
管理規約について
マンションの場合、ベランダは共有スペースという位置付けになっており、利用規定に沿って使用しなければいけません。
重量制限のほか、緊急時の避難口となるパネルの前に物を置かない、壁に穴を開けてはいけないなど物件ごとに規定があるため事前にきちんと確認し違反することがないようガーデニングを楽しみましょう。
ベランダガーデニングにおすすめの植物
これからベランダでガーデニングを始めたいという方の中には、どんな植物を選んだら良いかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
はじめてのベランダガーデニングを成功させるには、まず育てやすいものからチャレンジしてみましょう。
観葉植物、花、ハーブ・野菜をそれぞれ5種類ずつご紹介します。
観葉植物
まずはベランダガーデニングにおすすめの観葉植物をご紹介します。
ユッカ
別名青年の木とも呼ばれるユッカ。太い幹、ピンと立ち上がった葉が特徴です。
寒さや乾燥に強く、とても育てやすいので人気があります。きちんと日が当たるようにさえしておけば、すくすくと育ってくれます。
コツは少し乾燥気味に育てること。春から秋は土の表面が乾いてきたら、冬は土の表面が乾燥して4〜5日してから水を与えましょう。
サンスベリア
マイナスイオンを放出する観葉植物として知られるサンスベリア。初心者の方でも簡単に育てることができます。
置き場所は日光が入る明るい日陰がおすすめ。耐陰性があるため多少日当たりが悪くても育ちますが、適度に日光を浴びさせると株が上部になります。
サンスベリアは、寒さと湿気が苦手。気温が10度以下になると、冬眠状態になり成長がストップします。寒い時期には水を一切与えないようにしましょう。
モンステラ
長年人気のあるモンステラ。大きな葉に穴があいたり、切れ込みが入ったりする独特な姿が特徴です。
モンステラは水が大好き。大きな株になってくると、乾燥にも強く、ちょっとやそっとのことでは枯れません。
ただし直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので要注意。ベランダで育てるときは、場所を工夫したり、遮光ネットを使用したりする必要があります。
ポトス
班入りや鮮やかなライムグリーンなど、様々な種類があるポトス。ツル性の植物なので、茎がどんどん伸びていくのが特徴です。
鉢植えとして置くことはもちろん、高い位置から垂らしたり、吊るしたりなど色々な飾り方ができるところが魅力。ベランダをおしゃれに彩ってくれそうです。
ポトスは水と湿度が好きな植物。表面の土が乾燥したらたっぷりと水をあげましょう。日光も大切ですが、葉焼けを起こしてしまうため、直射日光には注意が必要です。
エバーフレッシュ
中南米原産の熱帯植物。夜は葉を閉じ、太陽が昇ると葉を開くのが特徴です。
エバーフレッシュは乾燥が苦手な植物です。そのため土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。春の終わりから秋頃まではどんどん水を吸って成長する生育期です。
日光を当ててあげると次々に新しい葉を出しますが、真夏の直射日光には注意しましょう。午前中の数時間日光に当て、午後は日陰に置くのがおすすめです。
花
次にベランダガーデニングにおすすめの花をご紹介します。
ゼラニウム
お花屋さんなどで一年中手に入れることができるゼラニウム。真夏と真冬以外は花を咲かせるので、長い期間楽しむことができます。
日当たりが良い場所で、少し乾燥気味に育てると良いでしょう。花は雨に当たると弱ってしまうので、ベランダに降り込むほどの雨の日には室内に避難してあげた方が良さそうです。
スイセン
日本の気候と相性の良いスイセン。小さな白い花が特徴で、11月から翌年の4月頃まで楽しむことができます。
寒い冬にもとても強く、しっかり根が張っていれば次の春には綺麗な花を咲かせます。
水やりは、午前中のうちに鉢底から流れ出るくらいたっぷりと。土の表面が乾いたらあげてください。まだ土が湿っているうちに水をあげてしまうと球根が腐ってしまうことがあります。
マーガレット
花束などでも定番のマーガレット。可愛らしい花がたくさん咲くため、自宅で育てている方もたくさんいらっしゃいます。
寒さ、暑さには少し弱いため真冬と真夏には頻繁に様子を見るようにしましょう。水やりは土の表面が乾いてから。乾燥を好むため、水のやり過ぎには注意が必要です。
花が傷んでしまうため、雨の日には雨が当たらない場所に避難してください。
ランタナ
小さな花が可愛らしいランタナ。オレンジやピンク、白など様々な色があります。
もともと熱帯地域の花なので、暑さに強いのが特徴。また寒さにも比較的強いため、関東地方より南の地域であればベランダでも冬越しできます。
水やりは土の表面が乾いてから。冬はあまり水をあげ過ぎると枯れてしまうので、やや乾燥気味に管理するのがおすすめです。
コスモス
秋の花として知られるコスモスですが、最近では夏の初めから秋の終わり頃まで長く楽しむことができる品種も増えています。
丈夫で育てやすい花なので、日当たりがよく、水はけの良い土を選べばすくすくと成長します。
あまり肥料を多くあげてしまうと、茎や歯ばかりが成長してしまい開花が遅れる原因になるため、肥料のあげ過ぎには 注意しましょう。
ハーブ・野菜
最後にベランダガーデニングにおすすめのハーブ・野菜をご紹介します。
ローズマリー
肉料理や魚料理の臭み消しに使われるローズマリー。とても頑丈で初心者の方でも育てやすいハーブです。
環境が整っていれば、夏越し、冬越しも比較的簡単。お世話の手間をかけずに育てることができます。
日当たりはある程度欲しいですが、半日陰でもOK。基本的には放置していて大丈夫なので、水や肥料のやり過ぎには注意しましょう。
バジル
家庭でも料理に使われることの多いバジル。ピザやパスタなど、様々な料理で活躍します。
バジルの種まきは4〜6月。ホームセンターなどで手軽に手に入れることができます。発芽率も良く、それほど難しくはありません。
本来は多年草ですが、寒さに弱いため冬になれてしまうと枯れてしまうことがほとんど。暖かい場所で育てれば冬越えすることも可能ですが、基本的には一年限りのものと考えておきましょう。
ルッコラ
サラダなどに使えるルッコラ。ゴマのような香りと、少しの辛みが特徴の野菜です。
1ヶ月程度と生育がとても早く、管理もしやすいので初めて家庭菜園をするという方におすすめです。
寒さ、暑さには強いですが、あまりに暑いとうまく育たないことがあるため、暖かい地域にお住いの方は注意しましょう。
ラディッシュ
真っ赤な色合いで、サラダのアクセントになるラディッシュ。鉢やプランターでとても簡単に栽培できるので、チャレンジしやすいと思います。
別名二十日大根とも呼ばれる通り、種を蒔いてから20日前後で収穫することが可能。真夏と真冬を除いて、一年中作ることができます。
日当たりが良い場所で、水はけの良い土を使って育てるのがポイントです。
ミニトマト
子供の頃に授業などで育てたことがあるという方も多いのではないでしょうか。様々な品種がありますが、初めての方はあまり大きく成長し過ぎない品種がおすすめです。
ミニトマトの栽培には、日光がよく当たる乾いた気候がぴったり。水やりは少なめに、風通しの良い場所で育てると良いでしょう。
種から育てるのは手間がかかるため、春頃から売り出されるポット苗がおすすめです。
おしゃれなベランダガーデニングのアイディア
せっかくベランダでガーデニングをするなら、部屋のインテリアのようにおしゃれにレイアウトしたいもの。一般的なマンションのベランダを素敵な空間にするためのアイディアをご紹介します。
床材を敷く
一般的にマンションなどのベランダは、グレーやベージュなどの床が多いのではないでしょうか。せっかくデザイン性の高い鉢を置いてもそれでは味気ないので、まずは床材を使ってベランダの印象をガラリと変えてしまいましょう。
ウッドデッキ風にするなら、すのこがおすすめ。ペンキを使えばお好みの色にアレンジすることもできます。
ナチュラルな雰囲気がお好みなら人工芝、カントリー調がお好みならウッドパネルなどもおすすめです。どれも100円ショップやホームセンターなどで簡単に揃えることができます。
壁を作る
床と同じく、殺風景な雰囲気を作り出してしまうベランダの壁。すのこやラティス(ウッドフェンス)などを使って上手に目隠ししてしまいましょう。
雰囲気が良くなることはもちろん、ラティスには小さな植物を置く棚をつけたり、紐を使ってハンギングしたりすることもできるため便利です。
また夏にはすだれなどを使うと、風通りも良く、涼しげな雰囲気を演出することができます。
室外機を隠す
生活感を感じさせるエアコンの室外機。せっかくの雰囲気が台無しになってしまうため、床や壁と同様しっかり隠してしまいましょう。
すのこなどの材料を使ってすっぽりと覆ってしまえば、おしゃれなラックに。その上に小さな植物を置くスペースを確保することができます。
ただし、吹き出し口の部分を完全に塞いでしまわないよう注意が必要です。
棚を作る
ベランダに直に植物を置くだけでは、ちょっと寂しいですよね。立体的に植物を配置することで、賑やかな雰囲気になります。
既製の棚を配置することはもちろん、100円均一の木箱を積み上げて使ったり、木材を購入してDIYすることも可能。
色合いやテイストを揃えると、空間に一体感が出て、よりおしゃれな雰囲気を演出することができます。
ガーデニングを始める前に揃えておきたい道具
最後に、初心者の方が最低限準備しておきたいガーデニング道具をご紹介します。
シャベル
片手で簡単に扱うことができる小さなシャベルがおすすめ。植物を植え替えるときにとても便利なので、ひとつは必ず用意しておくと良いでしょう。
ベランダでのガーデニングであれば、大きなスコップを購入する必要がありません。
ジョーロ
植物を元気に育てるためには、水やりが大切。コップやペットボトルで代用する方も多いようですが、葉や花を傷つけずに水やりをするためにはジョウロがあると便利です。
100円ショップなどでは、ペットボトルの先につけられるシャワーヘッドも売られています。
霧吹き
湿気を好む植物を育てる場合には、霧吹きがあると便利です。土にはまだ水をあげる必要がなくても、葉が乾燥してしまうと弱ってしまう場合があるため、そんな時には霧吹きで葉水を与えます。
葉を傷つける原因になるため、あまり勢いの強いものは選ばない方が良いでしょう。
ハサミ
茎や枝をカットしたり、野菜やハーブなどを収穫する際には園芸用のハサミが便利。
文房具用などでも代用することは可能ですが、中には切る時に樹液などがでる植物もあるため、専用のものを用意しておいた方が安心です。
グローブ
手を汚れや怪我から守るために活躍するのがグローブです。
土などで汚れてしまうことはもちろん、植物の中にはトゲがあったり、肌につくとかぶれてしまう樹液を発したりするものもあります。
軍手でも代用できますが、長く使うなら園芸用グローブがおすすめです。
まとめ
ベランダで行うガーデニングは、しっかり準備をすればそれほど難しくはありません。このページでご紹介したように、まずは育てやすい植物からチャレンジしてみましょう。
記事の内容まとめ
- ベランダガーデニングにはたくさんのメリットがある。
- 物件ごとのベランダの規制をきちんと確認しておくこと。
- まずは育てやすい植物からチャレンジするのがおすすめ。
- アイディア次第で、雑誌のようなおしゃれなベランダが作れる!
- 最低限、シャベル・ジョウロ・霧吹き・ハサミ・グローブを揃えておく。
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