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プロが徹底解説!注文住宅で失敗しないコンセントの位置と数の決め方

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プロが徹底解説!注文住宅で失敗しないコンセントの位置と数の決め方

「注文住宅の間取り図がようやくできあがり、次にコンセントの位置と数を決めてくださいと言われたのだけど、どうやって決めればいいのだろう」
「注文住宅でよくコンセントの配置で失敗したって聞くけど、どうすれば失敗しないのかな」

この記事をご覧になっているあなたは、そんな疑問をお持ちではありませんか。 新居に住み始めてから困らないよう、コンセントの位置と数をしっかり決めておきたいですよね。

この記事では、その方法をズバリお教えします。 ご紹介する4つのステップを順に踏めば、コンセントを適切に配置できます。

さらに、コンセントの位置と数を決める上での注意点も説明しますので、ご参考にしてくださいね。 コンセントを適切に配置するには、新居での生活を明確にイメージすることが大切です。 ご家族みんなで担当の部屋を決めて、新生活を楽しく想像しながら、4つのステップを丁寧にやってみてください。

1.注文住宅でコンセントの位置と数を決めるための4ステップ

注文住宅のコンセントの位置と数を決めるために、以下の4つのステップを順にやっていきましょう。

(1)現在の家電の使用状況を把握する
(2)注文住宅の間取り図に家具と家電を配置する
(3)コンセントの位置・数を決める
(4)将来のことや全体のバランスを考えて追加する

では、詳しくご説明します。

1-1.現在の家電の使用状況を把握する

最初に、現在の家の家電の使用状況を、コンセントごとに書き出して把握しましょう。

これを把握しておかないと、注文住宅でコンセントがどこに何個必要か掴むことができません。

やり方は以下のとおりです。

①今住んでいる家のすべてのコンセントに、リビング1、リビング2・・・というように番号を付けます。
②それぞれのコンセントに繋がった家電をリストアップします。
③ときどき使うものや、季節が来たら使うものは、カッコ書きで加えます。
④掃除機も、使用時に差し込んでいるコンセントにカッコ書きで加えておきます。

たとえば、リビングルームについて次のようなリストができあがります。

リビング1リビング2リビング3リビング4
テレビ電話CDプレーヤー(掃除機)
DVDプレーヤーモデム(ホットプレート) 
パソコンルーター(アイロン) 
(ホットカーペット)プリンター  

1-2.注文住宅の間取り図に家具と家電を配置する

次に、注文住宅の間取り図に、新居で使用する家具と家電を配置します。

できるだけ大きな間取り図を用意し、家具や家電の大きさを正確に測り、新生活をイメージしながら、置く場所を書き込んでください。

①家具を配置する

まず、家具を置く位置から決めましょう。

コンセントが家具の後ろにならないように、家具を置く位置を決めてから、コンセントを配置するためです。

たとえば、食器棚であれば、縦横高さ、すべて長さを測り、部屋のどこにおくかを正確に間取り図に書き入れてください。

模様替えする可能性がある場合は、模様替え後の家具の位置も点線で書き入れてください。

細かくて疲れる作業ですが、家族で分担したり、1日1部屋ずつやったりして、慎重に進めましょう。

②家電を配置する

家具を置いたら、リストアップした家電(1-1参照)をそれぞれ間取り図上の適切な場所に配置しましょう。

1ヵ所のコンセントにつなぐ家電をすべて決めて、コンセントの差込口の数を決めるためです。

たとえば、テレビのような大きな家電は、家具と同じように長さを正確に測って置きましょう。

小さな家電や普段別のところに収納している家電は、つなぐコンセントの近くに文字で書き出しておけば大丈夫です。

新生活をイメージして、使いやすい場所に配置してください。

1-3.コンセントの位置・数を決める

間取り図に家具と家電を配置したら、いよいよコンセントの配置です。

コンセントの位置と数をそれぞれ次のようにして決めて、間取り図に書き込みます。

①コンセントの位置

コンセントは、家具に隠れず、家電のコードが十分届く位置に取り付けます。できるだけコードが目立たないようにも工夫しましょう。

コンセントが家具に隠れたら使えませんし、家電のコードが届かなくては意味がありません。また、コードが壁や床に広がり目立つのは見た目が悪いです。

たとえば、テレビやDVDプレーヤーをつなぐコンセントをテレビ画面の真後ろの高さにつけると、コードが見えなくてすっきりします。

また、携帯電話充電用のコンセントは、ベッドのサイドテーブルの高さに付けると便利です。

掃除機用は、コードの長さを考慮して、できるだけ差し替えなくても全体が掃除できる位置にコンセントを付けましょう。

コンセントの位置が決まったら、後で修正できるよう消せる赤ペンで丸印を付け、床からの高さも記入しておきましょう。

②コンセントの数

コンセントの差込口の数は、そこにつなぐ家電の数で決めます。同時に使う可能性のある家電をもれなく数え、念のために1口多めに付けましょう。

差込口が足りなくてタコ足にすると、見た目に良くないだけでなく、引っかかって転んだり漏電したりするおそれがあるからです。

たとえば、自室の机の横のコンセントに、蛍光灯・パソコン・タブレット・鉛筆削り・携帯充電器をつなぐのであれば、コンセントの差込口を6つ設けておきましょう。そうすれば、卓上の加湿器を起きたいときも、何も抜くことなく差し込めます。

差込口の数は、間取り図上のコンセントの位置の横に、消せる赤ペンで書き込んでおきましょう。

<知っておこう> コンセントの数は2畳に1個が目安といわれています。家を建てるときに2口コンセントを1つ取り付ける価格2,000~3,000円ですが、家が建ってから1つ増設するときは数万円かかります。念のため、コンセントを多めに作っておいた方が安心です。

1-4.将来のことや全体のバランスを考えてさらに追加する

最後に、将来のことを考えて、必要となりそうなコンセントを追加しましょう。

後で追加するのは費用もかさみ大変だからです。

たとえば、今は小さい子供も、大きくなると自室でパソコンや携帯充電器を使用するようになるでしょう。

ご両親やご自身が年をとると、電動式ベッドを利用するようになるかもしれません。

使わないかもしれなくても、使う可能性があるなら、そのためのコンセントを設けておくほうが懸命です。

2.コンセントの配置を決めるとき注意すべき6つのポイント

注文住宅でコンセントの位置や数を決める際、注意すべきポイントを6つご紹介します。

コンセントの配置で失敗しないよう、しっかり押さえておいてください。

2-1.水がかからないようにする

キッチンや洗面所など、水周りのコンセントは水がかからない位置にしましょう。

コンセントが濡れると、漏電やショートの原因になり危険だからです。

キッチンでは、下の写真のようにつり戸棚の下にコンセントとコードクリップを付けておくと、コンセントもコードも水に濡れるおそれがなく、ミキサーや泡だて器などを使用する際に便利です。

出典:クリナップ    

また、洗面所のドライヤーのコンセントは、頭に近い位置に作っておくと使いやすいです。

2-2.屋外にもコンセントを付ける

屋内だけでなく、屋外にもコンセントを付けましょう。

駐車場や玄関前にコンセントがあれば、掃除機や高圧洗浄機を使用するときに便利ですし、クリスマスのイルミネーションを付けるときにも困りません。

庭に芝刈り機をかけるときも、屋外にコンセントがあったほうが楽です。

また、電気自動車を利用する可能性があれば、駐車場に200Vの電気自動車充電用の専用コンセントを設けておくと安心です。

盗電防止用保護カバーが付いた屋外コンセントもありますので、外部から近づける場所に付けるときは利用しましょう。

出典:Amazon/寺田電機製作所 

2-3.充電式掃除機のコンセントは収納内に

充電式掃除機を使用するのであれば、それをしまう収納の中にコンセントを付けておきましょう。

部屋や廊下で充電すると、邪魔になったり、片付け忘れたり、来客のとき恥ずかしかったりします。

下の写真のように収納内にコンセントを付けておけば、掃除後すぐに収納でき、収納したまま充電できるので大変便利です。

出典:勝美住宅 

2-4.ホットプレートや電気鍋用のコンセントはテーブルの下に

ホットプレートや電気鍋を使用するときのために、テーブルの下に床用コンセントを付けておきましょう。

壁のコンセントを電気鍋等に利用すると座るときコードがじゃまになる上、引っかかって怪我をするおそれがあるからです。

下の写真のように床用コンセントが1つあると、テーブルでパソコンやアイロンかけをするときにも使用できて重宝します。

出典:パナソニック 

2-5.電気の容量の大きい家電には専用コンセントを設ける

消費電力が1000Wを超える家電には、専用コンセントを設けましょう。

他の家電と一緒に使うと、ブレーカーが落ちてしまいやすいからです。

たとえば、エアコン、洗濯乾燥機、電子レンジ、炊飯器、食器洗い機などに専用コンセントがあるとよいでしょう。

出典:アベ冷熱技研 

また、電気自動車充電やIHクッキングヒーターなどには、200V機器用の専用コンセントを付ける必要があります。   

2-6.建築業者の設計士と相談しながら進める

コンセントの配置は、建築業者の設計士の意見も聞きながら決めていきましょう。

専門家の意見を聞くことで、配置がよりスムーズに進むからです。

設計士にまかせっぱなしにして失敗したという例は多いですが、ご自身が主体的に1章の4ステップをやりながら、専門家の意見を取り入れるのは大変有効です。

たとえば、コンセントの高さについて設計士に尋ねると、エアコン用や冷蔵庫用は床から190cm、洗濯機用は110cm、机用は80cm、低い位置のコンセントであれば25cm程度など、一般的な高さを教えてもらえます。

また、コンセントの種類も、アース端子と一体となったものや、テレビの端子と一体となったものなどいろいろありますので、どれをどこに使用すべきか、専門家のアドバイスが参考になります。

3.まとめ

注文住宅でコンセントの位置と数を決めるときは、次の4つのステップで進めましょう。

(1)現在の家電の使用状況を把握する
(2)注文住宅の間取り図に家具と家電を配置する
(3)コンセントの位置・数を決める
(4)将来のことや全体のバランスを考えて追加する

また、その際、以下の6つのポイントに注意しましょう。

(1)水がかからないようにする
(2)屋外にもコンセントを付ける
(3)充電式掃除機のコンセントは収納内に
(4)ホットプレートや電気鍋用のコンセントはテーブルの下に
(5)電気の容量の大きい家電には専用コンセントを設ける
(6)建築業者の設計士と相談しながら進める

注文住宅完成後、コンセントで困ることなく快適な日々を過ごしていただくために、この記事が少しでもお役に立つことを祈っています。

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