誰もが憧れる夢のマイホーム。賃貸の更新が近づくたびに、このまま賃貸に住み続けるべきか、一戸建てを購入するべきかと迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、賃貸と一戸建ては結局どちらがお得なのか、費用やメリット・デメリットの面から徹底比較してみたいと思います。
この記事がおすすめできる人
- 賃貸か一戸建てかで悩んでいる人
- 賃貸と一戸建て、それぞれのメリット・デメリットが知りたい人
- 賃貸か一戸建てか、リアルな意見が知りたい人
- いつかは自分の家が欲しいと考えている人
- このまま賃貸暮らしで良いのか悩んでいる人
なお以下の記事でも「注文住宅」について詳しく解説しています。ぜひ、本記事と合わせてご覧ください!
・ みんなの体験談をチェック!注文住宅の成功事例ブログ15選
・ いくら必要?住宅ローンで発生する諸費用の目安と節約のコツ
・ 1000万円台で注文住宅を建てた人の5つの体験談
賃貸と一戸建てはどっちがお得?かかる費用を比較
まずは費用面でどちらがお得なのか、それぞれにかかる費用の内訳を見ていきましょう。
賃貸にかかる費用
物件の賃貸契約の際にかかる主な費用は以下の通りです。
前家賃
契約時、入居を開始する月の家賃を前もって支払います。例えば、2月に契約をして3月から入居する場合は、契約時に3月分の家賃を支払うということです。
月の途中から入居する場合は、日割り計算したその月の家賃と、翌月分の家賃を一緒に支払います。
敷金、礼金
敷金は退去時に部屋の原状回復のために使う費用。目安は家賃の約1ヶ月分で、原状回復にかかった費用を差し引いた額が返金されます。
礼金は、大家さんに対してお礼の意味を込めて支払う費用。敷金と同じく目安は約1ヶ月分ですが、最近は礼金不要な物件も増えています。
鍵交換費用
不法侵入や盗難などのトラブルを防ぐため、入居前に新しい鍵に交換するための費用です。金額は鍵やドアの種類によって異なりますが、相場は15,000円〜40,000円。
火災保険料
賃貸契約の際には、火災保険への加入が求められます。火災保険には、火災や落雷、風災などによって物件に被害が出た場合、原状回復と家財の補償という2つの目的があります。
金額の目安は、1年間で10,000円〜20,000円程度です。
家賃
賃貸なので、当然家賃を支払わなければいけません。物件の所有者に毎月決められた額の賃料を支払います。
管理費、共益費
マンションなどの共有部分を管理するための費用のこと。共有部分とは、玄関・エントランス・階段・廊下・エレベーター・ゴミ置場などです。
共益費と管理費には明確な違いはないため、どちらも同じものと考えて良いでしょう。物件にもよりますが、相場は家賃の5〜10%です。
更新料
契約を更新する際に必要なのが更新料です。契約期間の満了時期が近づくと、不動産会社から契約更新のお知らせがきます。
一般的には、2年ごとの契約更新で、支払う金額は家賃の1ヶ月分。また更新料と別に手数料を支払わなければいけない場合もあります。
戸建て購入にかかる費用
次に戸建購入の際にかかる費用の内訳について解説します。
申込証拠金
契約前に、物件を購入する証として不動産会社に支払う費用のこと。これを支払うことで、確かな購入の意思があるということを示すことができます。
相場は数万円〜10万円程度。もし契約が成立しなかった場合には返金されます。
手付金
売買契約の際、契約の成立を前提として買主から売主に支払うお金のこと。支払った金額は、後に売買代金に充当されます。
金額の目安は、売買代金の5〜20%。不動産会社が売主となる場合は、20%以内と法で定められています。
仲介手数料
不動産会社に支払う手数料のこと。売主との契約を仲介してもらったことに対して報酬を支払います。
仲介手数料は上限額が決められているため、ほとんどの不動産会社がその上限額を手数料として定めています。
印紙税
契約締結の際、契約書には収入印紙を貼らなければいけません。収入印紙を貼ることで、国や行政に対して税金を支払っているということになります。
印紙税をいくら支払うかは、購入する物件価格によって異なります。
不動産登記費用
物件を購入したら、その物件の所有者を明確にするため、不動産登記を行う必要があります。
これには登記を行うために必要な実費と、手続きを依頼する司法書士に支払う費用が含まれます。ただし手続きを自分で行えば、その分の費用は節約することが可能です。
不動産取得税
不動産を取得した時に支払わなければいけない税金のことです。
一般的な住宅の場合、不動産取得税の税率は3%。納税通知書に記載されている「固定資産評価額」×3%で支払う金額を計算することができます。
保険料、ローン関連の手数料
賃貸物件と同じく、一戸建てを購入した場合も火災保険に入る必要があります。
金額は、建物の種類や素材、価値、保険の内容と期間などによって異なります。
引越し費用
旧居から新居に引っ越すためには、引っ越し費用が必要です。
また、新居に合わせて家具やカーテンなどを買い換えるという方は、その分の費用も計算しておくことをおすすめします。
住宅ローン
一戸建て住宅の場合、賃貸とは違い家賃はありませんが、その分住宅ローンを毎月支払わなければいけません。
毎月無理なく、滞りなく返済していけるよう、計画を立てておく必要があります。
固定資産税
土地や建物などの固定資産を所有している人に対して課される税金。市町村が定めている固定資産税評価額に応じて納めなければいけません。
固定資産税は、「固定資産税評価額(課税標準額)×標準税率」という計算式で計算できます。標準税率の基本的な割合は1.4%。
建物の場合、ある一定の条件を満たすと固定資産税が減額になる場合もあります。
修繕費
マンションやアパートなどの賃貸物件と違い、もし建物に何か不具合が起きてしまった時の修繕費は、全額負担となります。
屋根や外壁、床のメンテナンスなど様々な場所で劣化が発生するため、修繕費用に毎月少しずつ積立貯金をしておくのがおすすめです。
賃貸VS戸建て購入 それぞれのメリットデメリットは?
次に、賃貸と戸建てのメリットとデメリットを見てみましょう。
賃貸のメリット
賃貸のメリットは以下の4つです。
ローンがない
1番に挙げられるのは、ローンがないこと。ローンは言い換えてしまえば借金と同じです。大きな金額を長い時間をかけて支払い続けなければいけないため、負担に感じることも多いでしょう。
また、ローンを借りるためには頭金が必要となります。頭金は一般的に借り入れ金額の3割程度を用意しておく必要があるため、ある程度まとまった金額が必要です。
税金がかからない
家を購入する際には、登録免許税や不動産取得税など様々な税金がかかります。また、購入後には毎年固定資産税と都市計画税を支払います。
賃貸の場合はそれらの税金を支払う義務はありません。
住み替えがしやすい
賃貸物件の多くは、契約期間が2年と定められています。出産や子供の入学など、ライフイベントに合わせて住み替えをしやすいところが賃貸のメリットと言えるでしょう。
万が一近隣住民との折り合いが合わないなど何かしらのトラブルがあった場合にも、引っ越しをして解決することが可能です。
建物や住宅設備の修理は大家が行ってくれる
毎月共益費や管理費を支払うことで、建物の清掃や修繕などは物件の大家や管理会社が代わりに行ってくれます。
物件を購入した場合には、何か不具合があれば、修繕の手配や料金の支払いなど、全て自分で対処しなければいけないため時間も手間もかかります。
賃貸のデメリット
賃貸のデメリットは以下の4つです。
家賃を支払い続けなければいけない
住宅ローンを支払わなくて良いぶん、家賃を支払い続けなければいけません。
持ち家の場合は住宅ローンの支払いが終われば毎月の出費が抑えられるため、老後の心配も少なく済むでしょう。
しかし、賃貸物件に済むのであれば家賃は必要です。家賃を抑えるために、引っ越しをしなければいけないということもあるかもしれません。
契約更新が必要
一般的に賃貸物件の契約期間は、2年間と決められていることがほとんど。契約を更新するためには、その都度更新料を支払う必要があります。
更新料の目安は、家賃の1ヶ月分。つまり2年に1度は2ヶ月分の家賃を支払わなければいけない月があるということです。
リフォームができない
賃貸物件はあくまで借り物。そのため、自由にリフォームをすることはできません。
間取りなどを変えることはもちろん、壁に穴を開けたり、色を塗ったりすることも基本的にはNG。退去時に修繕費用として莫大な金額を請求される可能性があります。
一戸建て(持ち家)のメリット
一戸建て購入のメリットは以下の5つです。
マイホームが手に入る
1番に挙げられるメリットといえば、やはり夢のマイホームが手に入るということでしょう。
これまで自分の家を持つということを目標に頑張ってきたという方も多いはず。所有欲を満たすことができると同時に、長く住み続けられる家を確保できたという思いから、老後への不安を軽減させることができます。
自由にリフォームや建て替えができる
時間の経過とともに、住みやすい家は変わってきます。家族構成や家族の年齢などに合わせて間取りをリフォームすることができるのは大きなメリットです。
また、好みのデザインなども変わってくるため、外壁を塗り替えたり水回りの設備を交換したりすることで、長く愛着を持って住み続けることができるでしょう。
大きな劣化が気になる場合には、建て替えることも可能です。
社会的信用が得られる
家を所有しているということは、住宅ローンの返済能力があると判断されたということ。この事実が、社会的信用の目安となります。
何らかの事情でまとまったお金が必要となった場合、ローンを返済している最中でも、自宅を担保にして融資を受けることができる場合もあります。
資産になる
持ち家があれば、家族に資産として残すことが可能。もし持て余してしまうようであれば、賃貸で得た家賃収入で老後の生活を送ることもできます。
また、住宅ローンを組む際は、団体信用生命保険への加入が義務付けられていることがほとんど。もし契約者が亡くなってローンの返済が困難になった場合には、保険金から残ったローンの全額が支払われます。そのため、残された家族が家を失ったり、ローンの支払いに追われたりという事態を防ぐことができます。
一戸建て(持ち家)のデメリット
一戸建て購入のメリットは以下の3つです。
まとまった費用が必要
家を購入する際には、初期費用として頭金や諸費用など、ある程度まとまった金額を用意しなければいけません。
頭金の目安は物件価格の3割程度、諸費用の目安は物件価格の5〜10%程度と考えておきましょう。
お子さんの教育費用など出費がある時期と重なれば、家計に大きな負担をかけることになるため注意が必要です。
簡単に住み替えができない
一度家を購入してしまうと、賃貸物件のように気軽に引っ越すことはできなくなります。
そのため、今後のライフスタイルの変化について考え、購入予定の物件の周辺環境をしっかり調べてから購入を決める必要があります。
建物や住宅設備の修理を自分でしなければいけない
賃貸物件の場合、設備の不具合や共用部分の清掃などは、大家さんや管理会社が行ってくれます。しかし持ち家の場合は、それらを全て自分自身で行わなければいけません。
家は時間の経過とともに劣化していくものなので、定期的なメンテナンスが必要です。内容によっては多額な費用がかかる場合もあるため、毎月少しずつでもメンテナンス費用を準備をしておくと安心です。
リアルな声を参考に!賃貸派と購入派の意見
実際に賃貸物件に住んでいる人、住宅を購入した人の意見を聞いてみましょう。リアルな声をぜひ参考にしてみてください。
賃貸派
- 現在、夫婦と子供1人の3人家族で賃貸物件に暮らしています。夫婦ともに、両親から土地や家を相続されることが決まっているため、今のところ賃貸物件に暮らし続けるつもりです。まとまったお金が必要ない分、子供の教育費をしっかり貯めてあげたいと思っています。
- 子供がいつか家を出ることを考えると、その時々で必要な家の広さは変わりますし、その時の収入も考慮しながら調整することができるため、家を購入するよりも賃貸の方がメリットが多いと考えています。
- 万が一ご近所トラブルに巻き込まれたり、災害が起きてしまったりすることを考えると、賃貸の方が安心です。住み替えが楽なので、住んでいる家が古くなったらすぐに新しい家に引っ越すこともできます。
- 夫婦ともに戸建ての実家があるので、今はまだ持ち家は考えていません。計画ではこのまま賃貸でも十分暮らしていけるため、当面の間は賃貸派です。
- 生活スタイルに合わせて家を変えられるのが最大のメリットです。老後に少し心配はありますが、ローンを支払えなくなったらどうなってしまうのかという不安の方が大きいです。
購入派
- 第一子の妊娠発覚後、すぐに戸建てを購入しました。今後その家で子供と暮らしていくことを考えて、子育て重視で物件を選択。現在は男の子が2人いますが、音の問題などマンションほど気を遣わなくて良いので、家を購入しておいて良かったと思っています。
- 我が家の場合、このまま家賃を支払い続けるのが馬鹿らしいと思い購入に至りました。その当時私たち夫婦は20代半ば。支払っていた家賃は10万円ほどでしたが、不動産屋で今家を購入しておいた方が後々得になるとアドバイスされ購入しました。
- 40代になり、老後のことを考えて家を購入することにしました。思い切って購入しましたが、日当たりの良い庭で趣味の家庭菜園を楽しむことができ大満足です。
- 長い間賃貸物件に住んでいました。しかし毎月支払う家賃に対して、会社から受けられる家賃補助の金額が少なく、家賃を支払うのがバカバカしいと考えるように。子供にも財産を残したいと考えていたので購入を決めました。
- ずっと自分の家が欲しいと思っていたので、2年前に購入しました。入居前に間取りを大きく改造し、自分好みの住みやすい家が手に入ったのでとても満足しています。
まとめ
賃貸と戸建てには、それぞれメリットとデメリットがあり、どちらがお得かと一概に言い切ることはできません。費用の面や精神的な面など様々な違いがありますが、何を重視するかは人それぞれ違います。
自分自身やご家族にとってどちらの方がメリットが大きいのか、よく考えて判断するようにしましょう。
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