キッチンにこだわる!注文住宅設計ガイド2020

キッチンにこだわる!注文住宅設計ガイド2020

選択肢の多い注文住宅だからこそ、どんなデザイン・設備を選んでいいのか迷ってしまうもの。特に、家事の要とも言えるキッチンには強いこだわりを持っている人も多いです。こちらの記事では注文住宅でこだわりの詰まったキッチンを手に入れるために覚えておきたいポイントをまとめています。

目次

注文住宅なら理想のキッチンを叶えられる

家づくりの細かい部分までこだわることのできる注文住宅。中でも、毎日使うことになるキッチン部分は徹底的にこだわって作りたいですよね。まずは注文住宅で人気のシステムキッチンの魅力を紹介します。

最近人気のシステムキッチンとは

システムキッチン

システムキッチンとはコンロやシンク、調理台などの設備が一体となり「ワークトップ」と呼ばれる天板で覆われたキッチンのことを指します。取り付ける場所でそれぞれの設備を組み合わせて作るので、キッチンを設置したいスペースにぴったりと合わせることができます。

天板が一体となってフラットであるため、家事や掃除をしやすいことが大きな特徴です。コンロをガスにするのかIHにするのか、などを選べるだけでなく調理台の下に食洗機やオーブンをビルトインすることもでき、キッチンの機能を自分好みにカスタマイズしやすいこともシステムキッチンのメリットです。

システムキッチンと普通のキッチン(セクショナルキッチン)の違い

システムキッチンと普通のキッチンの違い、それはセクションごとに高さの違いやつなぎ目ができるかどうかにあります。システムキッチンの場合はシンクやコンロは全て同じ高さになりますが、通常のキッチンの場合はそれぞれの部分を別々に購入するので高さがバラバラになりやすいです。

また、シンクとコンロの間などにつなぎ目ができるので掃除も大変です。こういった理由から、注文住宅ではシステムキッチンが人気になっているのです。ちなみに通常のキッチンにはセクショナルキッチンやセパレートキッチン、ブロックキッチンなど色々な呼び方があります。

レイアウト・高さ・色がポイント!システムキッチンの選び方

全てのセクションを同じ色や仕上げ材で統一できるシステムキッチンは、デザイン面においてもメリットがあります。例えば木目調の内装の家であればシステムキッチンもそれに馴染むような色・素材に仕上げることが可能です。

システムキッチンには「I型」「L型」「アイランド型」など様々な種類があり、家づくりの段階でどの形状がいいか選ぶことができます。最近だとアイランド型のシステムキッチンがおしゃれで人気ですが、実は壁を向いていないぶん調理中のにおいが広がりやすいというデメリットも存在しています。

どんな形状のシステムキッチンにするかはメリットとデメリットをよく考慮して選びましょう。また、意外と知られていないことですがシステムキッチンは使う人の身長に合わせて高さを調節することが可能です。楽な体勢で調理するためにも、自分にあった高さのキッチンを作る必要があります。

デザイン性の高いツートンカラー

メーカーにもよりますが、システムキッチンは収納棚と調理台で色を変えられる場合があります。そのため、ツートンカラーでスタイリッシュなキッチンに仕上げることも可能です。

LIXILやPanasonicなどの大手ハウスメーカーだとキッチンの色をインターネットでシミュレーションできるので、ツートンカラーに興味がある人はそちらを利用してみるのもおすすめです。

注文住宅でもキッチンを自由に選べない場合がある

困った表情

次に、注文住宅でもキッチンを自由に選べない場合について解説します。家づくりの過程で「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、キッチンの自由度が少ないケースを知っておきましょう。

セミオーダータイプの注文住宅には選択肢が決まっている

注文住宅と一口に言っても、完全自由設計のフルオーダータイプのものと選択肢の限られたセミオーダータイプのものが存在しています。

予算の都合上、セミオーダータイプを選ぶご家庭も多いので、その際にはキッチンを自由に選べないことがあります。それぞれのハウスメーカーごとにキッチンのメーカーが決まっていて、「この選択肢の中から選んでください」という風に言われてしまうことも少なくありません。

標準仕様以外のキッチンは費用が大幅にアップ

セミオーダータイプの注文住宅の場合、標準仕様と違うキッチンを設置するにはオプション費用が必要になります。例えば自社工場を持っている一条工務店の場合は基本的に自社メーカーのキッチンが標準になっていて、LIXILなど他メーカーのキッチンを選ぶと大幅に費用が上がってしまうことがあります。

「どうしてもこのメーカーのキッチンがいい」と考えるのであればオプションで変更するのもいいですが、特にこだわりがないのであればなるべく標準仕様の中から選ぶのがおすすめです。

キッチンにはIHかガスのどっちがいい?両者を徹底比較!

それでは次に、IHとガスのどちらのコンロを選ぶべきか、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。ちなみにIHとはインダクションヒーティングの略であり、「電磁誘導加熱」という意味を表しています。一概にどちらが優れているとは言えませんが、最近ではIHコンロを選ぶ家庭が多くなっています。

IHコンロの特徴!メリットとデメリットを紹介

IHコンロ

はじめに、IHコンロのメリットとデメリットを確認しましょう。家を建てる際にIHを選ぶ人が多いですが、デメリットもあるので何も考えず選択するのは危険です。

火を使わないからお子さんでも安全

IHを使用する一番のメリットは、何よりも火を使わないことにあります。お子さんと一緒に調理する場合や、小さなお子さんの面倒を見ながら調理する場合でも、火を使っていないので火災の心配がありません。IHにはコンロからフライパン・鍋を外すと加熱が自動で止まる機能がついているので、消し忘れによる火災も防ぐことができます。

掃除が非常に簡単

掃除やお手入れが非常に簡単なこともIHの大きなメリットです。天板はフラットになっているので、油ハネや吹きこぼれによる汚れも拭き掃除をするだけで終えることができます。ちなみにIHは上昇気流が生じにくいので、ガスの時よりも油ハネなどが少ないことも特徴です。

スピーディーに調理ができる

ガスよりも火力の弱いイメージがあるIHですが、実は電源を入れてから調理をスタートするまでの時間は非常にスピーディーです。フライパンも比較的早く温まるので、すぐに強火調理を始めることもできます。また、火力の調節も液晶画面を見ながらラクラク行えるため、ガスのように横から覗き込む必要はありません。

複数のコンロを強火で調理できないことがある

ここからはIHコンロのデメリットです。電気を使って調理するのがIHコンロの特徴ですが、アンペアの上限が決まっているので、複数のコンロを同時に動かす際に強火で調理できないことがあります。もし制限を超えるような電力が流れてしまうと、ブレーカーが落ちてしまいます。

自動加熱ストップ機能が使いにくいことも

IHには「鍋を外すと自動で加熱がストップする機能がある」とお伝えしました。実は、これはガスコンロを使い慣れている人にとってはデメリットにもなりうるのです。ガスコンロの場合は鍋を離して火加減を調節することができましたが、IHではそれができません。

また、加熱が止まってしまうのでフライパンを振ることもできません。このように、ガスからIHへ切り替えた際には「使い勝手が違う」と感じてしまうことも多々あるのです。

IHコンロに対応していない鍋もある

もともとガスコンロのついたマンションなどに住んでいた人は、注文住宅でIHコンロを導入すると持っていた鍋を使えなくなることがあります。これは、IHコンロに対応していない鍋もあるからです。

もちろん購入時に確認しておけばこのデメリットは解消できますが、ガスコンロ限定の鍋を使えなくなってしまうということは覚えておきましょう。ちなみに、スーパーやコンビニで売っている「鍋焼きうどん」などもIHに対応していないことがあります。

停電してしまうと調理不可になる

これは電気を使用しているIHならではの特徴です。雷や台風などの災害によって電気が止まってしまうと、IHでの調理ができない事態に陥ります。ガスであれば電気がなくても使用できるので、停電時でもガスさえ通って入れば調理をすることは可能です。

契約プランによっては多くの電気代がかかる

電力会社との契約プランが「昼間に高く夜間に安い」というプランであった場合、お昼の調理時にはIHを使用するために多量の電気を消費してしまいます。IHを導入するのであれば、電気のプランについてもしっかり考える必要があります。

加熱直後は天板が高温になる

これはデメリットというよりIHコンロの注意点ですが、加熱を終えた直後は火を止めても天板が熱いままになっています。子供が誤って触れてしまうと火傷してしまう可能性があるので、IHコンロだからといって油断してはいけません。

ガスコンロの特徴!メリットとデメリットを紹介

ガスコンロ

次に、ガスコンロのメリットとデメリットを解説します。IHコンロの性能が進化しているのと同じように、ガスコンロの性能も日々進化を遂げています。IHコンロとどちらが自分の家族に合っているかはそれぞれの特徴を考慮して決めましょう。

複数のコンロを強火にして調理できる

電気で動くIHコンロの場合は複数のコンロを同時に強火で調理できないというデメリットがありました。しかしガスコンロの場合はそんな心配もなく、全てのコンロを最大の火加減で調理できます。ちなみに、以前は「火力が弱い」というイメージのあったIHコンロですが、最近では火力面での問題も改善されています。

ガスを使うからこそのメリットがある

IHコンロであれば「停電時に使用できない」「契約プランによって電気代が高くなる」などのデメリットがありましたが、ガスコンロにはガスを使うからこそこれらのデメリットがありません。

火を使うので危険がある

ガスコンロの特性上、火を使って調理するのは当然のこと。そのため、お子さんや自分自身が火傷をしたり消し忘れによる火事の心配があったりするのはガスコンロのデメリットです。しかし、最近では「消し忘れ防止機能」などのついたガスコンロもあるのでこの問題はある程度改善されています。

夏に室内が暑くなる

ガスコンロで調理をすると、火を使うため室内が暑くなります。ガスコンロで調理している人だと調理中に汗をかいてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。これはガスコンロだからこそ生じるデメリットです。

掃除が面倒

ガスコンロの性能も上がり、掃除をしやすい製品が販売されていますが、それでもやはりガスコンロは掃除にかなりの手間がかかります。一度IHの掃除しやすさを体感した人は、ガスコンロの掃除が非常にストレスになってしまうことでしょう。

注文住宅のキッチンで失敗しないために

次に、注文住宅のキッチンづくりを失敗しないために重要なポイントを紹介します。注文住宅なら思い描く通りのキッチンを実現できるかもしれませんが、「実際に使ってみると使い勝手が悪い」という後悔もあります。そうならないよう、覚えておきたいポイントをまとめました。

対面キッチンにはスペースを取るというデメリットが

「お子さんの様子を見ながら調理ができる」「デザイン性が高くておしゃれ」など様々な魅力のある対面キッチン。「注文住宅を建てるなら絶対に対面キッチンにする!」と決めている人も少なくないのではないでしょうか。

しかし、実は対面キッチンには「スペースを取りすぎる」というデメリットが存在しているのです。通常のキッチンよりも広いスペースが必要になるので、かなり広い部屋でなければ無理に対面キッチンにしてしまうと「部屋が狭い」という難点が生まれてしまいます。

据え置きかビルトインか!食洗機選びの注意点

システムキッチンには調理台の下にはめ込む「ビルトインタイプ」の食洗機を選べる場合があり、ビルトインタイプの食洗機には「キッチンがすっきりして見栄えがいい」などのメリットがあります。

ただし、ほとんどの場合大容量の食洗機を設置するので、子供が家を出て食器の量が減ると使わなくなることも。「使わなくなるのであれば収納スペースにしたかった」という不満を感じる人もいます。

家電の同時使用でブレーカーダウン?アンペア数は後から変更可能

注文住宅に限らず、家を建てる際には担当者から「アンペア数をどうするか」聞かれることがあります。アンペア数は少ないとブレーカーが落ちてしまうという問題がありますが、多すぎると電気代は上がってしまいます。アンペア数については後から変更可能なので、生活を始めてから問題があれば変更するといいでしょう。

使うシーンは何度もシミュレーション!モデルルームを参考にしよう

注文住宅でキッチンを決定する前には、「実際にこのキッチンで調理をしたらどんな感じか」を入念にシミュレーションすることが大切です。頭の中でイメージするのもいいですが、色々なモデルルームを回って違うレイアウトのキッチンを見学してみるのがおすすめです。

家事の動線を考えよう

キッチンに限った話ではありませんが、間取りまで自由に決められる注文住宅だからこそ、家事をしやすい設計を考えましょう。キッチンから洗濯機までの距離が遠いと不便に感じることもあるので、日常生活でどのように家事をしているか、自分のスタイルを見極めて家事の動線をシミュレーションしてみましょう。

注文住宅でキッチンの費用を抑えるためのポイント

豚の貯金箱

注文住宅のキッチンを細部までこだわりたいのはやまやまですが、費用の問題で妥協しなくてはならない場合も出てくるでしょう。最後に、注文住宅でキッチン部分の費用を抑えるためのポイントを紹介します。

オプションを増やしすぎない

まずは、オプションを増やしすぎないことが大切です。メーカーを変えるとオプション料金がかかる場合があるとお伝えしましたが、「オーブン」や「食洗機」などビルトインの機能を増やしすぎるとオプション費用が高額になってしまいます。「どうしても妥協できないポイント」を考え、そうでない部分にはお金をかけすぎないことが大切です。

グレードを上げすぎない

システムキッチンの中にもグレードが存在しています。高級なグレードにすればするほど費用はかかるので、「必要機能」と「贅沢」との境界線をしっかりと見極めることが大切です。キッチンだけにこだわりすぎると、住宅の他の部分にこだわれなくなってしまうことがあります。

まとめ

今回の記事では、注文住宅でキッチンづくりを行う際に覚えておきたいポイントをまとめました。最近人気のシステムキッチンやIHコンロには「掃除がしやすい」という特徴があり、日常生活を快適に過ごす上で便利な点がいくつもありました。自分が叶えたい理想のキッチンを手に入れるため、色々な知識を持って注文住宅を行いましょう。

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