敷地調査(しきちちょうさ)とは、敷地の可能性を最大限に発揮できるよう敷地の現状を調査することです。敷地調査を行えば、注文住宅で「理想の家を建てる」のに役立ちます。
本記事では敷地調査の目的や内容、土地診断に掛かる費用や診断項目について説明します。
敷地調査の目的
敷地調査では敷地の面積を正確に測量し、登記簿上の面積と一致するのか確認します。また住まいを建てる土地だけで無く、土地に面する道路や隣地との高低差なども調査します。
このほかにも、土地に水道や下水道、ガス、電気などの配管が通っているのか。無い場合には、引き込み工事をどのように進めていくのか。場合によっては、土地の所有者に「工事の承諾を得る」などの手続きも必要になります。
敷地調査では、地盤についても調査を行います。地盤が軟弱なところに家を建てては、土地が傾いたり沈む恐れがあります。このため、住まいの基礎を支える地盤の強さを調べ、必要に応じて地盤改良工事を行ったうえで、基礎工事を進める必要があります。
敷地調査と敷地の制限
そして敷地に法的な規制が掛かっていないのか、条件付きの土地かどうかも調査します。例えば、建築基準法や都市計画法の規制を受けた土地の場合、好き勝手に設計をして家を建てることはできません。
敷地の区分が「地目」に分類されていれば、宅地として土地が利用できます。一方、「用途地域」に分類された土地は、都市計画法に基づき、高さ規制や斜線制限、建ぺい率や容積率などが定められており、制限の中で建てられる家を設計していく必要があります。
このほか、風致地区に指定された土地は周囲の景観を損なわないよう、建築や樹木の伐採について制限が設けられています。建てられる家の仕様・デザインも制限されるので、「地目」に比べて自由度は低くなります。
敷地調査の費用
注文住宅の見積もりは基本的に「無料」です。ハウスメーカーや工務店に注文住宅の相談をした段階で、おおよその見積もりを出してくれます。
しかし、敷地調査については専門的な調査を行うため、1件あたり5万円〜8万円程度の調査費用が掛かります。
なおハウスメーカーや工務店によっては一部、「無料で敷地調査をします」という提案を行うところがあります。敷地調査の金額については個別に、相談をしているハウスメーカーや工務店に問い合わせてみてください。
敷地調査の診断項目
敷地調査の診断項目をまとめてみました。
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【敷地調査の診断項目】
- 敷地の形や面積
- 土地に面する電柱や街路樹の位置
- 土地や地盤の強度
- 隣家との距離や位置
- 電気や電話線、水道管、ガス管などの有無
- 敷地や隣地、道路との高低差
- 土地の用途や法律の制限
- 法規上の道路条件
- 建ぺい率や容積率
- 土地と住まいの方位
- 日照や通風の状況
- 駐車スペースの有無
- 隣家と接する窓の位置
- 周囲の騒音や環境
このように敷地調査では、多角的な視点で「快適で住みやすい」住まいになるよう立地環境を調査しています。
まとめ|土地調査で住みやすい家づくりを目指そう!
土地調査を受けることで、快適な住まいを建てるのに必要な「土地のカルテ」が得られます。長く安全に住める土地なのか、プライバシーの問題、インフラなどの問題、法律的な規制なども含めて「住みやすい場所かどうか」土地調査を通じて確認しましょう。
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