注文住宅の相場を紹介!建築費を安くする5つのポイントとは?

注文住宅の相場を紹介!建築費を安くする5つのポイントとは?

マイホームを建てた経験がないと、「いくらで住宅を建てられるのか」気になりますよね。

注文住宅の相場は、都道府県やハウスメーカー、工務店によってさまざまです。

土地の有無によっても、金額は大きく変わってきます。

この記事では「注文住宅の相場」を紹介するとともに、「建築費ごとの実例写真」「建築費を抑えるためのポイント」を合わせて紹介します。

注文住宅の相場を知り、少しでも安く住宅を建てていただければ幸いです。

1.注文住宅を建てるのにかかる費用の相場

まず、「土地と注文住宅を合わせてローンを組んだ場合の建築費の相場」と「もともと所有していた土地に家を建てた場合の建築費の相場」を地域別に紹介します。

あなたが住んでいる地域や夫婦間の収入、希望条件によって適正価格は様々です。

ご自身の家計の状況やライフプランを考慮しつつ、いくらくらいの費用を住宅購入に当てることができるのか、考えながらご覧ください。

1-1. 土地がない場合の相場

最高値:東京都、最安値:岩手県

都道府県名建築費+土地代
北海道3,226万円
青森県3,156万円
岩手県3,154万円
宮城県3,780万円
秋田県2,902万円
山形県3,456万円
福島県3,852万円
茨城県3,480万円
栃木県3,472万円
群馬県3,356万円
埼玉県4,154万円
千葉県4,056万円
東京都5,541万円
神奈川県4,764万円
新潟県3,329万円
富山県3,329万円
石川県3,576万円
福井県3,211万円
山梨県3,352万円
長野県3,533万円
岐阜県3,560万円
静岡県3,975万円
愛知県4,434万円
三重県3,656万円
滋賀県3,688万円
京都府3,957万円
大阪府4,222万円
兵庫県4,044万円
奈良県3,953万円
和歌山県3,505万円
鳥取県3,172万円
島根県3,165万円
岡山県3,703万円
広島県3,877万円
山口県3,416万円
徳島県3,391万円
香川県3,446万円
愛媛県3,360万円
高知県3,489万円
福岡県3,758万円
佐賀県3,431万円
長崎県3,525万円
熊本県3,434万円
大分県3,500万円
宮崎県3,166万円
鹿児島県3,230万円
沖縄県3,963万円

土地がない場合は、土地取得費用との合計金額であるため、地域ごとの相場の差が顕著に現れます。

特に、土地相場が高い都市部(東京)では、住宅の空間が狭くなるにも関わらず、費用は5,541万円と全国一高くなっています。

1-2.土地がある場合の相場

最高値:東京都、最安値:鳥取県

都道府県名建築費のみ
北海道2,900万円
青森県2,717万円
岩手県2,932万円
宮城県3,155万円
秋田県2,786万円
山形県3,251万円
福島県3,173万円
茨城県3,036万円
栃木県3,050万円
群馬県2,907万円
埼玉県3,328万円
千葉県3,310万円
東京都3,849万円
神奈川県3,545万円
新潟県2,988万円
富山県2,959万円
石川県3,153万円
福井県3,154万円
山梨県3,042万円
長野県3,119万円
岐阜県3,131万円
静岡県3,324万円
愛知県3,477万円
三重県3,232万円
滋賀県3,246万円
京都府2,982万円
大阪府3,499万円
兵庫県3,196万円
奈良県3,256万円
和歌山県3,166万円
鳥取県2,649万円
島根県3,314万円
岡山県3,214万円
広島県3,129万円
山口県3,068万円
徳島県3,056万円
香川県3,087万円
愛媛県2,872万円
高知県2,925万円
福岡県3,076万円
佐賀県3,163万円
長崎県2,909万円
熊本県2,952万円
大分県2,995万円
宮崎県2,652万円
鹿児島県2,815万円
沖縄県3,099万円

建築費に含まれる具体的な費用は、本体工事費と付帯工事費です。

本体工事:基礎や構造、造作などの建物本体にかかる費用
付帯工事:造園や配管、地盤整備など、主に外構設備にかかる費用

建築費の相場価格には、固定資産税や保証料、保険などは含まれていないため、実際は3~5%程度高くなると見積もっておきましょう。

参考元:住宅金融支援機構

2.坪数ごとの建築費用

建築費用はハウスメーカーや工務店の坪単価によって大きく変動します。

例えば坪単価30万のA業者と坪単価70万のB業者を比較したら、A業者の方が圧倒的に安く家を建てることができます。

ただし、坪単価の定義はハウスメーカーや工務店によってバラバラなので、「坪数×坪単価」が正確な建築費用になるわけではありません。

最終的には必ず見積もりを取って、価格を比較した上で、決定してください。

坪数/坪単価30万円40万円50万円60万70万円
30坪900万円1200万円1500万円1800万円2100万円
40坪1200万円1600万円2000万円2400万円2800万円
50坪1500万円2000万円2500万円3000万円3500万円
60坪1800万円2400万円3000万円3600万円4200万円
70坪2100万円2800万円3500万円4200万円4900万円

2-1.大手ハウスメーカーの坪単価

連結ベースで年間売上高が1,000億円を突破しているハウスメーカーの坪単価です。

木造だけでなく、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の施工が可能な企業も複数あります。

ハウスメーカー名坪単価
タマホーム30~45万円
大和ハウス40~80万円
住友不動産50~60万円
積水ハウス50~80万円
三井ホーム55~80万円
トヨタホーム60~70万円
ミサワホーム65~75万円
セキスイハイム65~75万円
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)70~80万円
パナソニックホームズ70~80万円

2-2.大手工務店の坪単価

各都道府県には多数の工務店が存在していますが、中でも規模の大きな工務店の坪単価を紹介します。

いずれの工務店も多数の実績があり、その建築技術はハウスメーカーにも劣りません。

工務店名坪単価
三浦工務店30万円前後
穴吹工務店30~50万円
藤木工務店30~50万円
木下工務店40~70万円
アイ工務店45~65万円
細田工務店50~70万円
一条工務店55~70万円

3.住宅の広さと建築費の平均

住宅金融支援機構のデータによると、住宅面積の全国平均は約129.3m2、建築費は約3308万円になります。

床面積建築費(土地代含まず)
全国約129.3m2約3308万円
首都圏約127.2m2約3593万円
近畿圏約130.5m2約3436万円
東海圏約132.0m2約3405万円
その他の地域約129.2m2約3106万円

地域によって広さや建築費にバラツキはありますが、全国的に平均すると、約130m2(約40坪)くらいの敷地に家を建てる場合、建築費に3000万円台前半の費用になります。

ところで、自分好みの注文住宅の相場感は調査できていますか?
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一生に一度となる大きな買い物、妥協せずにたくさんの会社を検討するようにしましょう。

4.建築費ごとの一戸建ての例(土地代なし)

この章では、建築費ごとに分けてどのような住宅を建てることができるのか紹介します。

具体的にどんな家が建てられるのかを見ていきましょう。

4-1.建築費予算1,000万円台の場合

予算1,000万円台は、建築費を相場よりかなり低く抑える必要があります。

無駄を極限まで省いて、シンプルな一戸建てを建てるというイメージを持ってください。

1,000万円台で建設する場合は、床面積が90〜110m2になることが多くなります。

4-1-1.建築費予算1,000万円台の実例写真

最初の提案では予算オーバーでしたが、施工主自ら自然塗料で塗装、珪藻土塗りを行い、建築費用を削減しました。

キッチンやレンジ台は既製品ではなく、杉材を使って業者で作成しています。それによりオリジナリティー溢れる台所になっています。

間仕切りがなく、1階と2階が吹き抜けになっているので、家中の温度差が少なく、快適に過ごすことができます。

工法構造在来木造 2階建
建築面積53.82m2 / 16.28坪
延床面積94.39m2 / 28.55坪
工事期間4ヵ月
坪単価58,5万円
本体価格1,670万円(浄化槽含む)

参考元:ハウスネットギャラリー注文住宅

4-2.建築費予算2,000万円台の場合

予算2,000万円台であれば、家のグレードを上げることができます。

例えば、1,000万円台の予算では妥協した箇所を実現することができます。

2,000万円台で建設する場合は、床面積が110〜120m2になることが多くなります。

4-2-1.建築費予算2,000万円台の実例写真

外壁にもこだわっており、カントリー住宅には欠かせないバターミルクペイント(自然塗装)を採用し、独特の風合いと色遣いになっています。

おしゃれなカフェ風のリビンクになるように、雰囲気を大切して設計されています。

床材には粗い木目のオーク材を濃い色目で仕上げてあります。白が基調の空間にすることによってメリハリも生まれます。

工法構造木造軸組工法
建築面積78.89m2 / 23.90坪
延床面積119.25m2 / 36.13坪
工事期間5ヶ月
坪単価56万円
本体価格2000万円

参考元:ハウスネットギャラリー注文住宅

4-3.建築費予算3,000万円台の場合

建築費予算3,000万円台は、全国平均の予算に近いため、希望する一戸建てを建てられることできるケースが多いです。

3,000万円台で建設する場合は、通常床延べ面積が120~130㎡になることが多くなります。

4-3-1.建築費予算3,000万円台の実例写真

全部屋に空調設備を導入しており、春夏秋冬1年中快適な室内環境を実現しています。

広々したLDKに畳コーナーを設置し、家族が団欒できるスペースを確保しています。

オープンキッチンにすることでさらに開放感のある空間を演出しています。

工法構造枠組壁工法(2×4工法)、2階建て
建築面積61.27m2 / 18.53坪
延床面積122.54m2 / 37.06坪
工事期間4ヶ月
坪単価75万円
本体価格3000万円台

参考元:ハウスネットギャラリー注文住宅

5.相場よりも安く予算内で家を建てる5つのポイント

最後に少しでも建築費用を抑えるために、5つのポイントを紹介します。

・複数の業者に見積りを依頼する
・仕様や設備の費用を再検討する
・複雑な形状の建物にしない
・間取りを工夫して壁の数を減らす
・水回りを1カ所に集める

1つでも意識して実施することによって、建築費を安くすることができます。

ぜひ参考にしてください。

5-1.複数の業者に見積りを依頼する

同じ仕様や設備でも、ハウスメーカーや工務店によって、費用が異なります。

少しでも建築費を安くするために、同じ設計図や予算で複数の業者に見積もりを取ってみましょう。

見積もりを取った中から、条件が良いハウスメーカーや工務店を選ぶことで、予算を抑えることができます。

例えば、大手ハウスメーカーに新築住宅の見積もりを取ると、以下のようになります。

参考元:MyHome DateBank

建物本体工事費だけでも、ダイワハウスとセキスイハイムでは約50万円の差があります。

1社だけの見積もりでは最も高値の業者に依頼してしまうかもしれませんので、複数の業者から見積もりを取って、比較することが大事です。

さらに、複数の業者の見積書を見ることで、その会社が誠実かどうかを判断することもできます。

誠実な業者は、過去の経験から「どうやったら予算内で、満足度が高い住宅を建てることができるか」「どうやったら無駄な費用をかけずに家を建てることができるか」などを真剣に考えてくれます。

費用が安いだけで業者を選んでしまったら、悪質な業者と契約してしまうかもしれません。

複数の業者に見積もりを取ることによって、費用と誠実さの両方を比べることができます。

5-2.仕様や設備の費用を再検討する

ハウスメーカーや工務店が定める標準仕様の設備をグレードアップするにつれて、住宅の本体価格が上がり、建築費用も高くなります。

例えば同じシステムキッチンであっても、グレードにより値段が異なります。

参考元:ホームプロ

上記例でもグレードが高いと50万円、グレードを抑えれば21万円と30万円近く差が出てきます。

費用を抑えたい場合には、グレードアップする項目の優先順位をつけておきましょう。

アイディアとしては、来客の機会が多くて見栄えを重視したい場合は、玄関まわりやリビングなどのグレードを上げて、お客さんが入らないキッチンや寝室などは標準仕様のままにします。

逆にお客さんがほとんど来ないのであれば、玄関まわりやリビンクの費用を抑えて、他の部屋の仕様のグレードを上げることもできます。

こだわりたい部分にはお金をかけて、その他の部分については節約するなど、グレードアップする部分に優先順位付けするようにしましょう。

5-3.複雑な形状の建物にしない

建物の凸凹の場所が増えれば増えるほど、柱や壁の面積が増え、基礎工事や屋根の形状も複雑になり、建築費用が高くなってしまいます。

予算を抑えたい場合にはできるだけシンプルな形状にするようにしましょう。

住宅の形状をシンプルにするだけで、部材と施工費が減り、コストダウンに繋がります。

1000万円の家

2000万円の家

3,000万円の家

参考元:フリーダムな暮らし

住宅の形状がシンプルになれば、屋根の形もシンプルになるため、屋根と住宅の両方にかかるコストを削減することができます。

5-4.間取りを工夫して壁の数を減らす

間取りを工夫して壁の数を減らすことによって、人件費や材料費を削減することが出来ます。

壁の数が少なくなれば、開放感のある空間になり、より広く感じさせることができるメリットもあります。

さらに最近は小さな部屋をいくつも作るのではなく、広めの部屋を少なく設ける間取りが人気です。

子どもが結婚して夫婦二人になった場合も、使い道のない狭い部屋が残ってしまうこともなくなります。

5-5.水回りを1カ所に集める

キッチン、バス、トイレ、洗面所などの水回りをできるだけ集中させることによって、排水管の長さを短くすることができ、材料費と工事費を安くすることが出来ます。

1階と2階にトイレがある場合であっても、上下で同じ位置に配置するなどの工夫をすることによってシンプルな構造となり、コストを安くおさえる事ができます。

また、住宅の配管設備は定期的にメンテナンスをする必要がありますが、配管が1ヶ所に集中させることでメンテナンスが楽になります。

材料費や工事費のコストを少しでも安くするためにも、水回りは1ヶ所に集めるようにしましょう。

6.まとめ

注文住宅の相場と予算ごとの実例写真、建築費を抑えるポイントを紹介しました。

注文住宅の相場は、土地があるか、土地がないかによって大きく異なります。

土地がない場合でも、全国的な相場は3000万円ほどです。

住宅購入の支払いは長く続くため、できるだけ無理をしないように資産計画を立てましょう。

建築費を安くする5つのポイントを押さえれば、相場よりも安く、住みたい地域で住宅を購入することもできます。

無理のない資金で快適な暮らしができるように参考にしていただければ幸いです。

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